あらすじ
どんな技術やパワーよりも、逆境に強い力、挫折を乗り越える力を持った選手になりたい――。左手首骨折という選手生命を脅かす大怪我から、見事な復活を遂げた松井秀喜。その陰には、マイナスをプラスに変える独自の思考法があった。コントロールできることとできないことを分ける、悔しさはあえて口に出さない、七割の失敗と上手に付き合う……等々、戦い続けるなかで身につけた松井流「心の構え」を初めて明かす。
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世の中には自分でコントロールできることとできないことがあり、その中で松井秀喜さんがどう戦ってきたかがよく分かります。現役時代に執筆された書籍なので、まさにその時実践されていたプロフェッショナルの思考を知ることができ、有益でした。
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一流の野球選手としてだけでなく人として本当に尊敬できる人だなぁと本書をよんで心から感じました。
・悔しさは過去ではなく未来にぶつける。
野球とは失敗のスポーツであるから打てないときがあるのは当然。悔しさに縛られるのではなくそこから何かを学び次のチャンスにつなげる。
・人の心をコントロールすることはできないが、動かすことはできる。
打てないときに観客が自分を批判することはコントロールできないけど、自分ができること(一塁までの全力疾走)をしっかり行うことで観客の心を動かすことはできるかもしれない。
「努力することは才能である」と語る松井選手ですが、それができるのも上記のようなしっかりとした考えをもっているからこそ実行できるのだと感じた。
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(01.20.2017)
野村さんの本を読んだ後も同じことを思ったが、何事も頂点を極める人は頭が良い。そして勉強家。本を読みながら学ぶことがたくさんあった。
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尊敬する人で松井秀喜という人が結構いて気になると思ったのでこの本を読んでみた。
野球選手である松井秀喜さんの発言には誰にでも共通するような真理がある。自分のスタンスを知ること、スタンスの根本は崩さないまま変化には柔軟に対応させていくことなど、野球選手を目指していなくても参考になった。
広岡広報も言っていたが、自分で変えられることと変えられないことの区別を明確にすることが物事を全力で取り組む秘訣なのだと感じる。
是非この本を自分の人生においても活かしたい。好きなことを追いかけて仕事に出来たら本望だ。
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本からその人が見える。
努力をし続ける真面目な考え方が印象的かつ感動的。
この本で彼のことが好きになった。
以下レバレッジメモ
会社勤めをしている友人と話していても、自分の仕事や会社に誇りを持っている人と、そうでない人がいます。一概には言えないでしょうが、誇りを持っている人の方がすばらしい仕事をするような期がします。それは会社に依存する、独立心がないという意識とは違うと思います。それを守るために必死に戦える。それが誇りだと思います。
悔しさは胸にしまっておきます。そうしないと、次も失敗する可能性が高くなってしまうからです。コントロールできない過去よりも、変えていける未来にかけます。そう思っていなければ、失敗とはつきあっていけません。プロ野球選手として毎日、毎日、試合に出続けられません。何しろ、成功より失敗の方が多い職業ですから。腹が立ったり、不満が出てきたりするのは、仕方がありません。思ってしまうのだから、自分に求められない。でも、口に出すか出さないかは、自分で決められます。そこに一線を画した方が自分をコントロールできるような気がします。
山下監督に教えられたことがあります。ホームラン世界記録を持つ王貞治氏はどれだけ四球責めされても、一度もバットを投げたことはないと。表情一つ変えずにバットをそっと起き、一塁へと歩いて行ったそうです。僕は王さんの現役時代の記憶はほとんどありません。でも、その話を聞いて「かっこいい」とおもいました。バットを投げつけて、投手をにらみつけるよりも格好いいと思うし、相手への威圧感もあるように思います。王さんは、どれだけ四球責めをされても、唯一の好球を逃さずホームランにしたそうです。王さんの偉大さはホームランの数だけではなく、その内容にもあるのでしょう。少しでも、その域に近づきたいと思っています。
