結城康博のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2025年問題は、団塊世代が75歳の後期高齢者となり医療・介護・福祉の問題として世間の注目を集め、団塊ジュニア世代が高齢者に突入する2040年問題も提起されている。医療・介護を受ける高齢者は今後も一定数を維持し、生産年齢人口の大幅減による医療・介護専門職の減少は、保険あって、医療・介護なしは目の前の課題。さらに政府の低福祉政策による経営や労務倒産・休廃業に激増に歯止めがきかない。暗い話しか出てこない、医療・介護業界にあっても、現状を「格差」をテーマに、親類・親族などの人のつながりの格差、経済格差、健康格差、情報格差、世代間対立などのテーマに、縦横に介護格差を紐解く。介護格差の問題提起に終始せず
-
Posted by ブクログ
親の介護。若い時はほとんど考えた事がなかった。
30代も半ばになり、未来に対し、漠然と不安を覚えるようになってきた。
その中で、そのうち始まるであろう介護について少しでも知識を得ておこうと思い本書を読んでみた。
費用、期間、施設等、どれも為になる情報が沢山だった。
介護はいきなり始まるとよく言う。
親の介護に費やす期間平均12年。費用平均月8万。
福祉用具にもお金がかかり、これらがいきなりのしかかるかと思うと、事前の準備、話し合いが大切だと思った。
親の年金で賄えれは良いが、介護が始まる時に、親が年金を受給できる年齢とは限らない。尚更、将来に対して不安が募る。
施設については、色々な特徴のある -
Posted by ブクログ
介護の現状について幅広くコメントしている著書だが、多方面へ目を向けて幅広い調査をしているのが素晴らしいと感じた.最終的には介護人材が不足しており、これから団塊世代が介護対象になるとさらに深刻な状況になることが確実だろう.対応策として公務員ヘルパーを作って、処遇困難なケースの対応をし、民間介護事業所はノーマルケースの対応をすることで、公私の棲み分けを提案している.さらに一定の医療行為が出来る「療養介護福祉士」制度を創設して、地方での雇用対策も兼ねた施策を発想している.介護をかっての公共事業に見立てて、新しい構想の新事業と位置付ける.有望な発想だと感じた.
-
Posted by ブクログ
親が介護サービスを利用し始めて、ようやく介護の問題に関心を持つようになり、本書を読んでみることにした。
現時点ではサービスには親ともども満足し、自分も安心して働ける。
ただ、この状態は続く保証はどこにもないことが、本書によってわかる。
簡単に言ってしまえば、安心して介護を受けられるためには、経済力と周囲との人間関係というのが主旨。
本書は昨日(2024年11月30日)付けの新聞書評にも取り上げられていたが、今中年世代が本書を読むと、もう絶望的な気持ちになる。
社会全体の人材不足により、介護職がどんどん減っている。
来てくれたヘルパーさんが、要介護者より年上などということも起きる。
ケアマネは