岩井恭平のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自他共に認める天才・黒須田裕杜と天才(黒須田裕杜)から天才と認められた鈴藤小槙の物語、個人的には実は天才って孤独な化け物なんだよねというのがテーマに見えなくも無い物語。
なんというか、どちらも普通(平均的なの意)の人間にとっては【異質】ということで同じなのかもしれない、異質な存在は恐怖を生む、もちろん尊敬だとかを集めることも在るだろうけど、どちらにしろ同等の相手だと見なされないという事かな、とか。
登場人物は単なる凡才だけではなく、天才やら、秀才やら、何故か超能力のような特殊な能力を持った人たちやらがいっぱい登場。倫理観とか世界観とかが微妙に掴み難いような気がしますけど、読んでる間に気にならなく成りました。というか、物語の開始がやたらと日常生活して始まるので一瞬普通の学園モノだと錯覚したのが不覚か・・・(笑)基本的にファンタジーだと思って読めば全く問題ないです。基本的には普通の世界なんだけど、ちょっと特別な人たちが特別なことをやってるんだなぁという感じ(笑)
スピード感のあるストーリー展開とロジックの罠があちこちにちらばめられていてそれを見つけ出すことの至福さ。わかりやすく問題として出題される問以外にもいろんな複線らしきモノがいくつもあって読み返すほど「ああ、コレがアレの複線になってるのか」と思えるのも嬉しいです。ヒロインの性格がやたらと好きだというのも気に入った理由としては大きいですけどね。
…ところでこの作品。『第6回角川学園小説大賞<優秀賞>受賞作』なんですよね。学園小説ではないと思いますが。少なくともコレだけは絶対言えます、学園小説ではない。だって舞台自体学園(学校)じゃないし、登場人物だって同級生よりもそうでない人物の方が多いし(笑) -
Posted by ブクログ
前作の続き…といか、まぁシリーズモノといった方が通りが良いかと。
前作での出来事が尾を引きつつ、春野祥との関係が表面上はまったく変化せず、内面的にはだいぶ変わった様子なのがおかしくもほほえましい(笑)いいなぁ、というのが正直な感想。小槙の性格が大好きだと告白したい程度には大好きです。
前作とは異なりゲームというルールのある舞台ではなく船上と島が舞台となります。同じ船にいるにも関わらず、何故か出会うことの無い祥と小槙が、お互いに打合せもなく良い感じのコンビネーションで動いているのが見ていてすごいという感じ。
あいかわらず能力内容は多少は分かったけど発現理由やら条件やらが不明なままの超飛躍。某月刊誌ですか?とか思ってみたり。次巻以降への伏線ってことでしょう、期待大。
今回はチェスでの戦いと新キャラクターの展開をメインに色々と。頭脳戦よりもアクションシーンが多いような気もしますけど、でもやっぱり頭脳戦なんだろうなぁという感じ。
自覚の在る無しには関係なく、他者に対しての影響を与えてしまうことはあるというのは良く聞く話だけども改めていろんなことを考えさせられる、論理的な会話・感情的な会話。理性と本能。いろいろなものの対比。
天才に天才って呼ばれたからって自分がバケモノだなんて認めたくない人のお話(違)。 -
Posted by ブクログ
天才とか超人って言い方を変えれば化け物の一言に人間としての扱いをしてもらえなく成っちゃうんだよね、ということを再確認しました。
祥と小槇の関係がゆるやかに変わる様子がいい感じ。
ウォリスランド共和国首都アウルスシティを舞台に人工的に作られた天才たちと、小槇が偶然見つけた神の名前を持つチャットメンバーとの人間関係。自分が生きていけない世界なんて必要ないから壊しちゃえという破壊的な考え方。超跳躍ですら超える能力との戦い。
人間の脳にメスを入れるということ。倫理面からなのか正義感なのか。良いことなのか悪いことなのか。嫌悪感を顕にするいるると祥とは対照的に「わるいこと」だとは思わない小槇。そうしたいと思うだけの理由があるからこそ、そこにいる被験体をはっきりと友人だと認識したときその笑顔の裏側に隠されたものを見つけたときに何を考えるのか。どう行動するのか。 @異界の書