酒井泰介のレビュー一覧
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リード『同僚に知られずにこっそり出世する方法』(2015、ダイヤモンド社)を読む。
トロント在住の経営コンサルが組織の力学を語ったもの。なぜ無能な幹部が多いのか、という一見シニカルな問いから出発し、「そんな無能でも幹部になれた、その技法とは?」という実用主義的なアプローチで組織の力学に迫っております。
わが社でも、ピュアハートな若者が「俺を使ってくれるところで頑張りたい」(聞いていて胸焼けがします)などとのたもう(そしてお局にいじめられて心身を病む)一方、戦略のある者は独自の道を切り開き…
【本文より】
○大した手腕も情熱もない、無能な上司が成功の果実をあらかたもぎ取ってしまうー誰もがそんな光景を見慣れているだろう。そして不公平だとか、ウチはどうかしているとか、いずれ苦労も報われるさなどと自分に言い聞かせる。見当外れだ。「無能なエグゼクティブたち」をこきおろしながら現状を招いたやり方を漫然と続ける代わりに、彼らを研究し、その秘密を盗んで自分の戦術に加えるのだ。
○あなたの同僚たちが社にとっての最善を尽くすべきことに異論はない。どんな仕事にも懸命に取り組むべきという考えにも賛成だ。だが実際、そんな職場がどこにある?大部分の会社が、安楽な暮らし、雇用の安定、毎晩ほどほどの時間には帰宅できる生活を望む人間でできている。たいていの人はとことんまで仕事に打ち込みはしないし、それを強いられることも望まない。
○何度も繰り返してきたように、あなたが仕事をする上で最大の目標は昇進だ。昇進してこそ家族や愛する人々など周囲の人々にも報いることができる。職場ではそれ以外のどんなことも二の次である。
○仕事ができない同僚数人及び一人か二人の部下のリストを作ろう。必ず部下よりも同僚を多くすること。部下や後輩を助けるのはもともと当たり前だから、同僚を助けるほうが効果的だ。このリストに名前が挙がる人たちは、仕事を滞らせたり質が低いなど他のマネジャーも皆苦い顔をする顔ぶれだ。他の人々のように彼らを責め立てるのではなく、機を見て手助けをしてやろう。それから、あなたの貢献が誰の目にも明らかになるようにしよう。こうしてあなたはリーダーシップのイメージを醸し出せる。周囲がリーダーの資質に気づくのを待っていては、時間がかかりすぎる。 -
購入済み
複雑な問題を単純に切り開く
期待効果。これを金銭に換算し、統計を用いてブラックボックス化して恋愛の機微のアウトラインを浮き彫りにしている。
驚くべき異世界。でも腑に落ちて、面白い。 -
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リーマンショックによる大恐慌を改善方向にした国々で何が起きていたかというと,反緊縮財政を唱える政党を国民が勝利させていたという事実。つまり,国民が政治を変えた国。政治家が政治を担うのだけど,国民が任せっぱなしにしない国。
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歴史を学べばそんな失敗を絶対に避けられるとは言わないが,暮らしに関わるような政策を立案する前に,そこから教訓を汲む努力をするべきである。(p.45)
経済学の議論に臨む際には,古の政治家/雄弁家キケロが残した問い―「誰が得をするのか」―を考えなければならない。(pp.415-416)
時には,あからさまに一部の集団を利するような疑わしい仮定に基づいているため,経済的主張が持つ政治的性格が露わなこともある。例えばトリクルダウン説は,金持ちにより手厚く所得配分すれば,彼らはそれを投資に用いるという仮説に基づいている。実際,そうなることはなかった。(p.416) -
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データサイエンス、ビッグデータによって社会科学は真の科学になる(366頁)。本書の主張を一言で表せばそういうことになるだろうか。
ビッグデータには4つの独特な力があるとする。
第1は、ポルノに関するデータのような新種のデータをもたらしてくれること。これにより夢判断や錯誤に性的願望が現れるとするフロイト理論が偽であるとされる。
第2は、Google検索の匿名性が守られるところでは、正直なデータがもたらされること。
