夢花李のレビュー一覧
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懐かしいな
初めて読んだ遠野先生の作品です。紙媒体で購入し、私はこれ結構好きでした。他の方のレビューを見ると、ひょっとして後書きまで入ってないのかな? 後書きには「日本人名だけど、舞台が日本とは何処にも書いていない」的な事が書かれていたので、ファンタジーの感覚で読むのが良いかと思います。「日本人の名前だから、舞台は昔の日本なのだ」という先入観を捨てましょう。まずはそこからです(笑)。
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ネタバレ東ドイツで生活をしているアドルフとアイザックの兄弟は、自由な世界を求め、壁を越え、西ドイツに向かおうとした。
ところが、その道中、湖に飲み込まれてしまう。
気がつくと、彼らは<地図にない国(アースガルズ)>にいた。
アースガルズは、一度入ったら出ることができない国であり、「神の骸」をエネルギー源として、生活をしていた。ところが、神の骸が残り少なくなり、アースガルズは滅亡の危機に瀕していた。
自由を求めて旅立ったはずが、わけのわからない国に閉じ込められてしまった兄弟は絶望するが、やがて特別な力を顕したアドルフは王宮へと連れ去られてしまう。
そしてアイザックは、アースガルズにおいて唯一 -
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ネタバレ心臓移植を受けた奏は、その移植手術を受けた直後から、相次ぐ事件に見舞われる。そして、その度に不思議な力を見せて奏を守ってくれたアイザックと、そして彼の仲間だというジュード。
奏は、自分の命を狙っているはずのケヴァンから聞かされた一言に、移植コーディネーターだという彼らの正体に不審を抱き始める。そんな時、移植手術の際に自分を担当していたコーディネーター・ヘルマンの死を知り、動揺する。
騎士のように奏を見守ってくれているアイザックだが、時折見せるアイザックらしからぬ理由のわからない激情に奏の疑問は募る一方。
そんな折、奏の夢へ、金髪に青い瞳をした不思議な少年が現れた。
その少年は自らのこ -
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ネタバレ心臓移植を受けた少年・嘉手納奏は移植手術を受けた後から、命を狙われ、心臓の元の持ち主を意識するようになる。
心臓の記憶から、微かに蘇るドナーの記憶に戸惑いながらも、受け入れて行く奏。
しかし、その奏の前に、奏の心臓を殺そうとした転校生になりすました神楽崎が再び現れた。そして、奏を守ってくれている移植コーディネーターのアイザックについて、思いがけないことを告げた。
「アイザック・フォン・ヴァルトミュラー。そんな人間が本当に存在するのか?」
神楽崎が言ったその言葉が、まるきり嘘だとも思えなくて、奏の中にアイザックに対しても、小さな疑惑の芽が育ちはじめる。
そんな中、折から降り始めた雪は止 -
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ネタバレ中学生の嘉手納奏は、覚醒すると湖の中にいた。
自分が誰かもわからないまま、寒さに凍えながら、ただ必死に湖からはい出した。
そんな奏の元に、美しい女の人が手を差し伸べる。奏はその女の人に連れられ、暖かい部屋と食事を用意してもらうが、すぐに「追手」と言われる男たちが、その家に現れる。奏を助けてくれたウルテアという女の人は、奏を救ってくれようとするが、植物が押し寄せてきたり、水が襲いかかってきたり、と普通ではありえないことが起こり、結局奏は、ウルテアと二人、再び湖へと飲みこまれてしまう。
再び奏が目を覚ますと、そこは湖畔の病院で、アイザックと名乗る若い男が奏の傍にいた。そこで初めて、奏は自分 -
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ネタバレ「アイザック・フォン・ヴァルトミュラーという名の職員はいない」。
亡きヘルマンからのメールを受け取った奏。
そのことが原因で、奏はアイザックに対して、疑いを持つ……。
その頃またアイザックも自らの使命に決着をつけようとしていた。
