小迎裕美子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
平安時代の『源氏物語』オタク、ここに在り。
『光る君へ』の最終回にも出てきましたね、菅原孝標女。
お目々キラキラさせて源氏分析を滔々と語っている姿を見て好感を持ちました。
この漫画はその菅原孝標女が書いた(とされる)『更級日記』を漫画化したもの。
物語に耽溺しすぎて目が悪かっただろう、とのことでメガネを掛けさせたのだそう。
フィクション(『源氏物語』)に沼った夢見がちな娘時代。
その後、自身が何者でもないことに気づいて、苦しむ中年時代。
それでも、『源氏物語』の舞台となった場所に訪れたときの、どうしようもない高揚感。
身につまされます。オタ気質で逃避気質のニンゲンとして。
菅原孝標女が、 -
Posted by ブクログ
清少納言の枕草子。
授業に出てきたってだけで、ちゃんとは読んだことない。古典は苦手意識があって。。
でも、マンガになると面白い。
相関図もあってわかりやすい。
ナゴンは定子様に仕えてるわけで、
管理職やってる仕事の出来る女子社員。
女子社員たちの陰口や噂話、◯さんがかっこいい〜的なこともあり、父親のあれこれもあり、本人はバツイチ。
コトバを現代に合わせれば、考えてることは今も昔も大差ないんだなあと思う。
定子様、すてきな人だなあ。
「言はで思ふぞ」いいなあ。。
ナゴン、いいやつ。正直で人間味ある。
紙と畳かあ。手紙の中に花びらが入ってたり、手紙っていいな。イヤミのわかめに気づかない元夫とか、面 -
Posted by ブクログ
高校か中学か忘れたけれど古典の授業でやった枕草子は、清少納言の感性が並外れているのはわかるけれど、毒舌で高飛車な感じがプンプンしてあんまり好きじゃなかった。けれども今回この本を読んで、ただの毒舌な人じゃないんだ、と好感が持てました。
この本は著者の言葉での現代語訳されていて、「春はあけぼの~空のグラデーションが素敵」とカタカナ交じりだったり、「!!」や「?」も入っているので、とても感情移入しやすくなっています。定子の優しくて知的な心遣いに、私も定子推しになりそうです。
28歳バツイチ子持ちの清少納言が中宮定子に仕えてその日々をエッセイとして書く――
清少納言と紫式部がいたからこそ、千年後の