伊藤和典のレビュー一覧
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まさかの後藤隊長が寿司屋になり、地元の常連客との交流、そしてパトレイバーメンバーの後日談が語られている。
特車二課のメンバーも、親族が鬼籍に入ったり実家を手放したり。快活な第二小隊のイメージと違いジジ臭い話に溢れるようにも見えるが、それでも本書の内容がストンと入ってくるのは、初代パトレイバーをリアタイで観ていた我々読者がまさに同じ状況に直面する世代になったからではないだろうか。皆等しく歳を重ねるのだ。
そして何より素晴らしいのは、後藤隊長の寿司屋が地元の常連客にとって「部室」のような居心地のよい空間になっていることだ。
「孤独•孤立社会の果て」を特集したWedge(24/10月)で早稲田大の石田光規教授は、『ドラえもん』ののび太たちが集まる空き地という「場」を例に、現代社会の物理的な繋がりの縮減を論じた。
後藤隊長が意図しているかは別として、この寿司屋は常連客にとってまさに空き地のような「場」になっているのだ。
さらに、後藤隊長が熱海で新しいコミュニティを築いていることは、これも示唆に富んでいるように思う。中年を過ぎても新しい世界を広げることはできるのだ。 -
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機動警察パトレイバーに登場する人物らのエピローグが語られる内容。
なぜか熱海で寿司屋をやっている70代の後藤と常連客、訪ねてくる元特車二課の面々の話が続く。
前提としてそもそも後藤が寿司を握れるのか、いやそれぐらいするのか…?というような葛藤があり、読みたくなって買ってしまった。
ちゃんと料理人をしているのも面白いし、地魚メインというのも好み。カゴカキダイって食えるんだ…
内容は青春の残り滓みたいな話ではあるのだが、30年経ってるからの面白さがあって良かった。
たぶんこれは当時読んだら面白さが分からなかったろうなと思う。
ほんのりパトレイバーは覚えてるけど、中身は忘れてしまったぐらいだったので、逆にそれが良かったかもしれない。 -
一読の価値ある作品
作者がこの作品で言いたかったことは、平和ボケした日本人に、近い将来に発生するかも知れない我が国への武力侵略事態について、良く考えて欲しいということだと思う。何をモデルにして書いたのかは言うまでもないが、多くの人に読んで欲しい作品だと思う。
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ネタバレ今回の小説は、映画版の2作目の世界かから約30年後を描いたストーリーです。元特車二課第二小隊隊長の後藤喜一が熱海で寿司屋を営み、かつての仲間たちが訪れる展開となっています。
楽しく読めたものの、自分はやはりゆうきまさみによる漫画版の世界観の方が好きなのかもしれないと感じました。同じキャラクターなのに、作り手で微妙に世界観がちがうんですよね。その事を改めて思い出しました。
正直、野明のその後の話などは、ゆうき版が好きな身としては納得いかないというか。
まあ、漫画と映画版だとだいぶ世界観がちがう感じで終わってたから、その後の世界も大分ちがうかなと思います。
小説としては、二課の面々が出てきた方がこちらは盛り上がるけど、あっちこっちに話が飛ぶところが、パトレイバーの真骨頂のような気もします。おもしろい話とまあまあの話が混ざっている感じというか。
少なくとも、実写版よりは全然楽しめました。 -
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ネタバレ熱海で寿司屋をしている後藤(元)隊長。70を少し過ぎた頃。なので本編の30年後くらいらしい…?となるとメインキャラたちも大体50超えてる。そんな、続編と言うには若干未来過ぎるパトレイバー続編。
まるで同人誌のような設定だが、もろに関係者が書いているので正当な未来として描かれている。
特車二課のキャラクターがどんどん出てきておおー!とはなるものの、なんか世界線がちょっと分からない。話題に出てくるのが劇場版の話だけっぽく、方舟や柘植という単語が頻出するのに、漫画版で出てきたキャラクターや話題は出てこない。
登場するのは遊馬、太田、野明、そしてひろみちゃんと進士、香貫花。そして南雲(元)隊長で終わり。
調べた所、なんか正式にはパラレルワールドになってて、劇場版の話は漫画版の途中で起きたとか、完結後に起きたとかではないらしい。
なので、これはあくまでも劇場版特車二課の未来ということ… なのか?
