渡辺一夫のレビュー一覧

  • ラブレー 第二之書 パンタグリュエル物語

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    どうでも良いことなので第一之書の項で書き損ねましたが、基本線は、日本でいうなら富士山に腰掛けて琵琶湖で顔を洗った、というような所謂ジャイアントの話です。
    また、粗筋を問われるならば、第一之書のガルガンチュワは先代の王、第二之書以降で主人公となるパンタグリュエルはその息子で、王子であるパンタグリュエルが父の跡を継いで立派な王となるまでを綴った長編小説です、とお答えするでしょうが、ここら辺も結構どうでもいいことだと思います。

    長所:実はこれが1作目なのでここから読み始めても大丈夫
    短所:古い本なので本特有の良い匂いがしない

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    2011年04月02日
  • ラブレー 第一之書 ガルガンチュワ物語

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    ネタバレ

    呆れる程面白い本です。尻を拭くにはまずウ◯コをしなければいけないだの、じゃあ万物のうち何で尻を拭くのが最も気持ち良いかだのと、馬鹿馬鹿しい話が延々続きます。
    一応話の流れはありますが、腹野減蔵(ハラノヘリゾウ)が来たから飯にしよう、とか徹底して下らない内容なので頭を空っぽにして笑いながら読めば良いと思います。
    全5巻ですが、1冊のうち半分は注と解説なので、そこら辺に興味が無ければたいした分量ではありません。訳も素晴らしいのでテンポ良くページをめくっていけます。

    長所:長い
    短所:昔の本なので字が小さい

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    2011年04月03日
  • 採集して観察する海岸の石ころ:種類・成り立ち・地質・地層を調べる

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    ネタバレ

    2025.6 小2
    小学高学年以上向け。低学年にはまだ少し早かったので★4。内容は★5。
    ■すなのしゅるいがいっぱい。

    全国の有名な海岸の石をたっぷりの写真で紹介している。後ろに索引があり海岸や石名で検索出来るのが見易い。
    石や地層の成り立ちもカラー図解で載っていて内容が充実している。

    Kboyは主に写真を流し見、細かい石の名前や特徴は読み飛ばし。それでも綺麗な石や面白い石、砂浜に興味が沸いてメモ帳にぎっしり行きたい海岸のリストを書いていた。
    最近お出掛けで訪れた千葉県の城崎の海岸が面白い地層だと思っていたら、その成り立ちがとても詳しく載っていてとても勉強になった。Kboyにはまだ難しいの

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    2025年06月23日
  • ヒューマニズム考 人間であること

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    ユマニスムの無力さみじめさを強調しながら、それでも「それは人間であることとなんの関係があるのか」と問い続けることの重要さを力強く易しくといてくれる本だった。

    エラスムスをはじめとするユマニスムたちに対して「素敵だけどでも結局なんにもならず宗教改革は血まみれになったんじゃん.....」と長年無力さを感じていたことに対するアンサーをくれた本というかんじだ。

    以下、本書にてはじめて知れた印象的な人物を記す。

    ●カステリヨン
    カルヴァンの手足となって働いたにもかかわらず、カルヴァンの行き過ぎた行為を批判できた人物。
    著書『異端論者』

    ●宰相ミシェル=ド=ロピタル
    フランスの大宰相として在籍中な

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    2024年06月05日
  • 採集して観察する海岸の石ころ:種類・成り立ち・地質・地層を調べる

    購入済み

    入門書に最適

    糸魚川の海岸で翡翠を探した時、翡翠以外にも多種多様で美しい石があることに驚きました。これらの石について調べたいと思い、初心者には子供向けの本がわかりやすいだろうと思って選びました。石探しに行きたくなる、楽しくて役に立つ本でした。

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    2018年10月13日
  • 敗戦日記

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     本編の『敗戦日記』は一九四五年三月十一日から八月十八日まで。『続敗戦日記』は同年八月十八日から十一月二十二日まで。どちらも、公刊を想定して書かれたものではない。合わせて収録されているのは戦中および戦後すぐに書かれた文章と書簡。作家の日記のような情景描写や街の人々の様子はこの日記からは窺われないが、渡辺自身が、敗戦へと国全体が向かうなか学者としていかに煩悶し時に自死をまで考えていたか、また八月十五日以降の時流に憂いを感じていたかが、赤裸々に記されている。

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    2025年08月09日
  • ヒューマニズム考 人間であること

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    丁寧な本
     ヒューマニズムとは何か。を著者の専門であるルネサンス期からひもとく概説書。
     この本の冒頭は、言ひわけからはじまる。「虚像と群盲の話」「田毎の月」を持ちだして、上品に自身の認識の誤謬可能性を述べる。礼儀正しく、一般読者に向けた本だとわかる。

     ヒューマニズム――フランス語でユマニスム――とは、学問を些細なことで議論するのでなくて、あくまで人間のための人間にそった態度でゐるべき、さういふ考へだらう。

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    2024年10月13日
  • 日本の石ころ標本箱:川原・海辺・山の石ころ採集ポイントがわかる

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    まじでただの石の写真がずーっと続く。
    よくこんなに日本全国まわったものだ。すごい。
    鉱物ブームとかに乗っかる気がない硬派な感じがよい。絵面は地味ですが。

    実際に石を拾いながら読むと楽しいです。
    私は海や川で拾った石と比べながら読んでます。

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    2021年05月27日
  • ラブレー 第三之書 パンタグリュエル物語

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    第一之書として出された第二之書が好評だったため、第一之書を第二之書として新たに第一之書を出し、第一之書は第二之書の後に出され、つまり第一之書の後に出されたのは第三之書であり第二之書ではなく、第二之書は第三之書より前に出された第一之書より前に出ていたという、なんて分かり難い書き方…
    第三之書は前作の10年後に出版され、それまでの脳天気な馬鹿馬鹿しさから話が一転するので、続けて読むと面食らうかもしれません。
    流れの中で緩急としては成立する本。

    長所:10年という歳月の重みを知る
    短所:歳月の重みを考えるとこの本を読む時間は勿体無い

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    2011年04月02日