渋谷圭一郎のレビュー一覧
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購入済み
実習して知って世界が広がる
かなり専門的なことも、身近な例と関連付けながら少しずつ知識を深めていくように話が構成されていて、一度読んだ後も繰り返し読んで知識を深められると感じました。話に登場する高校生のように、実際に調査したり実験したりインタビューしたりして探究する探究活動が高校の学習過程で実施されているようなので、情報端末で知るだけでなくて、調べに行って体験することも大切だなと改めて思いました。
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購入済み
鉱物採集
小学生向けに書かれた「漫画で勉強するXXX]をちょっと連想してしまったが、より一層本格的な内容であった。地学 鉱物学の知識披露や鉱物採集のマナーや危険回避知識、ヒロインたちのユーモラスなやり取りがバランスよく配合されていて読みやすい。
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Posted by ブクログ
「遠くを目指すだけが探検ではない。
広さを感じるだけが世界ではない。」(p2)
冒頭の一節よりの抜粋であるが、この巻、この作品のテーマを表した好フレーズ。
顕微鏡の小さな円の中に映る小さな結晶ひとかけらの発見が世界の「厚み」(p2)、前巻で凪さんが語っていたフレーズを借りれば世界の「実像」(2巻 p91)を探索する事に他ならず、そこに大いなるロマンや神秘が伴っていて、それを見出す事の尊さや素晴らしさを巻を重ねる毎により感じられるようになった3巻。
瑠璃のクラスメイトで鉱物研究者を志している〈瀬戸〉さんが登場、あっという間にレギュラー入り。当初はクールでとっつきにくい感じだったが、それは石の話を出来る人が周りにいなかったから。
また、3巻は伊万里さんの活躍が多め。
瀬戸さんが登場した《第13話 渚のリサイクル工場》は海岸に漂着したゴミの中からシーグラスや銀化ガラスを拾う話なのだがガラスに関する知識は伊万里さんが備えていて、近年はプラスチック容器の普及によるガラス製品の減少やゴミ処理方法の変化などから海洋に流出するガラスの量が減っており、シーグラスはいつかは波や砂に削られてなくなってしまう…と考えると、今の‘海辺にガラス片が落ちている世界’の見え方も変わってくるのではないだろうか。
凪さん不在の中、伊万里さんが瑠璃・瀬戸コンビを引率して廃鉱山へマンガン鉱石採集に向かう《第16話 ワンセンテンスの廃線路》の回も実にドラマチック。フィールドの経験は浅くとも書籍や文献から裏打ちされた知識の力でふたりをしっかりと導く姿は立派な先輩研究者。廃線路の敷石に使われていたマンガン鉱石の謎とは一体…?というミステリ。登場するのは菱マンガン鉱とバラ輝石。ちなみにこの話のコラムで線路の敷石の産地について書かれているがマニアックで楽しい。
当初はキラキラして綺麗な石だから、という理由で瑠璃が追っていたサファイアについてもそのサファイアが‘どこで産まれて、なぜここへ表出したのか’を調査する《第17話 険路を照らすステンドグラス》と《第18話 サファイアのゆりかご》も、凪さんの力を借りずに3人がいまの知識と経験を動員して世界の実像に迫る熱編。連載当初はあんなに頼りなく見えた瑠璃がいつの間にかこんなに立派になっちまいやがって…と、妙な親心が芽生えるくらいにはこの作品にハマっているんだなぁ、と。
さあ、よいこのみんなも銀化ガラスを作ってみよう!
なおこの巻、ほかより分厚く見えるなと思ったら実際に1割ほどページが多い。番外編の分だろうか?
たしかな存在感。
3刷
2025.9.8 -
Posted by ブクログ
2巻はまるごと、試行錯誤しながらのサファイア捜索編。
川砂をひと粒ひと粒顕微鏡で調べてサファイアの小さな欠片を捜す、いや、時には「「見つからないこと」を確かめる」(p39)という途轍もなく地道で根気の要る作業を繰り返し、産地を絞り込む作業を進めていく。
瑠璃は2巻でも直情の気があるので凪さん・伊万里さん保護者コンビは気圧されつつも、きちんと教え諭しながら捜索を支えてくれる。とりわけ伊万里さんの研究スタンスが描かれるようになり、凪さんに比べればフィールドでの知識・経験は乏しいものの、「自分で調べて 新しいものが見えて」(p60)くる嬉しさを知っている人だからこそ、のちの「調べたつもりになるって 私は一番怖いことだと思う」(p151)という言葉に説得力が増すのだと思うし、瑠璃になんらかの気付きを与えることが出来たのだと思う。素敵だぜ伊万里さん。
中盤で煮詰まった捜索の気晴らしに海へ瑪瑙拾いに行く《第9話 輝きの向こう側》は目立たないけど神回では。凪さんが石を研究する理由が潮風と共に静かに語られる場面がとても良い。46億年の地球の記憶が石の中にあるっていう感覚はあまりにも壮大で途方もなく魅力的である。ちなみにこの回、瑪瑙についての知識がモリモリでそれも楽しい。単一の結晶で出来たものが「水晶」で、不純物が混入して縞模様があるものが「瑪瑙」、縞模様がないものは「玉髄」、更に不純物が増えて透明でないものは「碧玉」と呼び分けられるが、これらは全て鉱物学としては「石英」にまとめられるのである。誰が決めたんだいこのルールは。
幕間のコラムも楽しい。
1巻で引っかかっていた瑠璃のパンツ問題は、編集者が変わったのか先生の方針転換なのか、本当にピタリと描かれなくなっている。結果として鉱物の学習漫画としてのおすすめ度は高まったかなと思います。凪さんの胸・尻の存在感は相変わらずだけど。伊万里さんは大丈夫。大丈夫なんだけど、9話で海に入る時にたくし上げたズボンから見えた素足にドキッ⭐︎
少ない登場人物で回しながら圧倒的ボリュームの鉱物愛が詰まった作品。
実に良かった。
4刷
2025.8.17 -
無料版購入済み
アニメ1話見てみてめちゃめちゃおもしろかったので原作も読んでみた。
専門性とロマンの両方がしっかり描かれていて、とても良い。2人だけの世界かと思いきや、3人目も登場して、ますます面白くなりそう。 -
Posted by ブクログ
鉱物学者のフィールドワークを追体験できる漫画の第3巻。
今回は自然と文明の相互作用がフィーチャーされた話が興味深かった。
海で拾った銀化ガラス、水質調査をしながら川を遡って見つけた廃工場のジンカイト、豪雨とダムの働きによって新たにできたオパールの産地など、自然と文明のそれぞれの働きと環境によって生成される鉱物を追っていく話は、ひとつひとつが理にかなっていて、渋谷先生の豊かな知識と、理科って面白いんだぞという楽しげなメッセージを感じた。
ポイントになる物質や現象にわかりやすい解説も入っているので学習漫画としても非情に勉強になる。独学で理科を勉強している自分にはよいモチベーションになった。