滝田務雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作同様、主人公黒川鈴木刑事を中心に、白石刑事、赤城刑事、黒川嫁が中心となって織りなすコント型(?)ミステリ。
作者さんには申し訳ないのですが、ミステリ部分よりコント的なところを期待して読んでしまってる自分がいたので、謎解き部分はあんまり興味持てず、登場人物達がいかに面白おかしく立ち回るかに着目して読んでしまいました。
その点で言えば、前作と同じくらいの面白さはあるのですが、人間贅沢なもので前作以上の刺激を求めてしまうのが人の性というもので… 個性的なゲスト的キャラクターも出てきましたが、前作以上のインパクトは得られず。
それでも十分楽しませてもらいましたけどね。 -
Posted by ブクログ
ますます好調、田舎の刑事トリオと署長に黒川さんの奥さん。マンガというより、漫才の台本のような気がしてきた。今回は「台湾旅行記」、「動物記」、「冬休みの絵日記」がおもしろかった。「闘病記」は謎解きがちょっと複雑すぎて、白石くんではないが、「ぎゃあ、頭が、俺の頭が割れそうです」。「台湾旅行記」で提示される謎、”誘拐されたアメリカ人の男の子が見た看板はどれか?”をメールから推理する謎解きは楽しい。「黒後家蜘蛛の会」の「ロレーヌの十字架」を思い出した。謎としては「台湾旅行記」のほうが上質で一級品だが、残念ながら、海外向けに翻訳するのはむずかしい一品だなぁ、おもしろいのに。
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Posted by ブクログ
つまらないわけではなく、かといって面白すぎないので読みふけって時間を忘れてしまうということがない便利さ。典型的な創元ミステリクオリティー。
お笑い的な部分はそこそこ寒い。しんどいほどではないけど。大げさな芸風なくせに、お笑い部分のキーパーソンである妻のキャラクターがよくわからないので不穏、安心して笑えない。妻の存在が何かの鍵になっているんじゃないか?と嫌ーな緊張感が無駄に続く。
ネットゲームとリアルのギャップのネタは好き。ただ、この人ネットゲームを全然やらない人だと思う。想像上のネットゲームって感じで、全くリアリティーがない。それでいいのか?ひどくないか?
謎解き部分はわりと適当。そんなに面白