高橋弘樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「家、ついて行ってイイですか?」などを手掛け、テレビ東京でプロデューサーとして番組制作に携わる著者が視聴者に飽きさせない番組作りのノウハウについて500ページにわたって書いた一冊。
映画と違いいつでもチャンネルを変えられるという中でどれだけ視聴者に最後まで見続けてもらうかということについてストイックに考え、低予算の中でも魅力のある番組作りについて学ぶことができました。
そして、冒頭、持続、ラストと3つに分けて視聴者に最後まで見てもらえる番組作りのノウハウも学ぶことができました。
1つの番組に本書で書かれている要素が盛り込まれていることを知り、番組作りの奥深さと難しさを感じました。
ナレーションを外したわけや細かいワンシーンに込められた意味など何気なく観ている番組があらゆる層の視聴者に楽しんでもらえるように様々な仕掛けが施されていることも知り、番組を見るうえで楽しみが広がりました。
圧倒的な企画書を書いたことや1人であらゆることを行うことなど著者の経験から独特の発想が生まれた経験を知ることができました。
また、取材者自身の思想や興味の偏りを意識することやめんどくさいことなど相手に考えることをさせないことや自分の興味と会社や社会が求めるものを昇華しながら原案を作ることなど企画などを立てる際に一段上の技術を学ぶこともできました。
500ページという分量ながら読み手側のことを考えて構成されているので最後まで飽きずに読むことができました。
そんな本書を読んで一つの番組ができるまでにここまで深くストイックに考えて企画されたものを提供されているということについて強く刺激を受けました。
そして、本書で紹介されている番組作りにおける姿勢や技術は企画することに対してはもちろん生きていくうえでもどこかで役に立つものであるとも感じた一冊でした。 -
Posted by ブクログ
★逆転とアンバランス★長期密着のドキュメンタリーは作れないから、短期・準備なしで終電を逃した人についていく「家、ついて行ってイイですか」。予算が限られるので、一点突破でディレクターを70人も抱えて撮影もさせる。何が起きるか分からないからカメラは回し続ける。テレビは前に戻れず、また視聴者を映画のように囲えないから、瞬間ごとに引き付ける。こうした技術もなるほどと思うが、結局は熱量なのだろう。
厚い本を読むことで「つかみ方」を具体的に体験してほしいという狙いとのことだが、やはり長い。テレビと本とでは構成に差があるのだろう。組み方やゴチックなど工夫は多いがかえってくどく感じた。 -
Posted by ブクログ
①すでにあるジャンルの、もっとも根本的な価値の否定を企てる
「あたりまえだ」と受け入れているルールや基本構造を発見することが第一歩
②そのデメリットを上回るメリットがある場合にのみ、引き算すべき
③人が「ウザい」「嫌い」「ダサい」「ダルい」と感じるものの魅力を引き出す
「おもしろい」と感じた一瞬のシーンを「切り取って覚えておく」なぜなら、その一瞬に心を引かれたということは、そこに何らかの「魅力」があったということ
④バランス崩壊力
予算書をじっくり眺め、予算のバランスを崩壊させる
⑩心の可視化力
1)人の心は見えない
2)取材者とその受け手には、情報格差がある
3)そもそも受け手はそんなもん知ろうと思っていない
ストーリー作りをする上で、もっとも重要・かつ基本的な流れ
1)他の人が五感で認識することができる、外に発せられている情報に「気づく」こと
2)それが「なぜ?」そうであるのかを、言葉で引き出す
3)2)で言語化されたものを、誰でもビジュアルが浮かぶように「可視化」の次元にまで引き上げる
1)の気づきから2)の「なぜ?」の間で大切になるのが、「仮設」を立てること。「なぜ、そういう行為の表出に至っているのか?」を想像すること
⑫超・具体化力
「具体性」という武器によってはじめて、視聴者にさまざまな興味を持ってもらうことができる
視聴者が
過去の何らかの体験と比べて、
その体験と比べて感情が動かされた、「過去に味わった他のストーリー」と比べて
そのストーリーを「もし自分が体験したら」と想像を働かせて
そのどれかにひっかかり「いいものが見られそうだ」「面白そうだ」と思えるような具体的な要素をちりばめていかなければいけない
「固有名詞」と「具体性」
⑯すべては「設定力」
日常と非日常の「間」を作る力のある瞬間
人の心が開放的になっている瞬間
⑲「矛盾する本能」解決力
「安心」と「好奇心」
既視感と新規感を同時に刺激しなければいけない
人間の矛盾するニーズの存在
⑳記憶掘り起こし力
直接的記憶
間接的類推
㉑うんこを漏らす力
「内面」と「外面」
㉖サウナ力
「獲得した喜び」(結果)を体験してもらうなら、「獲得のために費やした時間の長さ(原因①)や、「獲得する前の努力」(原因②)を体験する必要がある
"原因の体験"の疑似共有→"結果の共有"の疑似共有
「発見の喜び」を与えるための伏線
「体験を擬似共有し」没入してもらうための伏線
㉗東野圭吾力
東野圭吾の作品は、犯人にもしっかり動機がある。だから、犯人でさえ愛せる
人間の動機は、サバンナにいた頃から、「死への恐怖」と「自己複製」という根本的なベクトルに想定されている
同化
応援
共感
許容
理解
拒絶
攻撃
㉘マルチターゲット力
いろんなレイヤー層に刺さるように作る
㉙自分の欲望肯定力
A=「自分のやりたいこと」だけでは、消費者を想定したエンターテインメントになりません。それは自己満足であり、芸術にすぎません
