佐藤恵美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ発達障害というと何か特別な響きがあるが、本書で挙げられているそれらの特徴は、程度の差こそあれ誰にでも当てはまるものばかりだという印象を持った。
現にこの障害とそうでない人との境界線はグレーであり、環境によって変わることもあると著者はいう。
だとすれば、そもそも「発達障害」という呼称自体が適切ではないのではないか。
そのような呼称があることによって、周囲の人々も無駄に身構える。
職場としてできることは結局のところ、本人の特性に合った適材適所の配置と、変化に気づくことなのだろう。
そして何よりも重要なのは、著者も言うように「本人の自己理解」なのである。