そんなときに支えてくれた言葉でした「努力できることが才能である」。試合に負けて、打てずに悔しいとき、素振りをしながら、父が書いてくれた紙を見つめました。この言葉が、僕の希望でした。
素振りには思い出がたくさんあります。中学時代、試合に負けて家に帰りました。とても悔しくて、家族と話していたら泣いてしまいそうでした。涙をみられたくないので自分の部屋にこもって、しばらく泣いていました。そのとき思ったんです。「もう負けたくない」ならば何をするか。考える必要はありません。練習をするしかありません。明日から、また厳しい練習をがんばろう。「もう負けたくない」いや、明日からではなく今からだ。いてもたってもいられず、部屋の中で泣きながらバットを振りました。もしかするとそのとき、一晩寝てしまったら、悔しさを忘れてしまったかもしれません。しかし、泣きながらバットを振った思いは、そう簡単に消えてなくなりません。
山下監督には、野球だけではなく、人生の指針となるような言葉も教えてもらいました。星陵高校の一塁ベンチや室内練習場にはこんな言葉が掲げられていました。
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
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松井は大人だな。
普通の会社員でも、全力プレーを続けることで、『人の心』を動かすことはできるのだろうか?
人間万事塞翁が馬。
ちなみに、松井から周りの人はどう見えているのだろう?
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素晴らしい人柄だなぁ、と感じさせる一冊。
高校時代から常に注目を浴び続け舞台を大リーグに移してからもおごることない誠実な人柄は変わらず、野球選手という枠を超え人として素晴らしいな、と感じていた松井選手。
自分に足りない部分を見つけて、認めて、補う。
けれど基本的なスタンスは変えない姿勢と、適当ではない前向きさ。
野球に対する姿勢は、そっくりそのままごく平凡な生活をする自分のお手本となりました。
“自分が変われば、運命も変わる”
当然と言えば当然のこの言葉が心に残りました。
繰り返し読みたいと思います。
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怪我しても、してよかったと思えるように。受け入れて進む。人間万事塞翁が馬。
野球だけは突き詰める。それ以外は、まあいいじゃないぐらいの気持ちで臨む。全部キチッとやるのはしんどい。
努力できることが才能である。
平常心でいられることがここ一番では大事。強い思い、願いを持ちつつ。
例えば夢は何かと聞かれても、パッと答えられません。ただ、松井秀喜をやめたくなったことはありません。そのときどきで何になりたいかとかは変わって、何か起きてもそれを受け入れるから、常に夢は変化する、そのことは受け入れるということかな。
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現役のときは硬派で、感情をあまり露わにしないイメージでした。でも松井さんの綴った文章を読むと、柔軟性のある考え方や人間くさい部分ユーモアに富んだ一言など、私たちの知らない意外な一面も垣間見えて面白かったです。
星稜高校時代からスーパースターだった松井さんでも、壁にぶつかり人知れず苦悩していたことを知り「松井秀喜も人間なんだなー」と少し親近感が湧きました。笑
それでも、そんな苦労はおくびにも出さず自分のできる準備を毎日黙々とこなす。まさに「努力の天才」であり本物のプロだと思いました。
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松井秀喜氏もまた、長嶋茂雄氏と同様に「ミスタープロ野球」である。この本を読んでいると、本当に野球が好きなんだなということが、如実に感じられてくる。
松井選手(あえてこう書く)と言えば、夏の甲子園大会での5打席連続敬遠が、いまだに語り草になっている。敬遠されても表情一つ変えず、一塁に進む姿を見て、その風貌と相まって高校生らしからぬ選手と感じた。このとき彼は打席にたつたびに、ストライクがきたら逃さず打つと集中していたとのこと。高校生の時からこの「不動心」、当時の明徳義塾高校の監督が「高校生の中に一人だけプロの選手が混じっていた」と言ったのは、体力や技術のことだけを指したのではないと思う。
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ヤンキースで活躍した松井選手は、超人的に感情の起伏の少ない人だなあと感心していたけれど、あれは努力の賜物だと知ってびっくり!