B=「ニーズ」だけを見た企画では、個性がなく何の面白みもない企画になってしまいます
C=「会社の強み」だけでは、世間のニーズからズレた、内輪だけで満足する寒い企画になってしまいます
深夜の人妻見たい(ヤバすぎ)
人の生活覗き見したい(ちょっとヤバい)
ライフスタイルを知りたい(聖人君子) -
Posted by ブクログ
親鸞聖人
仏様から見たら、人間は全員煩悩だらけで、1つ、2つは誰しも悪いことしてるはず。それなのに自分を善人だという人はポンコツ。だから、自分が悪人だと思う人のほうが救われる(浄土真宗)
人の心に何か感じさせるためには、必ずストーリーが必要
ストーリーなくしてコンテンツとして成立するのはエロやグルメなど、人間の本能に訴えかけるジャンルだけ
どう切り取るか、どう認識するかということを避けて通れないので、ノンフィクションも全てストーリーである。
自分自身への認識を明確にしておかないと、自分が興味深いと思った事実や魅力的だと思ったストーリーの魅力をうまく受け手に伝えることができない
超具体化力、固有名詞と数字
漢詩から修辞、演出方法を学ぶ
人の感情をゆさぶるためには
原因の体験の擬似共有→結果の体験の擬似共有
が大事
人間の動機は「死への恐怖」と「自己複製」
マルチターゲット力
わかる人にだけわかるものも含まれている。でも、それは分かりたくもない人の邪魔をしない。
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Posted by ブクログ
ネタバレテレビの制作マンがどのように番組を作っているのかが事細かに描かれており、テレビで流れるコンテンツには細部にまでこだわりが詰め込まれているのだと学べた。著者の制作番組である「家、着いて行っていいですか?」などの具体例を挙げながら、ストーリーの紡ぎ方や魅力の切り取り方、またそれをマスメディアという特性を加味して多くの人に分かりやすく伝えるための仕掛けなど、制作者の創意工夫を知ることができた。
また、【笑いを作る13の方法】という章では、具体的な構造例を挙げながら様々なパターンを解説しており、「テレビでよく見るやつだ」という気持ちになった。人々を楽しませるために、きちんとストーリーを組み立てて、意図的に笑いを仕掛けに行っているのだと分かった。
非常にボリューミーな内容で、「1秒でつかむ」ための著者のテレビ制作マンとしてのこだわりや努力がとても伝わった。
一方で、著者の経験を読者に伝えるために、「PRなら〜、営業なら〜」という置き換え説明を行っているのだが、それがどうもピンとこない。例えば、見えない魅力を掘り出す方法について、「営業する製品の誰も知らない魅力を発見して伝えていく作業と本質的に同じ」とあるが、営業は製品の知らない魅力を発見することより、その製品がユーザーにとってどのような価値をもたらすかを理解し、伝えることが本質である。このように、置き換えがやや腹落ちしないところがあり、ところどころ引っかかる。
制作のプロとして、自身の仕事の流儀をとことん突き詰めて書いていただければ面白いのだが、解像度が低い(と感じる)他の職種にいちいち置き換えることによって、そっちの道の人にとっては「そういうことじゃないんだよな」と、ところどころ感じてしまうのが勿体無いように思えた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本は、人の興味を1秒でつかみ、離さないための思考と技術を解説した一冊です。
テレビ業界では、人は7秒以内に興味を失うと言われており、
最初の1秒で惹きつけ、残りの6秒で「もっと見たい」と思わせる設計が重要だと語られています。
特に印象的だったのは、
全部を一人で作り込むことで「圧倒的なリアル」が生まれるという考え方。
「家、ついて行ってイイですか?」のように、偶然から生まれる人の内面や物語は、作り物では出せない強さがあります。
また、バズるコンテンツの共通点として、
人が「うざい」「嫌い」「ダサい」と感じるネガティブな要素の中から、
あえて魅力を引き出す発想が紹介されていました。
吉木りさのブチギレ企画のように、
本来のイメージとのギャップや新鮮さが強い引力になるという視点は面白かったです。
本書では、興味を持たせ続ける技術として
冒頭で惹きつける、飽きさせずにつなぐ、ラストで満足させる、次も見たくなる深さを作る
という4つの軸が整理されています。
中でも重要なのは、
「見たことない新しさ」と「どこか安心する既視感」を同時に与えること。
新規性だけでなく、色使い・編集テンポ・音楽などで安心感を混ぜることで、最後まで見てもらえると学びました。
SNSや動画、商品づくりなど、
「どうすれば注目されるか」に悩んでいる人にとって、
すぐ実践できるヒントが多い一冊です。 -
Posted by ブクログ
成田さん
・不真面目に、遊びや趣味の延長線をフラフラと生きている人の方が、競争力を持つ社会になる?王道人生を歩む道からズレるように工夫した方がいいなと思った。
斉藤さん
・アメリカと日本の比較。格差の大きいアメリカ→資本主義は間違っているのでは。
・問題の外部化。時間・場所的軸において。先進国が利益追求、環境配慮するために、遠く離れた後進国から搾取している→商社で働く上で、そうなのか実際に自分の目で見て、それを改善する、そうしないで日本を豊かにできるようにしたい。忘れてはならない視点。
・更なる豊かさを求めることが目的になっている。資本主義に組み込まれている私たち。特に会社で働く上では気をつけないといけない。