あらすじ
【電子特典 掌編付き!】
後藤隊長が寿司屋に――!? 「機動警察パトレイバー」正統(?)続編
あの日から30年、元・特車二課第二小隊隊長・後藤喜一は、寿司屋になっていた!?
後藤が、熱海で営む小さな寿司屋。
店にたむろする愛すべき常連たちと、そこを訪れる旧・特車二課の面々。
遊馬、野明、太田、進士、山崎、香貫花……そしてあの人も――
彼らは何を語るのか――?
――――――
熱海の路地の先にある小さな寿司屋。
日本有数の温泉地――熱海駅から徒歩3分ほどの路地裏の店だ。
ネットにも情報はほとんど載っていない。
駅近くの場所とはいえ、かなりわかりにくい。目印となる店の看板はない。
店の前に出された、さほど大きくもない黒板に店名が記されているだけで、
その情報からここが寿司屋である、とかろうじてわかるだけである。
――店主は半眼に閉じたような眠たげな目を向けた。70を少しすぎたくらいだろうか。 ふんだんにある頭髪は見事に白く、やや猫背で威勢のよさは微塵もない。
「うちはマグロもサーモンもありません。どっちもこのあたりでは揚がらない魚なんで、地のものしか扱ってないんですよ。すみませんね」
言いながら、客を見ることもなくまな板を拭いている。
(第一話 「店の名は」 より )
電子特典掌編「ウサミミさんの場合」収録
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
まさかの後藤隊長が寿司屋になり、地元の常連客との交流、そしてパトレイバーメンバーの後日談が語られている。
特車二課のメンバーも、親族が鬼籍に入ったり実家を手放したり。快活な第二小隊のイメージと違いジジ臭い話に溢れるようにも見えるが、それでも本書の内容がストンと入ってくるのは、初代パトレイバーをリアタイで観ていた我々読者がまさに同じ状況に直面する世代になったからではないだろうか。皆等しく歳を重ねるのだ。
そして何より素晴らしいのは、後藤隊長の寿司屋が地元の常連客にとって「部室」のような居心地のよい空間になっていることだ。
「孤独•孤立社会の果て」を特集したWedge(24/10月)で早稲田大の石田光規教授は、『ドラえもん』ののび太たちが集まる空き地という「場」を例に、現代社会の物理的な繋がりの縮減を論じた。
後藤隊長が意図しているかは別として、この寿司屋は常連客にとってまさに空き地のような「場」になっているのだ。
さらに、後藤隊長が熱海で新しいコミュニティを築いていることは、これも示唆に富んでいるように思う。中年を過ぎても新しい世界を広げることはできるのだ。
Posted by ブクログ
機動警察パトレイバーに登場する人物らのエピローグが語られる内容。
なぜか熱海で寿司屋をやっている70代の後藤と常連客、訪ねてくる元特車二課の面々の話が続く。
前提としてそもそも後藤が寿司を握れるのか、いやそれぐらいするのか…?というような葛藤があり、読みたくなって買ってしまった。
ちゃんと料理人をしているのも面白いし、地魚メインというのも好み。カゴカキダイって食えるんだ…
内容は青春の残り滓みたいな話ではあるのだが、30年経ってるからの面白さがあって良かった。
たぶんこれは当時読んだら面白さが分からなかったろうなと思う。
ほんのりパトレイバーは覚えてるけど、中身は忘れてしまったぐらいだったので、逆にそれが良かったかもしれない。
Posted by ブクログ
気がつくと30年以上前なんですね、パトレイバーがやってたのは。
もうね、OVA化してほしいです。普通に笑い泣きしてしました。これぞ伊藤和典ワールド。
Posted by ブクログ
あの日から30年。元特車二課第二小隊隊長・後藤喜一は熱海で寿司屋を営んでいた。店にたむろする常連たちと、そこを訪れる元特車二課の面々。
