藤野もやむのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
せつなすぎる!!!
みい子の過去が語られる今巻。
ネコだから気持ちが伝えられなくて、だからニンゲンになりたいっていうあまりにいじらしい姿。
でもそれは叶えられない願い。
『ナイトメア☆チルドレン』のラストも涙したけど、こちらは痛いほど気持ちが伝わってきて胸がぎゅううって締めつけられました。 -
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十五歳以上の少年少女に軍事教練を課すシステムが法制化された国。
絶海の孤島「揺籠島」に送り込まれたカヅキがある日目覚めたら島の様子は一変、建物は廃墟化し大人たちは消えていた。一体カヅキが眠っている間に何が起こったのか……?
閉鎖空間が舞台のサバイバルもの。主人公はカヅキですが群像劇の側面が強いです。
気が優しく少しへタレなカヅキ、快活なお調子者だが何をしでかすかわからない危うさを秘めたサイ、優れたリーダーシップを発揮する優等生トウジ、サイに依存する無口なパソコンマニア・ユウ、サイを敵視し度々つっかかってくるマユム……
これらレギュラーの少年たちに加え島に連れてこられた幼女ヒカリ、親友を目覚め -
Posted by ブクログ
連載初期は「忘却のクレイドル」の過去と知ってこの物語の未来に絶望しか感じなかったんですが、最後まで読んで、寧ろこの作品はクレイドルのエピローグ的な立ち位置なのかな、と思いました。
「生きてりゃ何とかなるって信じたいじゃん」は、ユピテルにもクレイドルの子どもたちにも当てはまる。彼らの未来には苦難が待ちかまえているけれど、生き残ったんだから何とかなったんだと、そう信じたい。
余談ですが、委員長を見ててクレイドルのカヅキが普通の子だった理由がわかったような気がしました。この子と兄妹だったんだから、彼がこんな子になる可能性だってもちろんあったんだろう。 -
Posted by ブクログ
この人の打ち切りエンド一歩手前の「これから先もこの人達は生きていくけれど(人生は続くけれど)この話はこれでおしまい」というぶった切り感が大好きです。うん、そうだよね、島の外に出たら別の話になっちゃうもんね! 予想したよりは生き残ってくれたからいいです。生き残るのはカヅキとヒカリちゃん(もしくは片方)だけかと怯えてたのでいいで……うわあああん!!
真実を知らせてくれた相手に八つ当たりしたり、パニック描写が秀逸だったなあ。「それでも生きていける人間って何者だ」の答えは「凡人」だと思う。カヅキは周りがイライラするくらい普通の子で、彼がそうなれたことは、きっと途方もない意味と価値があるんだろう。
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Posted by ブクログ
画像がないけど記念すべき1巻なので、本棚へ!
微妙で複雑な、不思議な、言葉に言い表せないような心情の些細な変化を、本当に上手に表現されるなあ…と思います。もやむさんの描く世界は優しさや温かさの中にちょっぴり怖さや哀しさや寂しさもあって、その絶妙なバランスが作品の魅力になっていると思います♪
貸した友達はデジモン、デジモンって言ってましたが…(笑)実はデジモンは見ていなかったので、私はすんなり何の抵抗もなく読めましたよ~。子供+精主でワンセットが、5組いるからかな…?(デジモンっぽく見えるというのが)
もやむさんの作品の中で、一番だいすきなキャラがヴァルムです。