結城康博のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
途中途中のマンガを読みつつ、必要な部分だけ拾い読み。
・通院の際の院内での支援は介護保険の適用外。
行きと帰りの介助のみ。
・自宅のヘルパーサービスは、「高齢者本人と一緒に」が基本。あくまでも「自立支援」
・「世帯分離」で介護保険料が安くなるかも。
住まいを同じくしながらも、水道料金、電気代、食費を別々にしているとか、玄関が2つあるなどといった理由を強く主張すれば認められる場合もある。
ただ、2015年8月から、特養に入る際は、夫婦が世帯分離しても、2人の預貯金が2000万以上あれば助成制度(補足給付)が利用できないことになった。
・年末年始はヘルパー不足になる。独居の要介護高齢者は特に要注意。
・小規模多機能型居宅介護のデメリット
①基本料金は定額制であるから、サービスを使っても使わなくても費用が掛かる。
②基本料金の他に食費がかかる。1食300~600円。朝早くから一日利用すれば3食分かかる。
③宿泊料金も別。1泊3000円程度。
④小規模~の事業所に登録するとほかの事業所の介護保険サービス(訪問介護やデイサービス)を利用できなくなる。
*ただし訪問看護など一部のサービスは利用できる
・お金のかかる「成年後見制度」
「任意後見制度」…判断力があるうちに自分で選んだ人(代理人)に財産管理などを依頼するシステム。公証役場などで手続き。
「法定後見制度」…判断力が衰えてしまってから手続き開始。親族などの申し立てによって、家庭裁判所が後見人(親族、法律家、福祉の専門家など)を決め、財産管理を任せる
▶どちらも時間と経費(10万弱の費用)がかかる。
▶どちらも親族以外が選任されると、毎月その後見人に報酬を支払わなければならない。報酬額は本人の所得・資産状況によって家庭裁判所が決めることになっている。
東京家庭裁判所立川支部の例
成年後見人の基本報酬2万/月とし、
管理財産額が1000万~5000万の場合 3万~4万
としている。 -
Posted by ブクログ
《正しく伝えているはじめの一冊》
P82「要介護者が選ばれる時代に」
介護人員が充足することは恐らく無いでしょう。
外国人では数年で帰国するし、訪問系では働けないので充分ではない。
介護ロボットなんて殆ど使い物にならない、せいぜいカーナビレベル。介護ロボット一台を一人の人員扱いされたらたまったものではない。
残念ながら今の仕組みを大きく変えない限り、介護職は増えないし、事業所は淘汰される。
そうなれば「手のかかる」「偉そうな」高齢者、そして家族は断られます。
働いている人を守るために、「手のかかる」「偉そうな」人と契約しないのです。
『支えられ上手になる』
この先安心、安全に生活していくため必要です。 -
Posted by ブクログ
介護士のひとだとか、主介護者じゃない介護者のひとだとかが、
介護をざっくりと勉強するのにはいいかもしれない読み物です。
介護関連について知りたいひとは切羽詰まったひとが多いと思うから、
わかりやすく階層化されていて参照しやすい構造の本が喜ばれると思う。
その点で言うと、本書はちょっと難しくてシンプルではないかなあ。
在宅介護や施設介護の例を紹介しつつ、
特別養護老人ホームや有料老人ホームなどなどについてのこと、
介護保険サービスはどんなものなのか、
その使い方や実はけっこう複雑なシステムなどについて、
いろいろと書いてあります。
最近は、入院してもすぐに退院させられたり、
医療費の節約のための入院90日ルールと呼ばれるものがあるようですが、
医療療養病床や介護療養病床を備えている病院ならば、
それ以上の長期入院が可能なのだというのを知りました。
このうち、介護療養病床は廃止されるようです。
グレーサービスや劣悪な施設などについても、
ページを割いて説明していました。
やっぱりたくさん、人権を無視したような施設はあるようです。
そして、経済的にも体力的・精神的にも追い込まれた家族なんかが、
そういうサービスでもしょうがなく被介護者を
入所させたりしちゃうんですね。
ほんと難しいんですよ、この介護という事象は。
最後の方では、
介護士の賃金が安すぎることにもふれ、
その打開策を探る部分もあり、
また、ベトナム人を例に、
外国人介護士にしてみれば、
日本人には安い賃金も大金だったりすることも
明らかにしています。
2025年には、
現在10兆円規模の介護保険給付費が、
二倍の20兆円規模まで膨らむと考えられているそうです。
団塊の世代が75歳以上になるからなんですが、
またそこで、人材不足の問題もあり、
たとえば40年後などには、
はたして介護の分野は破たんしていないかと
著者は心配しています。
介護士の賃金が低すぎること、
介護サービスの事業所の経営が成り立つこと、
介護保険の費用を国民の大きな負担にしないこと、
安価で上質の介護サービスが多くのひとに与えられるものであること、
そういったことを顧慮するには、
財源をどうするか、という大問題から目をそらすことはできません。
介護保険料をあげすぎずにやっていくには、
消費税をもっと上げるだとか、
インフラに投資する何割かを介護の分野に回すだとか、
著者はいろいろと提言していますが、
なかなか難しそうな印象を受けましたね。
社会の有りようが変わっていくこと、
それも低成長時代に突入したこの時期に、
ブラック企業やニートや少子化などなど、
僕にはそういうことも絡み合っているように思えてきます。
まああれこれ書きましたが、
この一冊でかなり介護の分野を知ることができます。
以前、講談社新書の超高齢社会についての本を読んで、
ここでも紹介したのですが、
併せて読むと、奥行きのある
「介護について」の知識が得られると思います。
市役所に相談するなり、
ケアマネージャーに相談するなり、
もはやそういう状況のひとにも役に立つと思います。
それにしても、
デイサービスやショートステイって便利なんですけども、
介護しているうちの母は病状や薬なんかの関係で、
これらを利用できずにずっと家で見てなきゃならないのが
大変なんです。
親父のタガがたまにはずれて、
それはやめろといっているんですけども、
そうなる一因に、こういう状況もあるんですよね。
難解な問題ですよ、本当に。
ぼくは椎間板ヘルニアがあるからそういう仕事は無理ではあるんですが、
意欲的に介護の仕事をされているひとを知ると、
すげえなあと感謝と尊敬の念を持ちます。
光が射せばいいなあという分野です。
なにか力になれるアイデアなんかがでてこないかなあ・・・。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ看取る人もなく、ひとりで死ぬ。このような事態がどれほど、どこで、どんな環境のもとで発生し、それがどうしてなのか、どう捉えて対処すべきなのか、について書かれた本。
いろいろなデータが示されていて、それはそれで納得のいくものだけれど、孤独死、もしくは孤立死が増加したのは、何よりまず病院で死ねなくなったからではないのだろうか。もちろんだからと言って病院で死ぬことが必ずしも肯定されるべきではないけれど、「医療」という立場が「死なせたら負け」というような勝負事としての捉え方である限り、この状況は変わらないと思う。
それから、この数十年で一番変わったのは一人の人間の生きる範囲の拡大であるように思う。親の世代は故郷を一歩も出ないことが珍しくなかっただろうけれど、今は故郷どころか国を出てしまう場合だって珍しくもない。高齢者が単身取り残されるというのは当たり前のことなのだ。孤独死は別に異常ではない。ただ、それが「発見されない」ことが異常なだけだ。それについて著者は「死の社会化」が必要だと説いている。おそらく、ごく最近まで「死」はコミュニティで共有する事象だった。高度経済成長期だけが例外的な時期だったのだろうと思う。もう一度コミュニティを再編して、新しい形で弔いを共有することは確かに必要になってきているのだろう。