土地神の加護を受けるため、大口真神の宿る御岳に登った二人に襲いかかる新たな刺客ギド。
ギドに襲われ、断崖から滑り落ちた奏を助けたのはケヴァンで、ケヴァンの口から「地図にない国」と黒い心臓の謎がいよいよ明らかになる……。
というような話。
ネタバレしないと、何も書けなくなってしまうので、ざくざくばらすと。
結局のところ、奏を殺そうとしてたはずの -
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<内容紹介>
その昔、戦乱の世を戒めるべく、その終焉まで陰で助力を尽くした神々があった。乱世の始期により、再び神々の時代がくる…。中学生の雅水雲の双子に兄、東雲は、少々変わり者。肩には猿のような生き物をのせ、自分のことは「ワシ」という。さらに、東雲を神様として拝むと願いが叶うというジンクスもあって、水雲は東雲のことを少し心配気味。そんな平凡な生活を送っていた水雲と東雲の前に、突然西の神に遣わされたという鬼がやってくる。鬼たちは東雲に西の神のもとに“嫁いで”ほしいと言うが…!? 水雲の前世を描いた「残桜詠」も収録。転生を繰り返す、天狗たちの苦悩と葛藤を描いたファンタジックストーリー。
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Posted by ブクログ
「明日の飛行機で帰ろう」…そういえばこのこたち、春休みの北海道旅行中だったんだわ。北海道にきた目的は…湖底探検じゃなかったはず!なんだったっけ、思い出せないわ…。
カナデが高耶さん化してく(アドルフだろ、と突っこんでおいてみる、とりあえず)、っつーか水菜ワールド全開で、多少カタカナが読めなかろうが、もう誰が誰だかわからなかろうが、考えるな立ち止まらずに突き進め!…ってやってるから、余計にわけわかんなくなるんでしょうよ…。
ものすごい展開にわーってなったあと、どうにもやるせないラストは…生きてるの死んでるのどっちなのっ!このまま20年とか待たされるのはいやだーっ(大丈夫でしょうけど)。
200 -
Posted by ブクログ
たいへんだ!カタカナが多すぎてわけわからん。キャラの名前かと思ってたら組織名だったりするくらいの混乱ぶり。いい頭が欲しいよ…あ、でも。ルビのドイツ語のカタカナは好きだわ。いいな、ドイツ語…(英語もわからんやつがなにを…)
いろいろとイラっとするキャラも出てきてどうしてくれようかと思ったところへ、人格変化後の遼太郎がいい!どんどん云ってやれ!って思う。
アドルフにいさんの本性とかケヴァンの過去とか、ラムの正体とか。わからないことだらけなうえに、間があくと余計にわからなくなるのが性質が悪いですな。ってか、年末に心臓移植して、それからまだ春休みなんだ…っていう、時間の進み具合にびっくり。こっちはすっ -
Posted by ブクログ
ちょとー…だらだらと読んだから、どこがどう印象に残ってるか?とかとか、…いかん、触れるべきところっつーか、どうしたらよいのかしら〜?
ああ、そうそう!ひさしぶりに胸がきゅ〜ってなるような、切ない文章読んだな〜って思ったのはこの本の冒頭あたりだったか。大切なものを取り上げられる痛みとか、忘れて慣れてしまったそれが変わっていくことへの恐怖とか、たたみかけるように襲ってくる文章がたまんないっ(M)。
仲間が増えて、それぞれに目的の場所に近付きつつある期待感と、悪魔の女王登場だけどほんとうの黒幕は誰なのさ?っていう、…どきどきしながら読むのは好きだけど、結末がわかった上で過程を楽しむのも好きなのさ。小 -
Posted by ブクログ
前後編で間があいて、ちょっとどうかな〜?とか思ったんだけど、前回気になった「キャラ増えたけど大丈夫?」的不安も一緒に気にするに及ばず?わくわく感がありつつも、じっくりと読むことができましたよ。随所にちりばめられている小ネタが大好きだ。かたくならなくていいよね。
チーム15歳の仲間が増えたせいか、読んでてちょっと安心感があるところが、いいんだか悪いんだか…アランとやら、完全な味方じゃまだないみたいだけど、でもきっと大丈夫だろう(なんて思ってるとあとでえらい目に遭うぞ。桑原作品だからな)。
アイザックさん脱出なるか!ってなとこで、カナデまでどこかに引きずり込まれてしまってさあ大変。なところで、待て