次の成功のために、失敗した時のネガティブな感情が増幅しないように努力してコントロールしていたのです。
そんなことができるのか?
彼はホームランを打った試合でさえ、打てなかった打席のことばかり考えて「あーあ」と心の中では嘆いていたそうです。そういうネガティブな感情の渦巻きを増幅させないための秘訣は「声に出さないこと」。「あのカーブに手を出すんじゃなかった」と口に出してしまうと、もうその思いから抜け出せなくなるので、それを増幅させないように声に出さない努力をしていたわけです。
我々庶民ならまだしも、意地悪な記者から感情を煽るような質問を受ける立場にあって、それを貫くのは大変でしょうね。それ以外にも、不調でメディアから叩かれたときに、それを「復調の兆し」なんだと捉えるなど、この本には、ネガティブ感情を増幅させない心構えが書かれています。
失敗からなかなか抜け出せない時に読み返せてよかったかも。
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とても感動しました。困難に直面しても、自分の一番大事な部分は変えず、前向きに困難と向き合っていく。家族の大切さ、塞翁が馬、努力、師匠との出会いなど本当に感激しました
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コントロールできない過去よりも、変えていける未来に賭ける!
悔しさは安易に口に出さない、そうしないと、次も失敗する確率がたかまる!
努力できることが才能である!
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
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松井秀喜選手のエッセイ。
怪我で休養し連続出場記録を断たれたものの、前向きにとらえる考え方に共感。意地を張ったきれいごとばかりではなくて、けっこうさらりと弱音も書いていたりする。
この人の人徳の深さには感心する。清原とは大違い(笑)
書いてあることはもちろん、どこかの自己啓発本にあるようなこと。でも、この人が言うからこそ説得力がある、という人生を松井氏は選んでいるのだから納得できる。言葉だけきれいに励ましているエセ思想家や宗教家とは違う。
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昨年末20年におよぶプロ野球人生に幕を下ろした松井秀喜氏の著書。松井氏の座右の銘“不動心”をいかにして養ったか。いかにして松井氏は世界中の野球ファンを魅了するプレーヤーになったか。この座右の銘って原辰徳氏もどこかで言っていたような気がするんだよなー。。2013/370
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特別目新しいことが書かれているわけではないのに、読むと心がすっきりして元気づけらる感じがしたのは、私が松井ファンだからでしょうか。謙虚な姿勢が素敵です。
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テレビで見る松井秀喜は、本でも松井秀喜だった。真面目で。ポジティブに努力する人。世界がちがっても、モチベーションの保ち方は似ているものだったりする。そう思えるだけでも勉強になる。
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私が一番好きなプロ野球選手である著者が書いた本なので読んでみた。読み終わってから書きたいことや思い入れがあってレビューを書くのを後回しにしてしまった。著者の試合のエピソードや野球に対する考え方が読んでいて面白かった。本書の中で一番好きな言葉は著者が高校時代星陵高校の山下監督に教えてもらった「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」。
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自分が一番最初にファンになり、今でも一番尊敬する野球人松井さんの著書。
野球に対する誇り、考え、向き合いかたが記されている。野球に限らずなにか打ち込むものがある人はそれに対する構えかたの参考になると思う。
また、自分自身に対する時の考え方も参考になる。
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小学生の頃から憧れの人であり、目標の人でもあった松井秀喜さん。常に結果を残し、それなのにインタビューでは驕ることなく紳士的に受け答えをする姿に憧れ続けてきました。
松井さんの野球・困難に対する思考は、一般生活にも通じるものがたくさんあると感じます。
