ロバート・キーガンのレビュー一覧
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研修の副読本として。
大人の知性にも発達段階があることが希望。わたし自身にとっても、組織にとっても。
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・大人の知性
①環境順応型知性
②自己主導型
③自己変容型・・・フィルターをいくつも持つ。フィルターと自分が一体化していない。自分の枠に疑問を持つ。
・仕事ができる人の知性
①既存のやり方を疑う能力
②ビジョンを共有させる能力
③意見対立に対処する能力
④問題を解決する能力
⑤仕事を任せる能力
⑥人々に自信を持たせる
⑦良好な人間関係を築く能力
・次の大地へ引き上げる
あなたは単なるポップコーン売りではない。この会社を担うビジネスパーソンだ
・コスト、売上、目標を理解し、アイデ -
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人が変わりたくても変われないのはなぜか?
という原因を、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるという表現で表されたのが「免疫機能」というもの。
何かを変えるという時に、「変えたくない」という心理状態がある。
個人だけではなく、組織となると、組織は複数人の集合体であるため、一人一人それぞれの免疫機能があり、その存在を自認する必要が謳われている。
それとともに、「組織としての目標はなにか?」に対する全員の免疫マップを作るワークショップと一人一人の免疫マップを公表する営みから、信頼関係が構築され、組織変革につながっていく…
という事例を複数取り扱っていた。 -
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発達指向型組織(=DDO)について書かれた本。
今、よく聞かれる心理的安全性に近い内容についても含まれている。
組織の成果を上げることよりも組織の人たちがいかに成長していくかに重きを置いたものである。
(組織の人たちの成長によって結果的に成果が出る)
その個々の人たちの成長をするための要素の一つに自分に対しに真摯に弱さをさらけ出せるかということが本のタイトルにもなっている。
本書でも書かれていたが、今の時代仕事に求めているのはお金だけではない。
その仕事を通してどれだけ成長できるか、どれだけやりがいがあるのかということにとてもウエイトが高くなっている。
今のように数年後の世界の流れ -
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ロバートキーガン先生の発達の5段階の知識はあったけれど、それがアップデートされていてより理解しやすくなっていた。
今回は大人の知性の発達は3段階で、
環境順応型知性
自己主導型知性
自己変容型知性
となっている。
3段階目はいわゆる構造主義を受け入れられていることとも捉えられる気がした。
結局一人ひとりがそこに辿り着かないと組織は変わることができないが、その具体的方法について本書では詳細に書かれていた。
ただ、実践するにはなかなか難しく、覚悟と時間が必要で、最後には認知行動療法や精神分析療法のようなことまでやっており、なかなか簡単には導入できないと感じた。
とはいえ、まなびはたくさんあった -
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ネタバレ変わりたい、変わろうと努力している。なのに全然改善できない。そんな思いを抱いたことはないでしょうか。
痩せたいけど、甘いもの・脂っこいものを食べちゃう。勉強しなければいけないけど、携帯見ちゃう。話を聞けるよい父親になりたいのに、また怒鳴ってしまった等々。
本書はそうした変わりたいけど変われない人の心理に潜む構造を明らかにし、人は幾つになっても変わることができる、と主張する作品です。
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では変革を阻む原因とは何か。それは、自己に潜む「強力な固定概念」です。
人は矛盾を抱える生き物です。向上したい・自分を変えたいという気持ちに偽りはないものの、その裏には自分の変革を阻む固定概念が巣食っ -
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読むのはなかなか苦労したが、中身はなるほどーと思うものだった。
変革をはばむ免疫機能に焦点を当てて、自分の裏に潜む行動要因を深掘りしていく思考法。
改善目標、阻害行動、裏の目標、強力な固定観念を免疫マップというツールを用いて明らかにしていく、真の自分を見つめる面白い考え方だと思った。
改善目標をはばむ裏の目標が隠れていて、それが相反することで改善目標が達成されないでいるという考え方。
何かを成し遂げたいと思う反面、、、ということは確かにある。
この裏の目標をあぶり出して、自分が震えるほど納得して、初めて改善のスタート地点に立てる。
自分に正直に、自分のことを深く深く見つめていかないといけな -
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成人発達理論の概要や実践方法について様々なケースを用いて解説された本。
「人間はいくつになっても発達し続ける」という前提に立ち、スキルアップではなくアップデートの必要性を説きその方法論を教えてくれる。