どうやら今映画でやっているEZYと同じ時代の話として連載されていた内容らしい。じゃあEZYの話もちょっとは出せばいいのに…
話自体も基本的に後藤隊長の過去話がぽつぽつと語られるのかと思いきや、なんか急にオカルトめいた話になったり、果ては完全に寿司屋常連の夢の話という、わけわからんものまで出てくるし、しめ鯖のちゃんとしたレシピが出てきたり、常連たちのどうでもいい会話などで盛り上がったりもする。まあ、それはそれで面白かった。夢の話を除けば。
パトレイバーのキャラクターを知っているから面白くはあったが、とは言えファンとして読んで良かった!みたいなのは正直あんまりなかったかも。
で、ファンじゃない人が読んだら楽しめるのかというと、結局話のキモとなるのは後藤さんの過去や昔の知り合いなので、パトレイバー知らない人が読んでしまったとしたら楽しめないだろうな、とは思ったし、これを読んでEZY見に行くか!ともならないのでは… うーむ、謎な立ち位置の本だった。 -
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『機動警察パトレイバー』の新作小説。
ベースはアニメ、映画版だろうか。
『機動警察パトレイバー 2 the Movie』から30年後、寿司屋になった後藤を中心に話が繰り広げられる。
元特車二課第二小隊の面々も登場し、30年の間どのような軌跡を歩んだかも語られる。
サブタイトルもアニメのものをもじったりしてるので、そこも楽しめた。
間違いなく、パトレイバーファンのための一冊と言えよう。
パトレイバーを知っていれば知っているほど楽しめる、のは間違いないが、逆を言えばパトレイバー知らない人にとっては、
「なんの話?このキャラ誰?」
ってなりそうな気もする。
とはいえ、こういう本を読む人の多くはパトレイバー好きだろうから、そこはあまり問題ではないか。 -
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パトレイバーは漫画、劇場版3作品、あとはテレビで放送されてたアニメを少々見た口です。
劇場版2を当時見終わった際、当時の私は「これ南雲隊長はじめみんなどうなるだろうか?」と心配したのを覚えてます。クーデターは鎮圧できたものの、警視庁という組織と決裂して独断で動いたことには変わりなく、お咎めなしにはならないでしょ?最悪懲役か?と思ったものです。
で、今作にその後の答えがありました。すべてを語るときりが無いのですが、一言で言うと「みんな元気で良かった!!」の一言です。まあ、野明と遊馬はごにょごにょしてましたが・・・。
読み終わって思ったことは二つ。一つは、本作ですが最後の南雲さんとの話ありきでひょっとしたら書かれた作品なのかな?となんの根拠もないですが思ってしまった。それこそ劇場版2のケジメを付ける・・・みたいな。
もう一つは、後藤さんのその後、押井守が書いたらこうはなってなかっただろうな?と思った。おそらく劇場版2の流れというか、後藤さんの腹黒なところが前面に出ていて、今作の様にカラっとした感じじゃなく、じめじめして、惨めったらしい姿で描かれるのでは?と。間違っても寿司屋なんてやってない(笑)。
後藤さんの姪が出てきてましたが、この人テレビアニメの方で出てきてた方なのかしら?漫画版ではいなかったぞ。漫画版と言えば、本作に熊耳さんは出てこなかったね。漫画版とは別世界ということかしら?
レイバーの話はほとんど出てこない、パトレイバー知らないと全然面白くない、というか面白さがわからない一冊だと思いますが、私的にはあの面々と再会できて大満足の一冊でした。あれから30年ですか。私も年を取ったがみんなも年取ったね(笑)。
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購入済み
ファンタジア文庫の読者向き
かつてファンタジア文庫でなされたノベライズのシリーズやova2期が好きな人は良いんじゃ無いでしょうかね。
パトレイバーのパラレル時系列も複雑なのでそういうもんだと思って読んだ方が良いです