夢花李のレビュー一覧
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懐かしいな
初めて読んだ遠野先生の作品です。紙媒体で購入し、私はこれ結構好きでした。他の方のレビューを見ると、ひょっとして後書きまで入ってないのかな? 後書きには「日本人名だけど、舞台が日本とは何処にも書いていない」的な事が書かれていたので、ファンタジーの感覚で読むのが良いかと思います。「日本人の名前だから、舞台は昔の日本なのだ」という先入観を捨てましょう。まずはそこからです(笑)。
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Posted by ブクログ
ネタバレ東ドイツで生活をしているアドルフとアイザックの兄弟は、自由な世界を求め、壁を越え、西ドイツに向かおうとした。
ところが、その道中、湖に飲み込まれてしまう。
気がつくと、彼らは<地図にない国(アースガルズ)>にいた。
アースガルズは、一度入ったら出ることができない国であり、「神の骸」をエネルギー源として、生活をしていた。ところが、神の骸が残り少なくなり、アースガルズは滅亡の危機に瀕していた。
自由を求めて旅立ったはずが、わけのわからない国に閉じ込められてしまった兄弟は絶望するが、やがて特別な力を顕したアドルフは王宮へと連れ去られてしまう。
そしてアイザックは、アースガルズにおいて唯一、外と行き来が可能である「超騎士」を目指す。
やがて、アドルフはクーデターにより王へと選ばれ、アイザックは超騎士に任命される。
超騎士に任命されたアイザックは、相棒のケヴァンと伴に古代文明のオーパーツを求めて旅立つが!?
という話でした。
シュバルツ・ヘルツシリーズ本編は、奏が主人公なんですが、こちらはアイザックの過去? のお話。
どうしてアイザックが超騎士に選ばれたのか、選ばれるまで何をしていたのか等その辺りが描かれています。
実はこれ、本編が発売される前に雑誌に載ってた、のかな?
知ってるのと、知らないのとではまた違う楽しみがあったような気がするので、こちらから先に読んでも問題ないかもしれません。
本編では、かなり奏視点に立ってしまうので、アイザックの優柔不断さにイライラしたりもしましたが、この話でアイザックが主人公になってもやっぱり優柔不断……というか、ピュアなんですよね。やさしすぎる。
だからこそ、ああいうことになってしまうんだと思うんですが……。
それにしても、アドルフとアイザックの兄弟の過去がつらすぎて、胸が痛かったです。
結局、世の中って「みんながいいように」はできないんだということを感じさせられました。
ちなみに1つ目のお話はそんな感じで、ちょっと重めのお話ですが、2つ目からは、アイザックとケヴァンの冒険の旅、という雰囲気になるので、かなり話のテンポとしては軽くなっているように感じました。書いてる内容自体はそんなに軽くはないんですが…… -
Posted by ブクログ
ネタバレ心臓移植を受けた奏は、その移植手術を受けた直後から、相次ぐ事件に見舞われる。そして、その度に不思議な力を見せて奏を守ってくれたアイザックと、そして彼の仲間だというジュード。
奏は、自分の命を狙っているはずのケヴァンから聞かされた一言に、移植コーディネーターだという彼らの正体に不審を抱き始める。そんな時、移植手術の際に自分を担当していたコーディネーター・ヘルマンの死を知り、動揺する。
騎士のように奏を見守ってくれているアイザックだが、時折見せるアイザックらしからぬ理由のわからない激情に奏の疑問は募る一方。
そんな折、奏の夢へ、金髪に青い瞳をした不思議な少年が現れた。
その少年は自らのことを「アドルフ」と名乗り、奏に握手を求めてきた。
目覚めた奏はアイザックにそのことを告げ、心臓の持ち主は「アドルフか?」と尋ねるも、アイザックはまた、らしくもない激高を見せ、否定した。
そんな中、奏の通う中学校は卒業式を迎える。一足先に卒業していく元クラスメイトの内海たちを見送ろうと奏は在校生代表として、式に出席していた。その後、クラスメイトから呼び出しを受け、教室へ向かった奏だったが、家に帰ろうとして教室から出れなくなっていることに気付く。
元クラスメイトの内海、山瀬とともにその空間を彷徨う奏。おまけに、何やら不思議な生き物たちが奏に襲いかかる。奏は首から下がるお守りに、アイザックに救いを求めるが、彼はちっとも助けにきてくれない。ついに絶体絶命のピンチに陥った奏の前に現れたのは、奏の命を狙っているはずの神楽崎。彼は、「関係のない人間を巻き込まないためだ」と言いながら、奏を襲う敵に戦いを挑んだ。
