澤昭裕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
領土問題が燃焼中で最近やや下火な気がしないでもない脱原発運動・・・
でも国民の意思は2030年代に原発ゼロなのだとか・・・
7割だっけ?
もちろんタダで・・・
何の制約も無く、何の負担も無くゼロに出来るのであれば、そりゃ誰だって原発ゼロを希望すると思います・・・
でもさでもさ・・・
原発ゼロにしたら、それこそいろんな負担がボクらに降りかかりますよね・・・
どんな負担が降りかかるのか・・・
それを知らずして、考えずして脱原発なんて言っちゃあいけないよね・・・
命が最優先じゃねーか、って言うけど・・・
原発ゼロにして例えば経済的にさらにさらに苦境に立たされて・・・
ただでさえ -
Posted by ブクログ
法的な根拠もないまま原発を止め続け、毎年3兆円もの国富を垂れ流している日本。反原発派は、原発をゼロにすることだけが至上命題なようですが、今後のエネルギー政策について何か考えとかあるんですかね。放射能が原因で死んだ人は一人もいないのに、このまま原発を止め続ける理由が分からない。リスクを考えるんだったら、車も飛行機も電車も全てやめろ、という話になる。
で、澤さんの「東日本卸電力」構想は、今の現状を考えると非常に合理的な案でしょう。反原発派の「原子力ムラ・地域独占・利権構造」のような考え方を、分かりやすいロジックで一蹴し、うまくまとめられています。すぐ読めるので、ぜひ一読を。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
地球温暖化交渉は、夢や理想を語る場ではなく、国益をめぐる激しい外交の場である。
そこへ、鳩山首相によって突然打ち上げられた、「一九九〇年比CO2▲25%削減」構想。
「ハラキリ」とさえ評される“公約”が推し進められるならば、日本経済はまちがいなく沈没する…元政策責任者として、温暖化問題の内実を知悉する気鋭の論客が、国民生活を襲うエコ不況に警鐘を鳴らす。
[ 目次 ]
1 スキャンダル続出で揺らぐIPCCの信頼性
2 京都議定書が抱え込んだ重大な欠陥
3 宣伝上手のEU、アメリカの使い分け、それぞれの外交術
4 鳩山「一九九〇年比▲25%削減構想」への重大疑問
5 暗礁に乗り上げ -
Posted by ブクログ
電力について、感情論を排し、現状を知り、問題点をきちんと把握したうえで、地に足の着いた冷静な議論を進め、現実的かつ具体的な構想を導くことが必要という著者の問題意識はもっともだし、電力問題では「多様化」が重要というメッセージはよく理解できるのだが、著者の議論にはやはり、原発ありき、再生可能エネルギーの過小評価というバイアスを感じてしまった。それは、例えば、原発について、その致命的欠陥である放射性廃棄物の問題にほとんど触れていないことなどに表れている。自分も、原発の即時撤廃は求めないが、中長期的には原発の稼働はゼロにし、再生可能エネルギーの技術革新を進めるような電力政策が必要であると考える。
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Posted by ブクログ
FB友達のどなたかが推薦していたので、読んでみた。
まじめに電力事情を分析していて好感が持てる。
彼の提案する政策スキーム。
(1)東日本と西日本にわけて大規模卸売り電気会社をつくる。
(2)小売りは自由化する。
(3)原発は、国と民間出資の会社がまとめて所有し管理する。
(4)電気事業者の監督は公益事業委員会が行う。
その他、自然再生エネルギーについて固定価格で高めに買い取る方法は、技術革新を阻害するのでよくあいという指摘もそのとおりだと思う。現状で通常の電力より高い分を利用者が強制的に支払わされるのは理屈にあわない。
先日、NHKのワールドWAVEでもやっていたが -
Posted by ブクログ
即時の脱原発は非現実的だという論旨には賛成。ただ、「再生可能エネルギーに技術革新は起きない」と断言していいのだろうか。確かに買い取り価格は固定されているが、発電効率が上昇する可能性をなぜ完全に排除するのだろう。確かに現時点ではその発電量は原子力の数十分の一であり、生活基盤を維持するのには如何にも心許ないが、100年後を見据えて技術革新に賭けても良いのではと思う。それまで原発には十分に稼動してもらえば良いのだ。
なお、「全部の卵を一つのカゴに・・・」の喩えには次のようなアンチテーゼもある。
…見よ、愚者は「全部の卵を一つの籠に入れるな」と言うが、それは「あちこちに投資して、注意を散漫にせよ」