板倉俊之のレビュー一覧

  • 鬼の御伽

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    ネタバレ

    「パーフェクト太郎」「新訳 泣いた赤鬼」ともに正義と悪、人間の業のようなものが明確に書かれていて、とても面白かったです。
    人を守るために人の道を外れる浄羅の気持ちもわかってしまうため、何か正解だったのか考えは尽きません。
    そして、浅田弘幸先生の表紙、挿絵も素晴らしく物語にとてもマッチしていて、大切にしたい一冊になりました。

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    2025年05月17日
  • 屋上とライフル

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    面白いし、考え方が勉強になる。インパルスのネタはこういう脳みそから生まれるんだなと思った。
    ハライチ岩井さんのエッセイ読んだときと同じような感覚になった。日常がつまらないのではなく、日常を面白くできていないんだと思った。
    小さいことでもクスっと笑えるエッセンスを学べた気がした。

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    2025年03月31日
  • 屋上とライフル

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    屋上とライフル
    著:板倉俊之

    お笑いコンビ・インパルスの一人、板倉氏よる初のエッセイ集。すべてのコントの作・演出を手掛けており、お笑い芸人のみならず、小説家や漫画原作、俳優としても活躍している。

    私が知っている(大して知っているわけでもない)、「爆笑レッドカーペット」のイメージと違う板倉氏ワールドが展開されている。

    電車の中で本書を読んでいたものの、近頃活躍しているかどうかわからなかった「マスク」が良い仕事をしてくれた。動画ではなく、漫画ではなく、活字である本書は顔が歪む程爆笑をしており、その様をしっかり「マスク」は本来の使い方と違った形で隠してくれた。

    活字で爆笑。それもクスりという

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    2023年10月01日
  • 屋上とライフル

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    はねるのトびらからインパルス板倉さんを好きになって、この方が書くエッセイなら間違いないと思い本屋さんで見つけて即購入しました。面白くてすぐ読み終わっちゃいました。板倉さんの独特な目の付け所やちょいちょい出てくる秋山さんとの話も好きです。

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    2023年08月22日
  • 屋上とライフル

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    めちゃくちゃ面白い。

    「僕」が綴るエピソードパートと、「私」が綴る自論パートに別れている。「僕」は板倉少年だったり、板倉青年だったり、芸人板倉だったり。

    しっかりしていて、バカバカしさのある『作品』とも呼べるようなコントを作るイメージのある板倉さん。普段からなにを面白いと感じているのか、すごく伝わってくる。失敗談も多いエピソードは、もしかしておっちょこちょいなのかな?と思えるくらい、何度も笑った。ほんとにコントみたいな話もたくさんあった。

    特にお気に入りなのは『マンションのメリークリスマス』『生牡蠣トラップ』『ちびっこ戦争』『渾身の力作』『倒れた猿』『悲しい勝利』『やっぱこうなるよな!』

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    2023年08月11日
  • 蟻地獄(新潮文庫)

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    お笑いコンビインパルスの板倉俊之さんの本。かなり分厚くて内容もあらすじを読んでかなりのハードボイルドだと思ってたけど読んでびっくり。
    カジノでイカサマをしたのがバレて友人を人質に取られお金を工面するために主人公が向かったのは青木ケ原の樹海だったー。ってなんでだろう?って思ってたけど
    めちゃめちゃおもしろかった。
    伏線回収もバッチリで可能性ゼロのような状態からの脱出、続きが気になり一気読みだった。
    もちろん表紙が主人公の彼なんだけど、つい、というかどうしても主人公は板倉さんの容姿で読んでしまうよね(笑)
    処女作のトリガーも読もう❢

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    2023年03月19日
  • 鬼の御伽

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    あの御伽噺のイメージが鮮やかに変革する、まさに『新説』。
    傲慢、醜さ、残酷さを痛烈に皮肉りながらも、そこに救いのように優しく灯る光も見出してくれる。色んなメッセージがそこにある。
    戦闘シーンが多いけれど丁寧で細かく、スピーディー且つわかりやすい。
    構成力が素晴らしく、散りばめられた真相と伏線、その伏線回収がするすると解かれていく綺麗さに驚かされ、ラストのまとめ着地の心地良い落とし方が好き。
    語り手側の結末もゾクワク感が止まらない。最後は番外編ですが、番外編っていうかこれぞエピローグ。
    浅田弘幸さんの美麗な装画が豪華。もうとにかく滅茶苦茶面白かったです。板倉さん多才。

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    2022年03月15日
  • トリガー(5)

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    見事に、私の心臓をブチ貫いてくれた、イイ青年漫画
    銃口がギラリと光る重厚な漫画、文句なしで殿堂入りである
    精悍さの中にどこか爽快感すらも感じさせてくれる武村先生の絵柄も凄まじいが、やはり、〔射殺許可法〕と言う斬新な設定を活かし、なおかつ、振り回されていない、板倉先生の練ったストーリーが、私の中の殿堂入りになった理由だ
    お笑い芸人は、コントで一般人を笑わせてこそですが、それでも、板倉俊之さんや劇団ひとりさん、又吉直樹さんのように文芸の分野で才能を発揮する方は、素直に凄いなぁ、と思う。尊敬っつーより、憧れに近い念も抱ける
    ホント、板倉先生の、このダークだけど皮肉な救済感もある話を、ここまで見事に魅

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    2015年04月28日
  • トリガー(4)

    購入済み

    オムニバス形式?