結局、兄の心臓を取り戻すべきか、それとも目の前で助けを求めている奏を救うべきか、迷ったアイザックは奏を助けに行ってしまい、信じられないほど息の合った動きで、神楽崎と共に迷宮のボスであるミノタウロスを倒して、奏は命を救われるという話でした。
個人的にはジュードが、ケヴァンに対して優しいのに、奏に対して驚くほど冷たいのが偏ってるなーと、思う。
まぁ、ジュードからしてみたら、奏に情を移すわけにもいかないのだろうけど。
でも、奏を殺すはずだった神楽崎ことケヴァンが、奏を助けてくれたり。
奏を見殺しにしなくちゃいけなかったアイザックが結局奏を助けたり。
これはきっと、奏の魅力がなせる技なんだろうね。
けれど、周りが奏を助ければ助けるほど、助けた人間の立場は悪くなり、周りにどんどん強い人間が集まってしまうんだ。それはそれは、悲しい。
でも、この人の持ち味はそういう人間の持つ矛盾だと思うので、とっても読み応えのある話でした。本当に、オススメです! -
Posted by ブクログ
ネタバレ心臓移植を受けた少年・嘉手納奏は移植手術を受けた後から、命を狙われ、心臓の元の持ち主を意識するようになる。
心臓の記憶から、微かに蘇るドナーの記憶に戸惑いながらも、受け入れて行く奏。
しかし、その奏の前に、奏の心臓を殺そうとした転校生になりすました神楽崎が再び現れた。そして、奏を守ってくれている移植コーディネーターのアイザックについて、思いがけないことを告げた。
「アイザック・フォン・ヴァルトミュラー。そんな人間が本当に存在するのか?」
神楽崎が言ったその言葉が、まるきり嘘だとも思えなくて、奏の中にアイザックに対しても、小さな疑惑の芽が育ちはじめる。
そんな中、折から降り始めた雪は止まず、白一色になった街に雪女が出たという噂が広まる。奏はアイザックと一緒に真相を探り始めるが……
奏はある意味ではとっても素直で、真剣に語りかけられたことに対しては、真剣に応えようとするんだよね。物事を先入観だけで見ようとしてないんだ。
でも、この状況はある意味つらいように思う。
だって、誰も信じられる人間がいないんだから。
まだ、奏はその事態の重さに気がついてはいないみたいだけど。
でも、「生きたい」と言い切った奏の強さは本当にすごいと思う。
ただ、さらっと神楽崎に言われた「お前にその価値があるのか?」という問いはすっごく、すっごく重いんだよね。
誰かの力だけは人は生きられなくて、でも、誰かを犠牲にしてまで生き続けることがいいのかわからない……。
ただ、心臓に記憶があるとしたら、それを移植されるのは怖いかもしれない……わからないけど。この小説、さらっと書いてあるけどテーマ重いんだ。
でも、重いテーマを重いばっかりで書いてもよくないと思うから。
これくらいの軽さで(決して軽くはないんだけど)、始まって、もっとみんなで一緒に考えて欲しいと思う。
まぁ、そんな難しいことを考えなくても、十分にハラハラドキドキして面白い話だと思います! -
Posted by ブクログ
ネタバレ中学生の嘉手納奏は、覚醒すると湖の中にいた。
自分が誰かもわからないまま、寒さに凍えながら、ただ必死に湖からはい出した。
そんな奏の元に、美しい女の人が手を差し伸べる。奏はその女の人に連れられ、暖かい部屋と食事を用意してもらうが、すぐに「追手」と言われる男たちが、その家に現れる。奏を助けてくれたウルテアという女の人は、奏を救ってくれようとするが、植物が押し寄せてきたり、水が襲いかかってきたり、と普通ではありえないことが起こり、結局奏は、ウルテアと二人、再び湖へと飲みこまれてしまう。
再び奏が目を覚ますと、そこは湖畔の病院で、アイザックと名乗る若い男が奏の傍にいた。そこで初めて、奏は自分が心臓の移植手術を受けるためドイツを訪れていたことを思い出し、心臓の移植は成功したが自分が行方不明になっていたことを知る。
心臓移植したばかり人間には無茶な行動をとった奏だが、入院していた病院に戻った後は、驚くべく回復力で健康を取り戻して行く。
そして、奏は元の生活に戻るべく、日本に帰国することになる。
心臓の病で、長く学校を休んでしまったため、元々いたクラスよりも一学年下からやり直すことになった奏だが、学校には謎めいた転校生――神楽崎がいた。
そして、日本に戻った奏の家には、移植コーディネーターのアイザックが同居することになった。
そしてそころから、奏の廻りで不穏な動きが起こりはじめる。
この話の設定がすごく好きです! 大好き!