大人の知性発達段階には三段階ある。「環境順応型知性」(指示待ちであり、周囲に期待されていることによって自分がなすべきことを判断する)、「自己主導型知性」(自分の視点で問題解決を行う)、「自己変容型知性」(複数の視点を有して問題発見を行う、相互依存)だ。上位の段階に到達するにはスキルや知識を身につけるだけではなくて、精神性の発達が求められる。
私たちがなかなか変われないのは意志が弱いからではな -
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【書評】
「変わるためにこんな工夫をしましょう!」などという、一般的な啓蒙本・How to本ではなく、科学的に変わり方を説明しているのが面白かった。
話の流れとしては、洋書的で、「結論」→「事例」→「結論」→「具体的手法」という形になっているため大変読みやすい。さらに、事例の範囲も広く、結論と強くリンクしているため読解でのストレスはない。
なにより、結論にあたる免疫マップの作成方法・実行が大変興味深い。第9〜11章にあたるところだが、ぜひ読むことをお勧めする。
自分のためだけでなく、後輩や同期などとの課題解決としても有用そうに感じた。
ただ、今の僕に適用できなそうだった。というのも、「心か -
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『なぜ人と組織は変われないのか』の著者キーガン氏&レイヒー氏の最新作。
発達指向型組織(DDO)というコンセプトを打ち出し、その事例として実在の3社を挙げている。
これらの共通項を3つにまとめ、エッジ、ホーム、グルーヴと名付けた。
このうち「ホーム」は「弱さを引き出し、それを支える発達指向のコミュニティ」と定義されており、個人的にとても気になる。
CMC読書会19(2017/10)の課題図書に設定。
<キーフレーズ>
DDO 3つの軸 と 12の考え方
■エッジ(発達への強い希求)
1 大人も成長できる
2 弱さは財産になりうる。失敗はチャンスだ
3 発達指向の原則に従う
4 目標はすべ -
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学習する組織、が流行り言葉になって久しい。が、実際に実践できている会社はごく一部ではないだろうか。にも関わらず、学習に特化した組織がすでに出てきているとは!
一見、カルト的。既存の組織がDDOに変革する道筋は全く思い浮かばない。ティール組織の衝撃と同じで、こういうプレイヤと競合することは悪夢だろう。彼らは荒削りかも知れないが、常に修正できる。若い人も惹きつけられる。「もっとうまくやる方法があったのではないか?」とトップや幹部がフィードバックを求め、新入社員がコメントするなんて!
結局のところ、企業文化に属する話で、自社にインストールするには自らの奮闘を要するものだろう。まだ理解できてはいないが -
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一言で表すなら、リーダーシップ開発の本。
スポーツ界で言えば選手と監督に違うスキルが求められるように、IT業界で言えばプログラマとプロジェクトマネージャーに違うスキルが求められるように、プレーヤーからリーダーへのロールチェンジする際に必要な変化を行うための考えとやり方を示しています。
リーダーにありがちなのは、メンバーに任せられずに自分でやった方が速いし品質も高いアウトプットが出せる、だから任せられないというもの。でも、本当はメンバーに任せていかないと、残業が減らないし、現場が回っていかないことは、リーダー自身が気付いているはず。ただ、この問題は、やせた方がいいとわかっていてもなかなかダイエッ -
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「なぜ弱さを見せ合える組織が強いのか」Robert Kegan, Lisa Laskow Lahey
仕事で燃え尽きる最大の原因は、成長を感じられずに長く働き続ける事。
VUCA(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)が強まる世界では、試練もチャンスも増える。このような環境では社員の一人一人に要求されるものが多くなる。
VUCA時代の企業は、技術的な課題だけでなく、適応を要する課題にも直面する。技術的な課題は、マインドセットと組織デザインを改良する事で対応できるが、適応を要する課題は、個人や組織がそれまでの自己を超越しなければ対 -
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2023年の感想
・大人の知性は発達する。高度な知性とは、自分の価値観の限界を知り、他の価値観を受け入れて仕事を成功させ、生活を幸せにしていくこと。
・免疫マップの手法は、引き寄せの法則のロジカル版。ありたい姿に向かう時、自分自身がブレーキをかけている状態から、なんとかしてブレーキ解除をする必要。
・組織がブレーキを外す方法論を確立・実践して、ここまでの本に仕上げている点に敬意。
・コッターのリーダーシップ論で述べられている8つの企業変革ステップは、この本でいうところの「知性」の高い人たち、かつ変革に必要な専門領域を持った人を集める可能性が必要なのであろう。
・私自身の免疫マップ
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