野田稔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は、野田氏である。一橋卒業後、野村総合研究所に入社、コンサル部門設立メンバー
の1人である。後に、組織を研究するために一橋でかの有名な野中氏の元で学ぶ。
今は、明治大学大学院のグローバルビジネス研究科の教授である。
本書は、手軽なビジネス書ではない。よって、要約ってのは難しい。。。
組織・人事を考える場合、ミクロ的視点とマクロ的視点がある。前者は個人、後者は企業
目線だ。そして、個人的視点では、やる気、モチベ、リーダーシップ等の問題があり、
企業は、組織編成、ネットワークがある。
以上が大体の目安になるだろう。組織を学ぼうとする時に。
ちなみに、以前「経営組織」って本を書評したが、そ -
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野田稔著『組織論再入門』を読む。
良書であった。
特に最初の「リーダーシップ論」(リーダーシップの新潮流)のところが白眉。
変革型リーダーシップの7つの役割
1.将来に関する夢のある大きな絵をビジョンとして示す
2.環境変化の動向をかぎ分け、変化の意味づけや理由を示す
3.ビジョンの実現に資するような具体的な活動に、社員が挑戦することを促す
4.ビジョン実現のプロセスでは、厳しさをみせる
5.自分について来る社員のケアリングと育成
6.ビジョン実現に必要な情報や資源を入手できる人的ネットワークを持つ
7.一連のプロセスで起きる社員の感情の問題に敏感である
うむ。。。
それと、野田さんご自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「引退できない」現実を受け止めるところから始まる
本書は、タイトルのとおり「まだまだ仕事を引退できない人」──特に“バブル入社組”と呼ばれる世代を主な読者層としている。著者の元永知宏氏は、リクルートでの豊富な人事・キャリア開発経験をもとに、50代以降のキャリアについて冷静かつ具体的に提案している。
まず本書が示すのは、「もうすぐ引退できる」という幻想を捨てることの重要性である。年金支給年齢の引き上げ、物価の上昇、家族への経済的支援──そうした現実を直視せざるを得ない状況下、50代からの戦略的なキャリア設計は“選択肢”ではなく“必須課題”となっている。
読者に突きつけられるのは、自分の「市 -
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考え方を改めさせるほどの感動はないが、タイトル通りおもしろかった。
経営戦略とは何か、古典や現代のケーススタディを通して代表的な考え方を紹介している本。古典といえば孫子の兵法や、クラウゼヴィッツの戦争論などをかみ砕いて紹介している。ケーススタディというと、ソニーや本田技研工業、電通などの盛衰を戦略と結びつけて解説していた。
特に表紙にある「弱くても勝てる方法」という切り口で戦略を語っているところが勉強になった。ジャイアントキリングまでは望まなくても、ギリギリのところで鎬を削るビジネスの現場でどうやったら自分なりの「勝ち」を引き出せるか考える学問/実践として経営戦略が価値あるんだなと学んだ。
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