あらすじ
「経営戦略」なんて経営者だけに必要な話、自分には関係のない小難しい理屈ばかり。
そういうイメージが強いかもしれません。
もちろん、そういう側面はあるものの、どんなビジネスパーソンであれ、経営戦略の理論を知っていると便利(有利)。
そもそも誰だって最初から経営者じゃないし、組織のリーダーでもない。
それに経営者が経営理論を細かく理解しているのか、といえば、そんな人は一握りもいない。
ある程度経験を積んだビジネスパーソンだって、課長や部長、社長を務めている人だって、きちんと経営戦略の理論に触れたことがない人が多い。
そんな組織のリーダー、それにこれから組織のリーダーになるビジネスパーソンに向けて、「経営戦略」のプロフェッショナルが、競合を圧倒する経営戦略の本質をざっくり教えてくれる。
まずは経営戦略の意味をトコトン理解してもらい、さらに経営戦略の活用法まで各企業の実例を用いてやさしく解説。
小難しい話は極力わかりやすく、わかりやすい話を深掘りして、深掘りした話を面白く勉強できる一冊。
――実はおもしろい経営戦略の話。
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Posted by ブクログ
経営戦略とは
「ありたい姿に近づくための実行プラン」
と書かれています。
本書の中で「利益の追求は目的ではないかもしれないが、莫大な利益はイノベーションのために絶対必要」とあります。
つまりは利益は目的ではなく手段。
継続的発展の手段としての利益がなければ事業は続きません。
どんな良い実行プランがあっても手段としての原資がないとσ^_^;
最後に
人生を成功に導くためには強くなる必要はない。
弱くても勝てばいい。
と書かれていたことにハッとします。
資格を取ったり勉強したり自分が強くあらねばと思い込んでるところがあります。
要は最後に勝つためにどうすれば良いかなんですよね。
そのための
コストリーダーシップ戦略
と
差別化戦略
本書はわかりやすく書かれていたので良かったと思います。
Posted by ブクログ
経営戦略の基礎から実例まで学べる一冊。
以前勉強したつもりでしたが、この本を読んでほとんど忘れていたことに気づかされました。やっぱり実践しないと知識は身につかないな。
Posted by ブクログ
アレキサンダー大王や孫子等の歴史上の人物が取ったり残した利した戦術・戦略等を読み易く解説したり、アップルやトヨタ等の現代の大企業の経営戦略を紹介している本です。特に目新しい事は書いていませんが、”経営”の入門本としては最適かもしれません。
Posted by ブクログ
経営戦略の枠組み(コストリーダーシップ戦略・差別化戦略)や、戦略の意味するところ、それらを踏まえて企業がどの立場にいて、どのように戦略を立てるかについて、古典や実際の企業の成功事例・失敗事例を踏まえて解説しています。
思いつきで一発逆転!ということはなく、うまくいっていない所は強みを活かして一つ一つ階段を上っていくことになるし、うまくいっている所はそれに安住することなく今後のニーズに繋がりそうな事業に積極的に投資していくことが必要というのが印象的。仕事上のことのみならず、セルフ・ブランディングにも活用可能と感じました。
Posted by ブクログ
考え方を改めさせるほどの感動はないが、タイトル通りおもしろかった。
経営戦略とは何か、古典や現代のケーススタディを通して代表的な考え方を紹介している本。古典といえば孫子の兵法や、クラウゼヴィッツの戦争論などをかみ砕いて紹介している。ケーススタディというと、ソニーや本田技研工業、電通などの盛衰を戦略と結びつけて解説していた。
特に表紙にある「弱くても勝てる方法」という切り口で戦略を語っているところが勉強になった。ジャイアントキリングまでは望まなくても、ギリギリのところで鎬を削るビジネスの現場でどうやったら自分なりの「勝ち」を引き出せるか考える学問/実践として経営戦略が価値あるんだなと学んだ。
この人は割と、ポーター的な、ポジショニング・ビュー重視派なのかしら。
形式的な話だが、よくこんなに話をきれいに整理できたなと思った。ざっくりいうと、簡潔な定義、読者に期待する姿勢(何を期待して読んでほしいか)、ケーススタディと理論化、という3段構成の本になっており、とくに読者に期待する姿勢を簡潔に書いていることにより導入部分がスッと入ってきてとても気持ちいい。また、ケーススタディも、文脈の解説、引用もしくは事実記述、解説(理論化もしくは現実への適用法の解釈)という一連の流れがスッと入ってきて気持ちよかった。分かりやすい文章を書く際、これを真似したいなと思った。
経営戦略について詳しいことが分からない人には、なかなかいい導入になる本じゃないかと思う。
Posted by ブクログ
難しい内容ではなく、読みやすかったです。
歴史の中から、今までの色んな企業の経営の歴史をメインに書かれてあったように思います。
確かに歴史から学べることはあるので、そういった内容を求めている方にはぴったりの本かと思います。
私自身は過去の経営というよりも自分が使えそうな経営戦略、経営の考え方のヒントが欲しかったのでその点に関しての内容はあまりなかったように思います。
ただ、本のタイトルはおもしろい経営戦略の話なので、「経営戦略が面白いもの」ということは分かりました。