作品一覧

  • 精神論ぬきの電力入門
    3.6
    1巻660円 (税込)
    震災後、国民的関心事となった電力問題。しかし議論がこじれる一方なのは、「理想」と「現実」が混同されているからではないか。再生可能エネルギーの将来性は楽観できないし、電力自由化や発送電分離がユーザーのメリットになるとは限らない。さらに世界の資源争奪戦は熾烈を極める一方だ。現実的で妥当な選択肢はどこにあるのか。電力問題のウラオモテを知り尽くした元政策担当者が客観的データをもとに徹底解説する。

    試し読み

    フォロー
  • エコ亡国論
    3.5
    1巻660円 (税込)
    地球温暖化交渉は、夢や理想を語る場ではなく、国益をめぐる激しい外交の場である。そこへ、鳩山首相によって突然打ち上げられた、「一九九〇年比CO2▲25%削減」構想。「ハラキリ」とさえ評される“公約”が推し進められるならば、日本経済はまちがいなく沈没する……元政策責任者として、温暖化問題の内実を知悉する気鋭の論客が、国民生活を襲うエコ不況に警鐘を鳴らす。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 精神論ぬきの電力入門

    Posted by ブクログ

    震災後の感情論に振り回され、国家の骨組みをなす重要なエネルギー政策が、いかに本質的な議論ができていなかったか、そして、その危うさを感じた。
    かなり前に出版された本であるが、当時耳障りよく喧伝されていたことが、実はどういうものであって、エネルギー政策上どのような視点が欠けていたのかが分かり勉強になる。エネルギーの問題は解決したわけではない。今後の議論において基礎になる知識をこの本は提供してくれる。

    0
    2019年11月01日
  • エコ亡国論

    Posted by ブクログ

    「エピローグ」に「地球温暖化だけが、解決を迫られている問題ではない…温暖化の解決には、日本としてどの程度のコストと労力を注ぎ込んでいくべきか…もう一度、白紙から見直す時期に来ている」とある。
    世の「脅威派」とは一線を画し、冷静に見ようというのが著者の姿勢であろう。それには同意する。

    0
    2019年10月19日
  • エコ亡国論

    Posted by ブクログ

    「地球温暖化に騙されるな」を読んで以来、CO2削減に対する考え方がかなり変わったが、本書も地球温暖化と温暖化の政策について多面的な視座を提供している。
    本書に限らずだが、日本の政策はどこに向かっているのか、嘆かわしくなるばかりだ。「民主主義が一度もなかった国・日本」を読んだあと、産業をリードする意味でも、世界での枠組み決定に積極的に関わるために、民主党のより踏み込んだ温暖化政策が必要だと考えてきたが、本書を読むとを海外からの評判をよくしたい愚策に思えてきた。その意思決定の過程は、「日本辺境論」を早速思い出す。

    0
    2021年08月08日
  • 精神論ぬきの電力入門

    Posted by ブクログ

    原発廃止と声高に叫ぶのは簡単だが、ことはそううまくいかないということがよくわかる
    再生可能エネルギーも不安定さ、コストの高さ、日本の国土という立地条件の悪さなどなど様々な問題があって、とてもじゃないがメイン電源には出来ない
    かといって火力発電は地球温暖化の問題もある上に、政治的な話で輸送がストップするという地政学的なリスクも存在する
    安定供給や価格の抑制など総合的に考えると原子力、火力、水力、自然エネルギー等々をバランスよく組み合わせるしかない
    美しい解決策など無いのだ

    0
    2018年08月04日
  • 精神論ぬきの電力入門

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    元経産省の官僚であった澤氏による日本の電力問題について述べた本。原発が悪、再生可能エネルギーが善のような現代の風潮に疑問を持つ自分にとっては頭を整理するのに役立った。

    0
    2015年01月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!