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保険や金融、政策にも活用されていることから、「ビジネスパーソンに必須な教養」とまで喧伝されている行動経済学。従来の経済学が想定してこなかった、人間の多様な行動を理論化したことにより、2000年代から脚光を浴び始めた。しかし近年、主要理論の「再現性」に疑問が生じたことにより、その正当性が疑われ始めた。果たして行動経済学は信頼できるのか? 行動経済学会の会長を務めている著者が、主要な成果を再検討することによって、根本から行動経済学を見直す。入門から応用までが詰まった決定版。
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Posted by ブクログ
ざっくり掻い摘まむと、行動経済学に反証可能性はある、保有効果や損失回避性やフレーミング効果など主要な概念は再現したりしなかったりするので前提条件があるようだ、という内容でした。 100%どんな時でも適用可能と主張すると逆に疑わしくなると思っているので、妥当な結果だと安心しました。 今後の研究に期待し...続きを読むつつ、分かっている成果は使っていきましょう。
データに基づいた各種行動経済学理論の再検討ということで、中身としては専門家の考究にあたってのリファレンスのような扱いに感じられ、 ふむふむなるほど読み進める類の本とはいえない。 行動経済学を称える流行りの書籍で触れられるような耳目を集める判然とした答えが正否いずれも出るような形ではなく、実験手法の...続きを読む微妙な差異などの取り組みを見るにつけ、ひとまず手放しで行動経済学的な理論を掲げようとすることには、ネットビジネスで見るような一過性のはやりの演出への一定の距離感のようなものも必要だと思わされる。
行動経済学は科学として正しいか。 その可能性と限定性が理解できる。 平易に書かれているが平易すぎて逆に混乱もする。 あらためて、数理心理学として考えてみたい。
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川越敏司
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