竜田一人のレビュー一覧

  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    一番驚いたのは、ほとんど仕事の待機で、現場近くの寮に入って寮費と食費がかさんで行く、初任給は手伝い数日で、そこから寮費と食費を引かれ手元に残ったのは14560円ということ、判子を買ったらそのまま預かられてしまって、どんな書類に押されてるかわからないこと。実際に働いた人の話は興味深い。

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    2018年02月10日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    なかなかハードボイルドで良かった!いちえふ、という壮絶な舞台が中心であることも勿論だけれど、日本にあまた存在する「土建屋」さんの裏側を覗けるようで興奮する。なかなかエンタメの登場人物にはならない人々の、泥臭い仕事場奮闘記。

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    2017年06月10日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)

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    報道ではいまいち伝わらない作業内容等がとてもわかりやすく描かれていて、完結は少し残念な気もします。
    近いはずなのにどこか遠い他人事のような気になっていた福島原発のこと。
    この漫画を読んでなかったら関心の度合いも全く違っただろうなと思います。
    「2012~2014年編完結」とあったのでいてかその続きが読めれば、そしてその時には゛いちえふ゛やその周辺の環境がより良くなっていてほしいな…と願います。

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    2016年03月21日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)

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    震災後、多くの人が関心を持った原発事故。しかし、いまはどうだろう。地震発生直後から作業し続け今日がある。そして、まだまだ終わらない。放射能との戦いは、大変な犠牲を払いながら、行われ続ける。
    いちえふのこと、作業員の目線で、よくわかりました。大変さ、やりがい、ここでの楽しみなど。改めて、作業してくださる方々に感謝。ここまでの復興も、本当にありがたいことだと思います。

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    2016年02月14日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)

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    今まで政治的に偏ってしか描かれてこなかった原発作業員の実際を,変に歪めることなく伝えてくれる素晴らしい作品だった。
    作者が経験したのは「被曝労働」という意味では「平時の」作業員よりもずっと苛酷な仕事であるはずなのだが,登場人物にそんな悲哀は見られない。もちろん決して条件に恵まれた仕事というわけではないけれど,皆誇りをもってやってるし,現場の状況や自分達に対する世間の誤解を鼻で笑ったりもしていて,そこにはちゃんと人間がいるんだなという気持ちにさせてくれる。
    地道で地味で単調な作業の中でも,「線量を食わない」ための現場の工夫の成功に喜びあい,見事な月と建屋の瓦礫のミスマッチに感じ入る。作業員同士の

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    2016年01月11日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)

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     福島第一原子力発電所での労働記、一時完結である。作者の方が働いてきた2014年までの労働については全て書き切っているとのことで、いまはまた呼び出しを待っている最中の様である。
     それにしても、良いシリーズだったとしか言えない。こうしてディテールを見ていくと、確かに復興へと歩みを進めていく姿が如実に見えてくる。やはり知らねばならないし、それもアップデートしていくことが重要なのだと思い知らされるところだ。
     大変興味深い内容だっただけに、また再開されることを願うのみである。下請けの皆さんにはお願い申し上げたい。

     今回も星五つと評価させていただいた。本当に良いシリーズだった。

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    2015年10月31日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2)

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     現場作業のルポ漫画第二弾である。待望と言っていい刊行だっただろう。
     相変わらず、非常に興味深い内容である。今回から現場作業でもより重要度の高いものへと移行し、物語的にも内容的にもより良い進行が見られる。
     物語としては地味になりがちな題材だが(トラブルがあってはシャレにならないのだし)、そこにある実感が物語のリアリティとなって表れていて、物語の質自体も高いものである。

     文句なしに星五つ。本当に興味深く読ませていただいた。
     多少の箸休めや刊行速度の遅さはあってもいいから、これからも福島原発の廃炉作業の今や現地の様子を活写していってもらいたいものである。

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    2015年05月22日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2)

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    原発ルポというより、原発を職場に選んだ男たちの物語、という感じになってきていて大変良いです。センセーショナルな方向より、このままじっくりじんわり味のある内容で行って欲しい。

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    2015年02月24日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    ネタバレ

    福島原子力発電所で働く人の現在を漫画で読みやすくて、私には実感わいた。原子力を扱うって、ちっぽけな人間(動物)が出来ることじゃないんだ。地球上の全部を停止したい

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    2014年09月03日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    震災後の福島第一原子力発電所で実際に働いた経験を元につづったルポ漫画。

    感情的になることもなく淡々と作業員の日常が綴られているのが好印象。放射線対策の重装備を除けば、どこにでもある光景のように思える。この重装備が一番大変なのだろうけど。

