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Posted by ブクログ
2025/05/25
p.21
世の中には、リーディングカンパニーに勤めていない人が9割9分です。ましてや、銀河系一ザコでおなじみのテレビ東京では、そうした戦略をとれるはずもありません。では、どうするか。
難しいとわかりながら、常に新しいものを作り続ける。
選択の余地なく、宿命的に、この戦略をとるしかないのです。
テレビ東京というのは本当にバカっぽい組織だと思います。視聴率が悪くても、見たことのない新しい番組なら、翌日上司が「もう1回やる?」と平然と言ってくる謎の会社です。でも、だからこそ、テレビ東京には「スベってもいいから新しいものを作り続けよう」という性癖ともいうべき根強い思想信条が、社員に蔓延しているように思います。
「すみません、夜中に人妻のすっぴんが見られる番組が作りたいんです」
こう会社に提案したことが、ぼくの社歴の中での、代表的な仕事の1つでした。ぼくがいまやっている番組『家、ついて行ってイイですか?』を作る際、一番はじめに上司に相談した言葉です。
<中略>
すでにあるジャンルの、もっとも根本的な価値の否定を企てる
ということです。そして、これこそが、リーディングカンパニー以外の会社が市場で勝つための、最大の戦略です。
ですから、この方法論から、本書を始めます。
Posted by ブクログ
「家、ついて行ってイイですか?」などを手掛け、テレビ東京でプロデューサーとして番組制作に携わる著者が視聴者に飽きさせない番組作りのノウハウについて500ページにわたって書いた一冊。
映画と違いいつでもチャンネルを変えられるという中でどれだけ視聴者に最後まで見続けてもらうかということについてストイックに考え、低予算の中でも魅力のある番組作りについて学ぶことができました。
そして、冒頭、持続、ラストと3つに分けて視聴者に最後まで見てもらえる番組作りのノウハウも学ぶことができました。
1つの番組に本書で書かれている要素が盛り込まれていることを知り、番組作りの奥深さと難しさを感じました。
ナレーションを外したわけや細かいワンシーンに込められた意味など何気なく観ている番組があらゆる層の視聴者に楽しんでもらえるように様々な仕掛けが施されていることも知り、番組を見るうえで楽しみが広がりました。
圧倒的な企画書を書いたことや1人であらゆることを行うことなど著者の経験から独特の発想が生まれた経験を知ることができました。
また、取材者自身の思想や興味の偏りを意識することやめんどくさいことなど相手に考えることをさせないことや自分の興味と会社や社会が求めるものを昇華しながら原案を作ることなど企画などを立てる際に一段上の技術を学ぶこともできました。
500ページという分量ながら読み手側のことを考えて構成されているので最後まで飽きずに読むことができました。
そんな本書を読んで一つの番組ができるまでにここまで深くストイックに考えて企画されたものを提供されているということについて強く刺激を受けました。
そして、本書で紹介されている番組作りにおける姿勢や技術は企画することに対してはもちろん生きていくうえでもどこかで役に立つものであるとも感じた一冊でした。
Posted by ブクログ
★逆転とアンバランス★長期密着のドキュメンタリーは作れないから、短期・準備なしで終電を逃した人についていく「家、ついて行ってイイですか」。予算が限られるので、一点突破でディレクターを70人も抱えて撮影もさせる。何が起きるか分からないからカメラは回し続ける。テレビは前に戻れず、また視聴者を映画のように囲えないから、瞬間ごとに引き付ける。こうした技術もなるほどと思うが、結局は熱量なのだろう。
厚い本を読むことで「つかみ方」を具体的に体験してほしいという狙いとのことだが、やはり長い。テレビと本とでは構成に差があるのだろう。組み方やゴチックなど工夫は多いがかえってくどく感じた。
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