久保惠一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
東芝事件に関しては、色々な問題があり、それらがまぜこぜに「不正」として当時も語られていたと思う。それらが落ち着き、振り返りができるタイミングで書かれ、一連の問題が概観できる本がこれだと思う。
・工事進行基準案件の損失引当金未計上による利益嵩上げ
・映像事業の経費繰延(キャリーオーバー)による利益嵩上げ
・半導体事業の原価差額操作による利益嵩上げ
・パソコン事業の部品取引(バイセル)悪用による利益嵩上げ
その他のウェスティングハウスの減損等については、会社として恣意的ではあるものの、事件について語る際に一連の不正とは区別すべきであると理解した。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ内部統制2冊目として購入。著者はトーマツの方。
感想。見開き1ページで解説+図解の構成で、ゆっくりと理解を深めやすい。商取引毎の注意点とかもあり。
備忘録。
・内部統制の「整備」と「運用」という概念。整備とはルール等が存在していること、運用とはそのルールが守られていること。
・発注管理業務は、仕入先との癒着等で不正が発生しやすいらしい。担当者のローテーションや、発注依頼者と発注作業者の分離とかが有効。
・個人情報保護法に関する義務は大切です。
・金商法のJ-SOXと会社法の内部統制の違い。J-SOXは財務報告の信頼性を対象にしているが、会社法は財務、業務、法令遵守、資産保全の4つが対