    良い悪いを表に出すことなく原発内での作業のことを語ってくれるこの漫画は貴重だなと思った。

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    2014年08月04日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2)

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    たった一人の報告はつづく。でも大げさじゃないんだよね。生活している人間の目線の良さ。批判とか摘発じゃない、現実に対する、働く人間の感想。そこがいい。

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    2019年02月07日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)

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    描いている人にも時は経つ。最後まで読むと「たったひとり」で「いちえふ」に通った「竜田一人」という人の拍手したくなる。過酷な現実はつづいている。忘れない!!福島を知らなくても、阪神大震災の10年後を知っている人間は忘れない。

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    2019年02月07日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    「たった、一人」世の中が忘れたがってる。たった一人現場に立っている。マンガを描き始めた著者の気持ちがへたくそな、いや生真面目な、絵を通して伝わる。
     あったことをなかったことのようにして、オリンピックとか、万博とか、やっぱりここから落とし前をつけないとあかんのじゃないでしょうか。

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    2019年02月04日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)

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    ネタバレ

    知らない事だらけでした。
    とりあえず一度読んでください。
    そしたら復旧が遅いとか言えなくなります。

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    2018年08月23日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    福島第一原発の作業員となって働いた筆者の体験記。

    福島第一原発で働くなんて大変なことだと思ってしまうが、筆者の働く仲間たちは、淡々と働いている。
    それなりに訳ありそうな仲間たちだが、笑い話をしながら、力仕事をこなす。

    この日常的ではない環境のはずだが、日常性を帯びてしまう雰囲気がこの漫画のリアリティーというか凄さなのだと思う。

    正直絵は少し昔っぽい気がするが、体動かすことが好きという作者の人柄とも相まって、男臭い雰囲気が出てて、面白い。

    体験漫画、エッセイ漫画にフィットした内容。
    漫画というジャンルでルポすることで、不必要に重くならず、ビジュアルで直感的に疑似体験できる。
    そこがこの漫

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    2017年12月05日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    ネタバレ

    いちえふの後処理の現場を描いたドキュメンタリー作品。しかし、是とか否とかではなく、淡々と事実を描いた作品で、悲壮感もあまりない。内部で何が行われていたかが、作業員の視点からわかる良作。

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    2017年01月02日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    漫画として面白い訳ではないが、読んで良かった。熊本地震もあり、福島のことは自分の中で薄れてきていたけれど、私達の日常と同じように1日1日続いていると知った。
    予想していたよりも親近感のわく内容で良かった!やっぱりお給料は良いのね。著者は最初は休憩所の管理業務をやっていたけれど、最前線の現場仕事を希望して、実際に希望の仕事に就くまでの根性がすごい。

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    2016年06月02日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(2)

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    ネタバレ

    高線量な場所での仕事内容もさることながら、いちえふ内での転職事情、住宅やレンタカーを借りる際の拒否なども興味深くあっという間に読み終わりました。
    作者の身バレネタや地元の方との交流なんかも垣間見られ、賛否はあるのかもしれませんが本当にありのままを語られているように思えました。

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    2016年01月26日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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    借りたもの。
    福島第一原発の収束作業ルポ漫画。
    具体的な作業内容ではなく、主に作業環境についての描写。
    2012年時の就業に当たっての講習会が一度きりだった事(それでいいの?)。
    装備の説明が現状のものは現場に行ってみないと分からないと言われ、著者は疑問を持ったり……
    手探り状態での収束作業である事が垣間見れる。
    それでもブラック企業の極端な例ばかりでは無いこと、地味な作業でもそれらがあってこそ収束へ向けて作業が進んでいくという自負がある事の言及は大切だと思った。
    こうした地道な作業が「アンダーコントロール下」の実態なのだろう……
    “完全に安全”な職場ではないが、男性ばかりの職場は“下請けの普

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    2016年01月17日
  • いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(3)

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    原発作業員のルポ漫画。この第3巻をもって、中締めというか2012年〜2014年編の完結らしい。

    原発作業員のネタが尽きたか、最初にこの作品が掲載に至るまでの過程が描かれ、満を持して原発事故収束作業の最前線が描かれる。廃炉までの長い、長い道のりの第一歩。

    東日本大震災、福島第一原発事故から5年目を迎え、世間では事故の記憶は風化し、原発再稼働へとシフトしているように感じる。この漫画も、そうした世間の風潮による完結なのかなと考えたりもする。

    喉元過ぎれば熱さを忘れる。

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    2016年01月07日