松井秀喜のレビュー一覧
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一流の野球選手としてだけでなく人として本当に尊敬できる人だなぁと本書をよんで心から感じました。
・悔しさは過去ではなく未来にぶつける。
野球とは失敗のスポーツであるから打てないときがあるのは当然。悔しさに縛られるのではなくそこから何かを学び次のチャンスにつなげる。
・人の心をコントロールすることはできないが、動かすことはできる。
打てないときに観客が自分を批判することはコントロールできないけど、自分ができること(一塁までの全力疾走)をしっかり行うことで観客の心を動かすことはできるかもしれない。
「努力することは才能である」と語る松井選手ですが、それができるのも上記のようなしっかりとした考 -
Posted by ブクログ
ネタバレゴチゴチの阪神ファンの時に現役巨人4番バッターやった松井秀喜の本。阪神ファン…というか特定球団のファンを辞めた立場で読む彼の文章は素直に素晴らしかった。
この人、すごく頭のいい人なんだと思う。冷静で礼儀正しく、人を思いやれて、自分の御し方も丁寧。これらをほぼ全て野球人生の中で培ってきたんだろうなと、そういう部分がにじみ出ている本である。
昔は破天荒な野球選手が好きだった、西鉄野武士軍団とか遠井吾郎の夜の街伝説とか…。でも俺自身の老いとともにそういうのはちょっと脂っこすぎて、遠ざけるようになってきた。
イチロー・松井・桑田・大谷…一流はやはりストイックだなぁと感じ入った次第。なんぼ天才でも -
Posted by ブクログ
松井秀喜氏もまた、長嶋茂雄氏と同様に「ミスタープロ野球」である。この本を読んでいると、本当に野球が好きなんだなということが、如実に感じられてくる。
松井選手(あえてこう書く)と言えば、夏の甲子園大会での5打席連続敬遠が、いまだに語り草になっている。敬遠されても表情一つ変えず、一塁に進む姿を見て、その風貌と相まって高校生らしからぬ選手と感じた。このとき彼は打席にたつたびに、ストライクがきたら逃さず打つと集中していたとのこと。高校生の時からこの「不動心」、当時の明徳義塾高校の監督が「高校生の中に一人だけプロの選手が混じっていた」と言ったのは、体力や技術のことだけを指したのではないと思う。 -
Posted by ブクログ
ヤンキースで活躍した松井選手は、超人的に感情の起伏の少ない人だなあと感心していたけれど、あれは努力の賜物だと知ってびっくり!
次の成功のために、失敗した時のネガティブな感情が増幅しないように努力してコントロールしていたのです。
そんなことができるのか?
彼はホームランを打った試合でさえ、打てなかった打席のことばかり考えて「あーあ」と心の中では嘆いていたそうです。そういうネガティブな感情の渦巻きを増幅させないための秘訣は「声に出さないこと」。「あのカーブに手を出すんじゃなかった」と口に出してしまうと、もうその思いから抜け出せなくなるので、それを増幅させないように声に出さない努力をしていたわ -
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メモ
・打撃で一番影響を受けたのは落合。メジャーではジアンビの打撃を参考にしていた
・唯一ライバル視した選手は由伸。長打力以外は由伸の方が上だと感じていた
・阿部は最初の1、2年は特に光るものを感じず、その後の成長に驚いた
・ヤクルトが他のチームと違ったのは、古田の存在が常に感じられたこと。打席で古田の存在をどうしても意識から外せなかった
・遠山という一人の投手の攻略を通じて普遍的なものを身に着けた
・メジャーでは移籍が激しいので、同僚の投手の投球を見るときは、自分だったらこう打つという目線で見る(来年以降敵になるかもしれないので)
・打席での目付けに関して(この本で一番深く言及されてる松井