無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
現場作業のルポ漫画第二弾である。待望と言っていい刊行だっただろう。
相変わらず、非常に興味深い内容である。今回から現場作業でもより重要度の高いものへと移行し、物語的にも内容的にもより良い進行が見られる。
物語としては地味になりがちな題材だが(トラブルがあってはシャレにならないのだし)、そこにある実感が物語のリアリティとなって表れていて、物語の質自体も高いものである。
文句なしに星五つ。本当に興味深く読ませていただいた。
多少の箸休めや刊行速度の遅さはあってもいいから、これからも福島原発の廃炉作業の今や現地の様子を活写していってもらいたいものである。
Posted by ブクログ
福島第一原発で廃炉作業を行う作業員の日常を描いたコミックの第二巻。
あの原発事故から3年が過ぎた2014年。より線量の高い現場での作業に従事する主人公の日々が、3年という時間の経過で変わった原発周辺の状況(瓦礫の撤去や国道6号線の開通など)とともに描かれている。
3年という時間の経過とまだまだここまでという現状、そして、限られた年間線量の制限の中で行われる日々の廃炉作業のなんとも途方のない感じから、復興・復旧や廃炉への道のりの果てしなさが伝わってくる。
自分の世代では完了しない、いつ終わるともしれない状況に途方に暮れそうになる。でも、作者は、少しずつではあるにせよ確実に変わっていく状況に希望を見出していて、読む者は少し救われる。
Posted by ブクログ
いちえふで実際に仕事をしている人ならではの語りであり、貴重な作品だと思う。
第一巻で、いちえふで働く人達の休憩所で仕事をしていた作者は念願かなって高線量被曝の危険のある場所で仕事をすることとなる。
自ら望んだこととはいえ、初めてその職場へ向かう日に、防護のためのマスクバンドをきつく締めすぎてしまい苦労するエピソードが書かれている。高線量の現場に入れて嬉しいなどと言いながら心と体はそれへの恐れを表しているのだ(第9話)。
高線量の現場は給料がいいといっても年間の被曝量が一定に達すればその年はもうそこで働くことはできない。決して割のいい仕事ではない(p.89)
ひとつへぇ、と思ったのが、作者が高線量の職場での勤務を終えて内部被ばく量の検査(WBC)を受けるのだが、それは職場に入る時よりも一定期間職場で働いた後の方が低かったというのだ。それに対し、「東電が数字を操作しているのでは」という疑惑があり、解明のため作者は自費で病院での検査を受け何の問題もないことを確かめる。更に、その後首都圏で過ごした後、また働くために福島に戻ってきて内部被ばく量の検査を受けた時は以前より更に高い値が出たというのだ(p.174)。
作者はこれに関して「この程度は誤差の範囲ということだろう」と書いていて私もそうなの?と思ったが、「WBC 被曝」で検索すると「ホールボディカウンターは内部被曝の危険を隠すためのインチキ測定」などのような記事も出てきたりして、素人にはわかりにくいことではある。
福島で実際に暮らしている方もおられるのだし、無用の不安を煽るようなことはしたくないが、このあたりのことについては私自身はもっと勉強する必要がありそうだ。「被曝の影響をことさら大げさに言いたてる人達」は脱原発をめざす人達からも非難されているが、「ことさら軽く見せている」人はいないのだろうか。
いずれにせよ、廃炉に向けて、作者のように、危険な場所での作業をしてくださる人は必要なわけで、できるだけ安全な作業環境が確保されることを願う。
続編は2015年冬発売予定とのこと。期待している。
Posted by ブクログ
借りたもの。
福島第一原発の廃炉作業は少しずつであるが確かに進んでいた。
廃炉に向けての具体的な作業の一部(解体とか)が描写され、大変な環境(放射能だけでなく防護服着た状態とか、低賃金とか…)で作業されている事が垣間見れる。
1巻では(どうしても)主に放射能対策ばかりに目がいってしまっていたので、「今」を知るためにこうした描写があるのが大切だと思った。
現場での風景の変化――瓦礫の撤去、解体だけでなく女性職員が現場に入るようになったこと等、悪い方向に行っている訳では無いのかもしれない。
作者の“楽しむ”姿勢が心強い。
地元のB級グルメや、パチンコだけでなくバーで演歌演奏したりと地元の人達との交流が描かれる。
休耕田のコスモス畑に遭遇するエピソードは、自然の力強さにも癒やされたのだろうと想像する。
コミックを出したことでの周りの反応だけでなく、各種マスコミから受けた取材のエピソードには、興味深いものがある。
現場でさえもあらぬウワサが立ったり、週刊誌などマスコミでさえも極論や尾ひれの付いたウワサが実しやかに報道される現実は、震災から3年(2014年)経っても変わらないようだ……
勿論、何が真実なのか、現場に私たちはメディアを通してしか知れないのだが……このコミックを通しても然り。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。