心臓移植という思いテーマをうまくファンタジーにアレンジしてるな、と思いました。
そして、この人の話の特徴だと思うのですが、一体全体、誰が仲間なのか? 本当の味方は誰なのか? わからないことにドキドキします。
みんなが、みんなの正義で動いていて、本当に誰が正しいのか今の時点では全くわからないことも面白い要素の一つだと思います。もしかしたら、全員が全員正しくて、誰の思いも否定できないのかも知れませんが……。
果たして、本当の意味で奏を守ろうとしているのは誰なのか? 全員が疑わしくて、それぞれが、それぞれを疑うように差し向けていて、ともすれば誰も信じられなくて、結局信じられるのは己だけ。そんなドキドキ感がすっごく面白い。
今の段階ではアイザックの立ち位置も微妙で、決してBLとは言い難い状況なのですが、それでも十分に面白く読める話だと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「アイザック・フォン・ヴァルトミュラーという名の職員はいない」。
亡きヘルマンからのメールを受け取った奏。
そのことが原因で、奏はアイザックに対して、疑いを持つ……。
その頃またアイザックも自らの使命に決着をつけようとしていた。
土地神の加護を受けるため、大口真神の宿る御岳に登った二人に襲いかかる新たな刺客ギド。
ギドに襲われ、断崖から滑り落ちた奏を助けたのはケヴァンで、ケヴァンの口から「地図にない国」と黒い心臓の謎がいよいよ明らかになる……。
というような話。
ネタバレしないと、何も書けなくなってしまうので、ざくざくばらすと。
結局のところ、奏を殺そうとしてたはずのケヴァンは奏を殺せなくて。
奏が「心臓を誰にも渡さない」ということを条件に奏の身を守る事を決意する。
その後、なんとかギドの追撃を躱す事のでき、倒れ込む奏に近づいたアイザックは、奏の心臓を取り戻そうとするが、気付いていた奏に阻止される。
というところまでが今回の内容。
なんと言うか、この一冊で、元々奏を守っていた人と、奏を殺そうとしていた人ががらっと入れ替わってしまう衝撃の展開でした。
奏もアイザックもケヴァンも。
誰かが間違っている事をしている訳ではないのに、結局、自分の主張を通そうとすれば、誰かと闘わなければならなくて、誰かを殺してしまう結果になってしまうのがすっごく辛い、今回の話。
まぁ、そういうところまで含めて面白いと思います。
最後まで読まないとちゃんとした評価付けられないですよね。
まだ道半ば。 -
Posted by ブクログ
<内容紹介>
その昔、戦乱の世を戒めるべく、その終焉まで陰で助力を尽くした神々があった。乱世の始期により、再び神々の時代がくる…。中学生の雅水雲の双子に兄、東雲は、少々変わり者。肩には猿のような生き物をのせ、自分のことは「ワシ」という。さらに、東雲を神様として拝むと願いが叶うというジンクスもあって、水雲は東雲のことを少し心配気味。そんな平凡な生活を送っていた水雲と東雲の前に、突然西の神に遣わされたという鬼がやってくる。鬼たちは東雲に西の神のもとに“嫁いで”ほしいと言うが…!? 水雲の前世を描いた「残桜詠」も収録。転生を繰り返す、天狗たちの苦悩と葛藤を描いたファンタジックストーリー。
+―――+
絵は幻想的でとても綺麗。線が柔らかく細やかで大変好みのタイプ。
ストーリーはファンタジーで印象的。
結末は未完。
BL度は低く、苦手な方でも大丈夫だと思います。
エロはなし。
続き読みたいです。 -
