いけだたかしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ささめきこと、フィナーレ。
別に百合ものは好きじゃないんだけど、このシリーズだけ読めたのは意外に普遍的な恋愛劇だったから。恋愛にありがちな自分の相手への恋心を秘密にしたい感覚。これが百合にすると社会的にアブノーマルだから余計に秘密にしないといけなくなり、だけど自分の恋心は…という葛藤が、とてもとても細やかに描かれた作品でありました。
「ささめきこと」というタイトルも素晴らしいよね。ひそひそと話す。ささやく。この物語で描かれる恋そのもの。それに平仮名のみで語感が優しく、美しい。
以上がこの作品のコアだと思うので二人の心が通じあった後は蛇足なんだろうけど、それでも9巻を楽しく読めました。素晴らしい作品をありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
いけだたかしせんせいの百合もの。
「女ふたりぐらし キャッキャうふふを ひたすらお楽しみください」なんて惹句をせんせいは書いてらっしゃるけど、やはりいけだせんせいの作品はそのディティールの細かさ、リアルさにある。
普通の女子らしい下着、洗面台で顔を洗う後ろ姿、髪をあげて化粧をする手つき、本が積みあがった書斎の様子、ベランダで缶酎ハイを飲むスリッパ履きの足。
佐久間の姿、仕草はやけに生々しい。たぶん、いけだせんせいの目に映っている情景がそこにある気がしている。
あと、中盤から出てくる中(あたる)は、これまでのいけだせんせいの作品にない性格設定とキャラデザ(たれ目でそばかす、ピアス多め、パンクっぽいかっこう、黒髪ショートヘア)な気がして好き。