    区切りのいいオムニバスだったのに、四巻最後は続く感じ。後の展開が気になります。

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    2014年12月17日
  • トリガー(2)

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    志願と適性テストによる判定はあれど、トリガーの抱える苦悩は、突然裁判に参加することになった民間人のそれに通じるものがあると感じました。群馬県、富山県、どちらも答えのない(自分が出すしかない)問いを提示された心地。短編でバリエーションを描き、長編(複数回にわたる話)で人間の本質を描く。濃密な巻でした。

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    2013年03月16日
  • トリガー(2)

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    正義とは、悪とは、信念とは、色々と考えさせられる話題作
    私としては、射殺許可法にどちらかと言えば、賛成である
    現在の日本が、銃やトリガーが必要なほど腐ってはいない、と断言できないのだから
    正義も行き過ぎれば、悪と詰られるのだろうが、下衆や極悪に対抗するには、箍の外れた正義の執行が必要な時もある、確実に
    読み手に『考えさせる』内容に合った、ハードな絵柄も良い、実に
    ただ、一つ残念な点があるとしたら、漫画が魅力的過ぎて、原作の小説をどうにも読む気にならなくなってしまいそう

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    2012年08月31日
  • トリガー(1)

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    設定も描写もかなりエグい
    だが、単純に面白い漫画だと思う
    実際、こんな世の中、国になったらお終いだとは思うが、必要なのでは、と心の片隅で思ってしまったのも事実
    兎にも角にも、加害者にも被害者にもなりたくないもんだ

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    2012年01月18日
  • 屋上とライフル

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    初の芸人さんエッセイ。さすが板倉さん視点が面白くて考えてることが共感できるような出来ないような絶妙さ。続きが出たら是非読みたい。

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    2025年03月09日
  • 蟻地獄(新潮文庫)

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    芸人・板倉さんが書いたという興味本位のみで手に取ったが、読み始める前は「非小説家が書いた小説」って事で、正直どこかでナメてた部分があった。が、読んでみると「さすが」の一言。芸人さん(特にネタを作るほう)も物書きという点ではプロという事に気付かされた。本編後の解説でも道尾秀介さんが、そんな思った通りのことを分かりやすく書いていた。
    中身でいうと、各シーンをかなり丁寧に描いていて、少し字数を割きすぎだなと感じる箇所はいくつかあったものの、情景の説明の仕方がかなり上手く、画がハッキリと見え没入感が高かった。黒幕との「種明かし合戦」の場面は、ちょっと喋らせ過ぎかなとも思ったが、でもそれもミステリー小説

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    2024年02月17日
  • 屋上とライフル

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    板倉のハイエース一人旅が好きすぎて、エッセイ出したから購入。
    夜行バス待合で暇つぶしに読んでたら、もう各エピソードが面白くて「フフっ」て笑い漏らしてしまった…(変な人やと思われたかも、笑)

    エピソードそれぞれがおもしろいってのもあるけど、とある1日の出来事をそうやって切り取って描ける力もすごいし、イチゴ狩りとか、横断するときの右左右とか、日常に溶け込んだ言葉とかにも疑問抱いていろいろ考えていけるのもすごい…

    こうやって、ごく普通なできごとをエピソードとして描かれたら、その対象も嬉しいやろうなぁ、とか思った

    おもしろいだけじゃなくて、
    そこから何かしら学びというか、悟り得てるのが良き

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    2023年08月14日
  • 屋上とライフル

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    『蟻地獄』が面白かったので購入。
    小さい出来事や細かい着眼点、さすがだなぁと感心。
    言葉って不思議なことだらけだけど一瞬、不思議には思うけどすぐに忘れてしまう。でも板倉さんはそこを際限まで突き詰めていく。
    グレープフルーツ、のどち○こ、いちご狩り(笑)
    うん、確かに。理不尽(笑)
    もみじ狩りなんて手のつけようがない(笑)
    特に面白かったのは『先輩風を吹かす』に対する
    『後輩○○』の応用。笑っちゃった。

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    2023年08月12日
  • 月の炎(新潮文庫)

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    弦太の言い分が真っ当でやられる。
    裏山での涙も。

    板倉の作品だと言うことを忘れてのめり込める。
    芸人の才能、果てしない。

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    2023年04月22日
  • 蟻地獄(新潮文庫)

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    めちゃくちゃ分厚くて、板倉さん…こんなのも書けるの?と心配になったけど、ハードボイルドで面白かった!
    続編希望

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    2022年04月17日
  • トリガー―国家認定殺人者―(新潮文庫nex)

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    デスノートの時も思ったけど、思い通りに人の生死を操れる力をとても羨ましく思う。それだけ殺意を感じるストレスフルな現実を生きているということだけれど。しかし実際にこういう力を得た者は必ずしもうまくいかなくなる。そこにドラマが生まれるのが面白い。板倉氏は銃の知識も豊富。見事なストーリーテラーだと思う。いろんなトリガーを描けるのがすごいと思った。

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    2022年02月17日
  • 蟻地獄(新潮文庫)

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    お笑い芸人だからと言ってバカにできない、素晴らしい作品だった。時にはハラハラさせ、時にはホッとさせて、場の臨場感をより正確に捉えることができる言葉の扱い方がうまい。さすが芸人である。

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    2021年09月06日