ティムール・ヴェルメシュのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻。
表紙が秀逸。あれだけで誰だかわかるんだから。
おもしろくてどうしようって困った本は初めて。
翻訳本にありがちな読みづらさもないし、脚注が充実しているから知識がなくてもわかりやすかった。
過去からタイムスリップしてきた男が当時と現代のギャップに右往左往しながらも、コメディアンとして世間の注目を集め、そして政治家へ。
彼のなんとまあ魅力的なこと。たまに会話が噛み合わないこともあるけれど、真面目で紳士的で理知的でウィットにとんでいる。それに子供と動物好き。
そりゃ過去だって今だって国民が彼を、ヒトラーを選ぶのは不思議じゃないよねって思わせる話。
下巻で暴漢に襲われて、目が覚めたら過去に戻 -
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