Posted by ブクログ
「明日の飛行機で帰ろう」…そういえばこのこたち、春休みの北海道旅行中だったんだわ。北海道にきた目的は…湖底探検じゃなかったはず!なんだったっけ、思い出せないわ…。
カナデが高耶さん化してく(アドルフだろ、と突っこんでおいてみる、とりあえず)、っつーか水菜ワールド全開で、多少カタカナが読めなかろうが、もう誰が誰だかわからなかろうが、考えるな立ち止まらずに突き進め!…ってやってるから、余計にわけわかんなくなるんでしょうよ…。
ものすごい展開にわーってなったあと、どうにもやるせないラストは…生きてるの死んでるのどっちなのっ!このまま20年とか待たされるのはいやだーっ(大丈夫でしょうけど)。
20090813〜20090826 -
Posted by ブクログ
たいへんだ!カタカナが多すぎてわけわからん。キャラの名前かと思ってたら組織名だったりするくらいの混乱ぶり。いい頭が欲しいよ…あ、でも。ルビのドイツ語のカタカナは好きだわ。いいな、ドイツ語…(英語もわからんやつがなにを…)
いろいろとイラっとするキャラも出てきてどうしてくれようかと思ったところへ、人格変化後の遼太郎がいい!どんどん云ってやれ!って思う。
アドルフにいさんの本性とかケヴァンの過去とか、ラムの正体とか。わからないことだらけなうえに、間があくと余計にわからなくなるのが性質が悪いですな。ってか、年末に心臓移植して、それからまだ春休みなんだ…っていう、時間の進み具合にびっくり。こっちはすっかり歳とっちゃったよ。
[三連の鎖]
まだ青梅にいた頃の話。アイザックさんのカタコトの日本語が好きだったわそういえば…。
20090511〜20090522 -
Posted by ブクログ
ちょとー…だらだらと読んだから、どこがどう印象に残ってるか?とかとか、…いかん、触れるべきところっつーか、どうしたらよいのかしら〜?
ああ、そうそう!ひさしぶりに胸がきゅ〜ってなるような、切ない文章読んだな〜って思ったのはこの本の冒頭あたりだったか。大切なものを取り上げられる痛みとか、忘れて慣れてしまったそれが変わっていくことへの恐怖とか、たたみかけるように襲ってくる文章がたまんないっ(M)。
仲間が増えて、それぞれに目的の場所に近付きつつある期待感と、悪魔の女王登場だけどほんとうの黒幕は誰なのさ?っていう、…どきどきしながら読むのは好きだけど、結末がわかった上で過程を楽しむのも好きなのさ。小心者だからね。でも、某シリーズのようにページを捲ることに恐怖はないし、続きが気になってしようがない。
20080805〜20080818 -
Posted by ブクログ
前後編で間があいて、ちょっとどうかな〜?とか思ったんだけど、前回気になった「キャラ増えたけど大丈夫?」的不安も一緒に気にするに及ばず?わくわく感がありつつも、じっくりと読むことができましたよ。随所にちりばめられている小ネタが大好きだ。かたくならなくていいよね。
チーム15歳の仲間が増えたせいか、読んでてちょっと安心感があるところが、いいんだか悪いんだか…アランとやら、完全な味方じゃまだないみたいだけど、でもきっと大丈夫だろう(なんて思ってるとあとでえらい目に遭うぞ。桑原作品だからな)。
アイザックさん脱出なるか!ってなとこで、カナデまでどこかに引きずり込まれてしまってさあ大変。なところで、待て次号!でも次はすぐに用意されてるもんね(早く借りに行かなくちゃ)。
20080728〜20080804