ユーザーレビュー 精神論ぬきの電力入門 澤昭裕 震災後の感情論に振り回され、国家の骨組みをなす重要なエネルギー政策が、いかに本質的な議論ができていなかったか、そして、その危うさを感じた。 かなり前に出版された本であるが、当時耳障りよく喧伝されていたことが、実はどういうものであって、エネルギー政策上どのような視点が欠けていたのかが分かり勉強になる。...続きを読むエネルギーの問題は解決したわけではない。今後の議論において基礎になる知識をこの本は提供してくれる。 Posted by ブクログ エコ亡国論 澤昭裕 「エピローグ」に「地球温暖化だけが、解決を迫られている問題ではない…温暖化の解決には、日本としてどの程度のコストと労力を注ぎ込んでいくべきか…もう一度、白紙から見直す時期に来ている」とある。 世の「脅威派」とは一線を画し、冷静に見ようというのが著者の姿勢であろう。それには同意する。 Posted by ブクログ エコ亡国論 澤昭裕 「地球温暖化に騙されるな」を読んで以来、CO2削減に対する考え方がかなり変わったが、本書も地球温暖化と温暖化の政策について多面的な視座を提供している。 本書に限らずだが、日本の政策はどこに向かっているのか、嘆かわしくなるばかりだ。「民主主義が一度もなかった国・日本」を読んだあと、産業をリードする意味...続きを読むでも、世界での枠組み決定に積極的に関わるために、民主党のより踏み込んだ温暖化政策が必要だと考えてきたが、本書を読むとを海外からの評判をよくしたい愚策に思えてきた。その意思決定の過程は、「日本辺境論」を早速思い出す。 Posted by ブクログ 精神論ぬきの電力入門 澤昭裕 原発廃止と声高に叫ぶのは簡単だが、ことはそううまくいかないということがよくわかる 再生可能エネルギーも不安定さ、コストの高さ、日本の国土という立地条件の悪さなどなど様々な問題があって、とてもじゃないがメイン電源には出来ない かといって火力発電は地球温暖化の問題もある上に、政治的な話で輸送がストップす...続きを読むるという地政学的なリスクも存在する 安定供給や価格の抑制など総合的に考えると原子力、火力、水力、自然エネルギー等々をバランスよく組み合わせるしかない 美しい解決策など無いのだ Posted by ブクログ 精神論ぬきの電力入門 澤昭裕 元経産省の官僚であった澤氏による日本の電力問題について述べた本。原発が悪、再生可能エネルギーが善のような現代の風潮に疑問を持つ自分にとっては頭を整理するのに役立った。 Posted by ブクログ 澤昭裕のレビューをもっと見る