松井秀喜のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者の信念について知りたくて読書。
2012年シーズンは移籍先も決まらず、2か月遅れでマイナーリーグからのスタート、5月末にメジャー昇格を果たしたニュースを見て、本書を読ませてもらった。『不動心』の続編的な内容だといえる。
著者は努力の天才と評されることがある。謙虚な人間性は、ご両親の影響が大きいと感じる。星稜高校の山下監督、長嶋茂雄元監督、トーリ監督、チームメイトに恵まれているように思われるが、著者の態度、人間性が引き寄せているのだと思う。いい師匠を求めているので、結果的に現れてくるのだと思う。
この点は私も大いに刺激されるし、参考にさせてもらえる。
お世話になった人や恩師に変わらぬ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
困難にぶつかったとき、迷いが生じたとき、松井はどう考え、どう乗り越えてきたか。
愛するニューヨークを去る決断、ワールドシリーズMVPの伏線となった一球、チームの指示に反して手術を回避した理由…野球人生で初めて直面した長く苦しい時期から世界一への道程、さらに、新天地にかける思いを、初公開エピソードを織り交ぜながら綴る。
常にぶれない強さを支えるその思考法とは―。
[ 目次 ]
第1章 決して忘れない一日
第2章 「復活」ではなく生まれ変わる
第3章 「強い肉体」との別れ
第4章 信じることをやめない
第5章 世界一のファン、そして世界一の球場
第6章 人生で一番大切なこと
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Posted by ブクログ
高校時代から順調な野球人生だったゴジラ松井に起こった突然のケガ。復帰しても、その治療のため適度な休養も必要となる。毎試合出場を目標にしている彼にとって、「欠場」というのは、大きなショックだったろう。
それでも松井はチームのことを考え、自分はチームにとってのパーツの一つだという意識を忘れない。だからこそ、レギュラーが保証されなくなっても腐ることなくベストを尽くし、その結果、ワールドチャンピオン、ワールドシリーズMVPという栄冠を手にした。
そして、ヤンキースとニューヨークに賛辞を送り、新チームへと移籍。
礼に始まり、礼に終わる態度、妻を表には出さない気遣い。この人は古き良き日本人だなと思う -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前のメモを整理するついでに、内容を反映
■松井秀喜さんの思い
日本海のような広く深い心と
白山のような強く動じない心
すなわち、不動心を持った人間でありたいといつも思っています。
■困難に直面したとき『今、自分にできることは何か』と自問する。
きっと、前へ進める選択肢があるはずです。
人間万事さいおうが馬
努力できることが才能である。
■星稜高校の指針
心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる
■ピタゴラス
怒りは無謀をもって始まり後悔をもって終わる
■感想
何かを成し遂げた人の言葉は重みがある。
「きっと、前へ進 -
Posted by ブクログ
2007年出版ということで、ワールドシリーズ制覇より前の話になるが、松井は選手としても、人間としても完成されている。野球に対する熱意、野球以外においても振る舞い、自分自身への向き合い方、全てにおいて隙がない。
感情の起伏がなく、タイトル通り「不動心」で野球に向き合っている姿勢はまさにイメージ通りだが、時には弱い側面もあると述べており少し意外だった。学生時代は負けが悔しく泣いたりだとか、キャリアの分岐点で選択に悩んだりなど、愛称たる「ゴジラ」という力強いイメージとは裏腹な部分もあったらしい。
野球では伝説的な選手、内面や他人に対する姿勢もしっかりしている、自分にとっては雲の上のような存在だが