あらすじ
幕末の思想家・吉田松陰が獄中教育で行った『孟子』の講読、各章読了後の所感、批評、意見等をまとめたものが『講孟余話』である。本書では、編訳者が現代人にとって重要と思われる文章を選び、わかりやすく現代語訳を加えている。さらに余談を組み込み、語句の理解を深められるよう工夫し、付章として「男子の教え、女子の教え」も加えた。松下村塾教育への発端を感じさせる言葉は、教育者の根本にある人々への「愛」に溢れている。巻末の原文を味わいながら、日本の黎明を導いた「愛と正義」の人・松陰の思想を学ぶ。
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Posted by ブクログ
歴史にまったく興味がなかったのですが
この本を読んで、吉田松陰の日本を愛する気持ち
愛する日本の為に強い志を持ち学ぶ姿、教え諭す姿に感動し、またもっと松陰の事や日本の歴史に触れ自分も
人として何をなすべきか勉強したいと思う一冊でした。
Posted by ブクログ
吉田松陰の名前は知っているけれど・・・という状態で読んだ。まっすぐで嘘のない人,誠の人という印象。もちろん,編者の表現の仕方もあるだろうが,同時代を生きた人に多くの影響を与えていることを考えれば,その印象は間違いではないだろう。もう少し知ろうと思う。
Posted by ブクログ
2015年のNHK大河ドラマは、吉田松陰の妹・文を主人公にした「花燃ゆ」。
世間では、その「花燃ゆ」の視聴率の低さばかりが話題になっているが、それはさておき、としたい。
この本から学んだことは以下の通り。
議論や勉強よりも熱い心・情熱に突き動かされるような行動こそが尊いのである。
たとえ行動の結果が失敗であったとしても、その志が正しいものであれば、後を継ぐ者が必ず現れる。
誠の心を持ってことにあたるとき、成し遂げられないことはない。
読書を通じて昔の賢人と会話をすることができる。
どんな大先生の唱えたことであろうと、鵜呑みにしてはならない。常に批評的な観点も持ちながら、自分の頭で考えて、古来の知識や知恵を新しい理論や思想に昇華させるものでなければ学問の意味はない。
実践できない知識は、生きた学問とは言えない。真の学問とは、学んだことが行動となり成果に結びつくものだ。