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たまに新書が読みたくなるので、読む。
松井秀喜だ。
松井秀喜が大好きという訳ではない。
むしろ、イチローの方が好きだ。
でも読んでみた。
不動心についてと言うより、松井の野球に対する真摯な姿勢が綴られていた。
不動心はあんまり関係なかった。
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以前のメモを整理するついでに、内容を反映
■松井秀喜さんの思い
日本海のような広く深い心と
白山のような強く動じない心
すなわち、不動心を持った人間でありたいといつも思っています。
■困難に直面したとき『今、自分にできることは何か』と自問する。
きっと、前へ進める選択肢があるはずです。
人間万事さいおうが馬
努力できることが才能である。
■星稜高校の指針
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
■ピタゴラス
怒りは無謀をもって始まり後悔をもって終わる
■感想
何かを成し遂げた人の言葉は重みがある。
「きっと、前へ進める選択肢があるはず」という言葉が好きです。
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松井選手にはスーパースターという印象しか無かったが、ものすごく庶民的な人間性を持った努力の人だということが分かった。自らの弱い部分や周りへの感謝の気持ちが包み隠さず書かれており、改めて素晴らしい人だな、と思った。
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困難を乗り越えるのが人生。
人間万事塞翁が馬。良いことと思っても悪いことかも知れないし、嫌なことでも良いことかも知れない。
プロは、ガールフレンドと遊んでいる時もプラン(企画)を考えなさい。
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2007年出版ということで、ワールドシリーズ制覇より前の話になるが、松井は選手としても、人間としても完成されている。野球に対する熱意、野球以外においても振る舞い、自分自身への向き合い方、全てにおいて隙がない。
感情の起伏がなく、タイトル通り「不動心」で野球に向き合っている姿勢はまさにイメージ通りだが、時には弱い側面もあると述べており少し意外だった。学生時代は負けが悔しく泣いたりだとか、キャリアの分岐点で選択に悩んだりなど、愛称たる「ゴジラ」という力強いイメージとは裏腹な部分もあったらしい。
野球では伝説的な選手、内面や他人に対する姿勢もしっかりしている、自分にとっては雲の上のような存在だが、そのような人の日常や考え方も時に凡人と似通ったりすることもあると考えば、そういった面でも何だか勇気づけられる。
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石川県の星稜高校から読売ジャイアンツに入団、FAでニューヨーク・ヤンキースと契約、2006年に外野フライを滑り込んでキャッチしようとした際、左手首を骨折してしまった松井秀喜さんが、野球との関わり、野球から学んだものについて、自分を振り返って書いた自伝。
松井秀喜さんといえば、ゴジラの愛称や甲子園での5打席連続四球、真摯な受け答え、ホームラン、55番、東スポでのいじられ役というのが個人的な印象だった。
当時、海外で活躍していた主な選手だったイチローさんや、サッカーの中田英寿さんはマスコミ嫌いという印象をもっていただけに、松井秀喜さんのマスコミに対する真摯な受け答えは、かなり印象に残っていた。
いい子すぎるという意見もあったけど、松井さんが目指す『広く深い心と、強く動じない心』と、選手とファンの橋渡しとなるメディアへの配慮だと感じた。
そんな松井さんでも、心の中では打てなかった打席を悔やんだり、記者の挑発するような質問にカチンときたり、怪我を後悔したりしている。
自分も『起きた事実は変えられないから、考え方を変えて物事をプラスに見よう』と思いつつも、一喜一憂してしまう。
あの松井秀喜さんですら、心の中では様々な思いが渦巻いているんだから、人間だれでもそういう傾向にあるんだろうと思い、もっと気楽に考えようと思えるようになった。
とはいえ、松井さんが言うように『努力できることが才能である』と思い、これからも少しずつでもその境地に達するように進んでいきたい。
Posted by ブクログ
松井選手の考え方、人柄が伝わる一冊です。
日本海の様な広く深い心と
白山の様な強く動じない心
僕の原点はここにあります。
インドの諺
心が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。