亡霊に斬りかかられたとか方舟の話やら貯水池のテロとか漫画の話や柘植のクーデターとか懐かしくて良かった。遊馬や野明、太田たちもそれぞれの人生で色々あったり、想像していたのとは違ったりしているのも面白い。今回出てこなかった人たちとの話も読んでみたいな。
Posted by ブクログ
パトレイバーは漫画、劇場版3作品、あとはテレビで放送されてたアニメを少々見た口です。
劇場版2を当時見終わった際、当時の私は「これ南雲隊長はじめみんなどうなるだろうか?」と心配したのを覚えてます。クーデターは鎮圧できたものの、警視庁という組織と決裂して独断で動いたことには変わりなく、お咎めなしにはならないでしょ?最悪懲役か?と思ったものです。
で、今作にその後の答えがありました。すべてを語るときりが無いのですが、一言で言うと「みんな元気で良かった!!」の一言です。まあ、野明と遊馬はごにょごにょしてましたが・・・。
読み終わって思ったことは二つ。一つは、本作ですが最後の南雲さんとの話ありきでひょっとしたら書かれた作品なのかな?となんの根拠もないですが思ってしまった。それこそ劇場版2のケジメを付ける・・・みたいな。
もう一つは、後藤さんのその後、押井守が書いたらこうはなってなかっただろうな?と思った。おそらく劇場版2の流れというか、後藤さんの腹黒なところが前面に出ていて、今作の様にカラっとした感じじゃなく、じめじめして、惨めったらしい姿で描かれるのでは?と。間違っても寿司屋なんてやってない(笑)。
後藤さんの姪が出てきてましたが、この人テレビアニメの方で出てきてた方なのかしら?漫画版ではいなかったぞ。漫画版と言えば熊上さんも出てこなかったね。漫画版とは別世界ということかしら?
レイバーの話はほとんど出てこない、パトレイバー知らないと全然面白くない、というか面白さがわからない一冊だと思いますが、私的にはあの面々と再会できて大満足の一冊でした。あれから30年ですか。私も年を取ったがみんなも年取ったね(笑)。
Posted by ブクログ
パトレイバーファンにはたまらない一冊
なーんにも考えず、ふぁーっとした読書タイムにどうぞ
でも、時々ドキッとさせられる場面もあるのでお気をつけて
ファンタジア文庫の読者向き
かつてファンタジア文庫でなされたノベライズのシリーズやova2期が好きな人は良いんじゃ無いでしょうかね。
パトレイバーのパラレル時系列も複雑なのでそういうもんだと思って読んだ方が良いです
Posted by ブクログ
読んでいると、「おや、あのエピソードとリンクさせてるのか」と思わせる箇所があちこちに散りばめられている。少なくとも伊藤和典氏の中ではこういう片付け方をしてるのね、と思わせてくれる。
特車二課自体の話はほぼない(かつての仲間は出演するけど)。これはあくまで「寿司屋になった後藤さん」の物語なのだ。後期高齢者になる後藤さんの飄々とした日常の話なので、読み手によって期待に叶うか叶わないか大きく異なってくると思う。その点については、少なくとも私は満足している方になる。というか、ここまで描いてくれれば十分でしょ、といったところ。
Posted by ブクログ
また第二小隊の面々に会えて嬉しい気持ちと、楽しかった日々が過去になってしまったという寂しさとの間を行ったり来たり。
漫画版とTV版の最初の方と映画の1作目しか履修してないので文章から想像しつつ(特に南雲さん関係)読んだけど、映画2は観るべきだったな…と後悔。
Posted by ブクログ
パトレイバー、最初に漫画を読んでいたのが小学生。その後、TVアニメや映画版などで観てきた。後日談というには、かなり時間が経過した後の物語。30年も経てば、色々あって当たり前だよなと思いつつ、懐かしさが込み上げる一冊だった。
(後藤さん、水虫治って良かったね)