川越敏司のレビュー一覧

  • 「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか

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    行動経済学などにおける意思決定理論の入門書,前知識は高校数学レベルで十分(曲線の関数,不等式くらいしか出ない)。理論としては新しめのノンパラメトリック手法についても解説される。また,本書の読書案内はより意思決定理論を勉強したい人にとっては良いマップだと思う。

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    2021年11月04日
  • 「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか

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    行動経済学の意志決定でした。管理会計としての、ゲーム理論としての意志決定を含めて、何かしらを決めていく科学と理解しました。それにしても、人間ってあいまいな生き物だとかんじました。

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    2021年08月12日
  • 「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか

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    意思決定理論の基礎としての期待効用理論、発展形としてのプロスペクト理論、時間選好、社会選好、認知能力、そしてこれらを総合した統一理論を紹介。本書の特徴として15の実験とScratchという教育プログラミング言語を用いて読者本人の効用関数を導出できるということ。やらんかったけど。

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    2021年02月28日
  • 行動経済学の真実

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    ざっくり掻い摘まむと、行動経済学に反証可能性はある、保有効果や損失回避性やフレーミング効果など主要な概念は再現したりしなかったりするので前提条件があるようだ、という内容でした。
    100%どんな時でも適用可能と主張すると逆に疑わしくなると思っているので、妥当な結果だと安心しました。
    今後の研究に期待しつつ、分かっている成果は使っていきましょう。

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    2025年07月27日
  • 行動経済学の真実

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    データに基づいた各種行動経済学理論の再検討ということで、中身としては専門家の考究にあたってのリファレンスのような扱いに感じられ、
    ふむふむなるほど読み進める類の本とはいえない。

    行動経済学を称える流行りの書籍で触れられるような耳目を集める判然とした答えが正否いずれも出るような形ではなく、実験手法の微妙な差異などの取り組みを見るにつけ、ひとまず手放しで行動経済学的な理論を掲げようとすることには、ネットビジネスで見るような一過性のはやりの演出への一定の距離感のようなものも必要だと思わされる。

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    2025年04月12日
  • 行動経済学の真実

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    行動経済学は科学として正しいか。
    その可能性と限定性が理解できる。
    平易に書かれているが平易すぎて逆に混乱もする。
    あらためて、数理心理学として考えてみたい。

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    2025年04月02日
  • マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学

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    ノーベル経済学賞のオークション理論に興味を抱いて。

    マーケットデザインや実験経済学などの市井では耳にすることもそうない分野の取り組みを知ることが出来た。
    研究対象として、現実的なシーンに生じながらも曖昧模糊とした上記の経済活動を捉え、それを現実に再投入する究明の手続きはある種の禅問答のようにも思え、それが一層門外漢の自分にも興味深く読み進められた。

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    2023年06月03日
  • はじめてのゲーム理論 2つのキーワードで本質がわかる

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    ネタバレ

    ゲーム理論がわかりやすく解説されている。特に、囚人のジレンマが量子ゲーム理論ではナッシュ均衡の解が存在する事と量子相関の関係が見てとれ、興味深い。

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    2022年12月15日
  • はじめてのゲーム理論 2つのキーワードで本質がわかる

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    ネタバレ

    ゲーム理論はもともと、ジョン・フォン・ノイマンらによるポーカーについての分析から生まれ、有名になった理論です。いまでは医療の世界であたらしい医者の配属の仕方に用いられていたり、建築業界などで工事の入札を自分の会社が赤字にならない金額でうまく権利をものにするために使われる論理だったりするそうです。

    そうじゃなくても、有名な「囚人のジレンマ」(別々に取り調べを受けるAとBの両者のうち一人だけ自白しもうひとりが黙秘すると前者は無罪放免で後者は長期の刑期に服すことになり、ともに自白するならば刑期は免れないが情状酌量の余地がもたらされ、両者が黙秘だと両者とも軽微な罰だけで済む状況のなかで、AとBはどう

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    2021年07月18日
  • はじめてのゲーム理論 2つのキーワードで本質がわかる

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    ナッシュ均衡、パレート効率性といったゲーム理論の基本となることが具体的に学べる。量子ゲームという考え方を初めて知った。また、参考図書が難易度別にたくさん掲載されているので、さらに勉強したいと思っても困らないようになっていて素晴らしいと思った。

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    2020年09月16日
  • はじめてのゲーム理論 2つのキーワードで本質がわかる

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    ナッシュ均衡って聞いたことあるというレベルだったので面白く読めました。ゲーム理論の入門書としてオススメ

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    2015年03月07日
  • 行動経済学の死 再現性危機と経済学のゆくえ

