佐東みどりのレビュー一覧
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購入済み
スマホやSNS、夜間の塾といった最近の子供の事情を暑かった作品が目新しかったです。正直、文体は少し大人向けの作家さんも混じっており、そのせいか内容的に少し子供向けとしては上級の怖さかなと思いました。
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Posted by ブクログ
子供向けだけど容赦なく怖い。舞台が小学校になってたり主人公が小学生なだけで内容はガチなホラーだった。
むしろ子供がひどい目に遭うのが苦手な人には大人向けホラーよりずっときついかも(基本的に想定読者と同年代の小学生が怖い目に遭うので)
ホラー作家の皆さんは大人向けに書いてるときと同じくらいの出力出してるし、児童書作家さんは本気で子供怖がらせようとしてるし。
普段児童書とか読まなくても、質の高いホラーショートショートがたくさん読みたい!って人にも強く強くおすすめします。
収録作の中では、短い中で不気味な世界観をリアルに描き出した『おだんご当番』『ぢんぬるさま』、行間に二人の関係性がぎっしり詰まってる『ひと口飲んだらまた遊ぼ』、読者を巻き込むようなぞっとする仕掛けの『おかわり怪談』『吉野環ちゃんを知っていますか。』が特にお気に入り。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ有名な作品のパロディ5編。五条紀夫さんのが気になって買ってみたけど他の作品も想像以上に面白かった。
まず五条さんのごんぎつねのパロディ。ごんか人間に化けて兵十とともに謎を解いていくミステリーになっている。展開としてはまあまあな感じだったけどこれをごんぎつねに落とし込んでいるのがすごいと思った。有名なあのセリフもしっかり回収されていて気持ちいい。
他の作品で好きだったのは、あをにまるさんの「髭」と斜線堂有紀さんの「偽史・山月記殺人事件」の二編。
「髭」は、どんどん髭が伸びてしまうコンプレックスを抱える教師が、祈りを捧げることで翌日から髭が生えなくなる。それに喜ぶ主人公だが、インパクトのあるツッコミどころがなくなったことで、今まで隠れていた自分の欠点があらわになってしまう。コンプレックスとアイデンティティは裏表のような存在なのかもしれない。
「偽史・山月記殺人事件」では、虎となった李徴が有名な詩人を殺して詩を奪うことで、詩人としての名を馳せていく。その裏では李徴に助言をしていた袁傪は自身の出世のために都合の悪い人間を消す計画を進めていた。ところどころで袁傪の裏切りを匂わすようなヒントが散りばめられていて、不穏な空気を感じながら読み進めていくことになる。その空気感とストーリーが面白かった。 -
Posted by ブクログ
【あの名作たちの不穏で気になるその後】
豪華メンバーによるパロディのアンソロジー!
今回の一番のお目当てはあをにまるさん。
『今昔奈良物語集』が最高にファンキーで面白かったので、期待値爆上がりで読みました。
『髭』 あをにまる
芥川の『鼻』のコンプレックスを現代風にアレンジしたハートフルコメディ。
やっとの思いで髭のコンプレックスを克服したのに、周りの反応が意外にも……「おい、それかよ!」と唸らされた。
そこで気づかされる、自分にとって髭が何だったのか。「俺の髭は観葉植物じゃない」と叫びながらも、どこか吹っ切れた感じの主人公にクスッと笑えます。原典をしっかりと踏襲しつつもユーモア溢れる作品。しかし、舞台が奈良でないせいか「あをにまる節」のキレが今ひとつで、ファンとしては少し物足りなさも。
『偽史・山月記殺人事件』 斜線堂有紀
『山月記』のifの世界を描いた続編。
柳広司さんの『虎と月』とは正反対のアプローチ。今作は「おい、いい加減に夢から覚めて現実を見ろ」と、夢追い人のお尻を強めにはたくような冷徹でブラックなミステリ。
自分の器(才能)を知るというるというのは、人間にとって一番苦しいこと……。
袁傪も李徴も、なんだかもう、うかばれなくて切ない。
ほかの3作品も、原典の出汁と著者の特徴をしっかりと活かした味付けになっていて楽しめました! -
Posted by ブクログ
ネタバレ1.2を読んで面白かったので、最新巻を読むことができてとても嬉しいです♪
若い世代向けなので文章はとても読みやすく、だけど中身もしっかり詰まっていてたくさんの世代の人が手に取れる作品。
本文で決定的な文章が出るまで仮説を立てながら写真と本文を行ったり来たり読むのが楽しい。
予想通りのものも多いけれど、どうして気付かなかったんだろう?!と思うものもあり。
特に好きだったのはにかいどう青さんのお話で、どれも伏線回収が自然かつ納得いくもので楽しめました!
・好きだらけ
語りの視点がユッキーでもミノリンでもないことがわかった瞬間、冒頭から読み直しました…
こういう仕掛けたまらない。写真はぬいぐるみに仕込まれたカメラからの映像?このアングルの写真があること自体がおかしいもんね。
・オマジナイ
「消しゴムに刻み込んだものが存在自体なかったことになる」という仕組みが嘘ではないことが、主人公の語りからわかるのが怖かった。「ニキビ」がなくなったから別の言葉で形容するしかないもんね…ゾワっとなりました。
最後まで読んでから再度写真を見ると、時間割表にたくさんの「自習」があることに気づいたのが1番びっくりした!欠席者0人なのに空席か2つあるっていうのはわかりやすかったんだけどそこで満足して見落としてる人が多そう。