ティムール・ヴェルメシュのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第二次大戦当時、自殺したとされたヒトラーが70年後の現代に蘇り、当初は本人似のコメディアンとして認知されるものの、メディアを通じて次第に人気が出て行って…という話。
読んでて面白いのに、読みすすめていく内にとんでもなく不安になる不思議な小説。
その不安は①そもそもヒトラーの話を面白おかしく読んでしまってる自分がいるけどいいのだろうか?②ドイツやイスラエルの読者はこれ読んでどんな気持ちになるんだろ?③これはヒトラーの事例だけど、似たような状況が知らぬ間に起こり得るってことだよね?、といった具合に様々な思いが入り混じって押し寄せてきます。
巻末のニューヨークタイムズの書評やイスラエルでの版権を獲得 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻。
表紙が秀逸。あれだけで誰だかわかるんだから。
おもしろくてどうしようって困った本は初めて。
翻訳本にありがちな読みづらさもないし、脚注が充実しているから知識がなくてもわかりやすかった。
過去からタイムスリップしてきた男が当時と現代のギャップに右往左往しながらも、コメディアンとして世間の注目を集め、そして政治家へ。
彼のなんとまあ魅力的なこと。たまに会話が噛み合わないこともあるけれど、真面目で紳士的で理知的でウィットにとんでいる。それに子供と動物好き。
そりゃ過去だって今だって国民が彼を、ヒトラーを選ぶのは不思議じゃないよねって思わせる話。
下巻で暴漢に襲われて、目が覚めたら過去に戻 -
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