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    利己的で合理的な人間を前提とした経済学
    経済活動の場における人間行動に関する研究の行動経済学
    経済学の中に行動経済学が組み込まれてきた歴史は、既に行動経済学の死だと筆者は考えてきた。
    必ずしも人間は合理的な行動をしないことで、以下の行動経済学の理論は崩れるとか。統計学の知識があると、もっと理解しやすかったのかな。

    損失回避性
    プラスペクト理論
    ナッジの政策効果
    現在バイアス
    再現性問題
    出版バイアス

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    2025年11月09日
  • 行動経済学の死 再現性危機と経済学のゆくえ

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    著者のバックグラウンドから結論は見えていたと言うべきか。
    私もご多分に漏れず行動経済学の存在を知った時に「こんな面白い学問があるのか!」と興奮を隠せなかった。すぐにでも社会に還元できる実用的な考え方に見えたし、当然そうなることを期待した。
    コロナの専門家会議に阪大の大竹先生が入っているのを見て、いよいよ行動経済学の成果がこの目で見られるのかと思ったが、結果は期待外れと言わざるを得ない。もちろん政府の発表の仕方に何らかの影響を与えたとは思うが、感染者の推移はそんなものとは全く無関係に見える。
    仮に伝統的経済学との統一理論で学会内の対立が解消しても、そもそも「ナッジなんて大して効果ないんじゃないの

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    2025年11月06日
  • 行動経済学の死 再現性危機と経済学のゆくえ

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    難しかった。
    頭使いながら読まなきゃって感じ。

    知らない論文がいっぱい登場するのは、自分が行動経済学の素人だからだと思う。

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    2025年10月19日
  • 行動経済学の死 再現性危機と経済学のゆくえ

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    行動経済学自体には目新しい発見が見出される一方で効能はどこまでかという疑問はあるものの、それを検証するとなるといよいよ複雑な問題に踏み入れることになる。読んだ感想としては新書にしては高いと感じる。

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    2025年07月26日
  • 行動経済学の死 再現性危機と経済学のゆくえ

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    行動経済学の現在が分かる本。どうも行動経済学は結論ありきの実験をしているようで、今ひとつ好きになれなかったが、今や経済学との統一がなされていることは初めて知った。しっかりした行動経済学の本。

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    2025年05月21日
  • はじめてのゲーム理論 2つのキーワードで本質がわかる

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    私と違って、数学が「好き・得意」の人が見ている世界はどんなものだろうと興味があり手に取った本。「ケーキを分ける時にもめない方法」、帰りに3人でタクシーに乗り、順番に降りていく時にどれくらいお金を払って降りるべきか(「逐次費用分担法」)など、興味深い「ゲーム理論」がいくつかあった。

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    2023年02月24日
  • マーケット・デザイン オークションとマッチングの経済学

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    市場は商品の値段の均衡によって効率的な配分を実現する。しかし現実には、需要と供給を操作することで自己の利益を増やす戦略的行動が可能である。
    これはゲーム理論として研究されているが、そこから派生して、人々が戦略的行動を取ることを前提に、システムとして理想的な状態、つまり財の配分を実現する仕組みを設計するのが、マーケット・デザインである。

    著者は、実験経済学の研究者であり、マーケット・デザインにおいても理論だけでなく実験が重要と考える。本書においても、理論上は最適なアルゴリズムとされるものが、実際には良い配分にならないケース、その理由の考察に紙面を割いている。また、研究室の閉じられた実験と、実際

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    2023年01月07日
  • 「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか

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    曖昧なところをなんとか統計的、数学的にモデル化しようとしていて面白いと感じた。
    自分にとって望ましい効用関数を決めてしまって、あとはその戦略に従って生きるほうが楽かも

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    2021年10月01日
  • 「意思決定」の科学 なぜ、それを選ぶのか

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    企画、構成の工夫がすごく良い。この書き方にするなら、数式とそのグラフが別ページにレイアウトされてるのが残念。数式とそのグラフを必ず同じ場所に載せるフォーマットだと、もっと良かった。ただ、根本的な話として、意思決定の話を個人に当てはめようとしても、状況によるブレも大きいし、都度で情報を整理して制約から判断を導出する手法を使うと個人の判断傾向はあんまり意味がない気もするので、この本が提示する世界観にあまり納得感がなかった。理屈を分かりやすく説明してくれるけど、その理屈の使い場所が見えない感じ。自分にマーケの観点が大きすぎるのかも知れないけど、ミクロにはこうしたモデルがあって、その上でマクロでの振る

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    2021年06月06日