あらすじ
鉱物採集に熱中している女子高生ルリが、次に目指すのは、サファイアの産地! ほんのひと欠片の標本と科学的知識を手掛かりに、鉱物の生まれた場所を見つけ出そう。本格サイエンスアドベンチャー、待望の第2巻!
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Posted by ブクログ
2巻はまるごと、試行錯誤しながらのサファイア捜索編。
川砂をひと粒ひと粒顕微鏡で調べてサファイアの小さな欠片を捜す、いや、時には「「見つからないこと」を確かめる」(p39)という途轍もなく地道で根気の要る作業を繰り返し、産地を絞り込む作業を進めていく。
瑠璃は2巻でも直情の気があるので凪さん・伊万里さん保護者コンビは気圧されつつも、きちんと教え諭しながら捜索を支えてくれる。とりわけ伊万里さんの研究スタンスが描かれるようになり、凪さんに比べればフィールドでの知識・経験は乏しいものの、「自分で調べて 新しいものが見えて」(p60)くる嬉しさを知っている人だからこそ、のちの「調べたつもりになるって 私は一番怖いことだと思う」(p151)という言葉に説得力が増すのだと思うし、瑠璃になんらかの気付きを与えることが出来たのだと思う。素敵だぜ伊万里さん。
中盤で煮詰まった捜索の気晴らしに海へ瑪瑙拾いに行く《第9話 輝きの向こう側》は目立たないけど神回では。凪さんが石を研究する理由が潮風と共に静かに語られる場面がとても良い。46億年の地球の記憶が石の中にあるっていう感覚はあまりにも壮大で途方もなく魅力的である。ちなみにこの回、瑪瑙についての知識がモリモリでそれも楽しい。単一の結晶で出来たものが「水晶」で、不純物が混入して縞模様があるものが「瑪瑙」、縞模様がないものは「玉髄」、更に不純物が増えて透明でないものは「碧玉」と呼び分けられるが、これらは全て鉱物学としては「石英」にまとめられるのである。誰が決めたんだいこのルールは。
幕間のコラムも楽しい。
1巻で引っかかっていた瑠璃のパンツ問題は、編集者が変わったのか先生の方針転換なのか、本当にピタリと描かれなくなっている。結果として鉱物の学習漫画としてのおすすめ度は高まったかなと思います。凪さんの胸・尻の存在感は相変わらずだけど。伊万里さんは大丈夫。大丈夫なんだけど、9話で海に入る時にたくし上げたズボンから見えた素足にドキッ⭐︎
少ない登場人物で回しながら圧倒的ボリュームの鉱物愛が詰まった作品。
実に良かった。
4刷
2025.8.17
Posted by ブクログ
パンツ要素がなくなって良かった!w
これで、子どもにも見てもらいたい良書になりました。w
1巻とは趣が異なるストーリーで、1つの石を筋道立てて探しに行く内容でした。わかりやすい面白さは減ったかもしれませんが、調査する・研究するという行為において1つ1つステップを踏むことの大事さ、そしてその裏付けによって目的を達成することの素晴らしさを描き切っています。
これからも楽しみな作品になりました。
Posted by ブクログ
2巻も面白い。
毎度「凪の小道」のコラムがとても勉強になる。
というか石に対する興味を爆上げされる。
瑪瑙(めのう)と地名の「玉」が関連している話とか興味深かった。
同じように青龍とサファイアがつながっているかもねって話も面白かった。
花崗岩は地球以外ではレア。覚えておこう。いつか宇宙人と会ったときに言えるようにしておこう・・・。