第3は、データが膨大な規模で入手可能となったので、小さな部分集合に絞り込むことができること。
第4は、手軽に無作為抽出比較対照試験、A/Bテストができて、単なる相関関係ではなく因果関係を検証できること。
隠れた人種差別意識や性の悩み、名門学校に入学することやテレビCMの効果など、様々な具体例についてのデータ分析を通して、それらの真の姿を明らかにしていく。既成の通念が覆されるような結果が明らかにされることも多く、非常に興味深い内容に富んでいる。
もちろん単にデータを集めれば良いという訳ではないことについて、きちんと論じられており、要は使い方次第ということか。
データの取り方や読み取り方については著者の見解に異論はあろうが、検証ができないものは科学ではないとするポパー流の考え方に風穴を開ける一歩の可能性はあると感じた次第である。
読み物としても大変面白い。
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ネタバレイノベーションに関する名著
メモ
⭐️戦略的イノベーションを推し進めるのは戦略的実験事業。以下10の特徴が共通する。
・非常に高い売上の伸びが期待できる
・異質な変化により生じた新興市場ないしは範囲が曖昧な市場を狙う
・他社に先駆けて収益モデルも確立していないうちに立ち上げた事業
・既存事業の進め方や今後とはかけ離れている
・資本だけでなく、社内の資産や能力を活かしたもの
・新たなナレッジや能力開発を伴う
・確立した分野での効率改善でなく、全く新しい事業に乗り出す
・多くの面で様々な不確実性を伴う
・数四半期は利益が出ない。チャンスは一度しかない
・評価が難しい
■差を生むのはアイデアではなく、実行部分
■忘却、借用、学習
■忘却の課題をクリアするには独自のDNAを持たなければならない。スタッフ、組織構造、システム、組織文化は慎重に考えなければならない。
■借用の注意。支援部門の共有は避けるべき。そこに文化が宿る。
有力な接点のみを持つ。借用を可能にする環境をつくる。2社間のやりとりをうまくとりなすダイナミックコーディネーター。
■6つの借用戦略
既存の仕事のやり方のアウトプットを借りる。
新旧での共同事業。
両社ともにメリットのある新たな仕事を始める。
ブランドを共有する。
ナレッジの借用。
設備を借用する。
■4つのカテゴリに関わる重要変動要因について学ぶ必要がある
市場、競争相手、技術、収益性
■学習障害の原因
計画に十分な身を入れていない
目標必達の文化が強すぎる
個人的利害と人為的なゆがみ
不適切な計画立てと枠組み
■伝統的計画法からの脱却
予測は改定してもよい
計画は重要変動要因を明らかにすることに重点をおく
予測を下支えする理論が明白
予測はトレンドで表される
累積的なパフォーマンス評価
頻繁に改定される
先行指標に重点をおく
■戦略的実験事業を成功させる10のルール
優れたアイデアは序章に過ぎない
組織全体の記憶の源は根強い
大企業の戦略的実験事業はその資産と能力を活かすことでベンチャー企業に勝てる
戦略的実験事業には重要変動要因がある
ニューコの組織は人事、組織構造、システム、組織文化などの点でゼロから新規につくりあげなければならない
緊張をとりなすのも、幹部の仕事である
ニューコの経営計画立案は独立して行わなければならない
利害、影響力、社内政治、経営資源の取り合いや社内競争は学習を妨げる
ニューコの責任は数字必達でなく、学習である
企業は戦略的実験事業を通じて画期的な成長力を蓄えることができる -
Posted by ブクログ
この内容で、1800円プラス税はお買い得です。
経済学の入門書としてもバランスよく、簡潔明瞭にまとめる筆さばきには、筆者の学識の高さがうかがえます。
特に、第1部の「習うより慣れろ」では経済学を9つに分けた比較一覧表は必見です。また、あえて多数の経済学派を紹介した目的の1つとして、一般人が「他に選択の余地はない」という権力者に、きちんと反論できるためだそうですが、世の中に唯一正しい経済理論が存在しない以上、その判断はかなり困難を伴いそうです。むしろあとがきでも触れていますが、「ハンマーを持つ者には何でも釘に見える=特定の理論的視点から物事を見ようとすると視野狭窄になる」ようにならないための教養の1つとして学ぶべきものなのでしょう。
第2部「使ってみよう経済学」も経済用語の定義と背景と問題点などが網羅されているので実戦的です。
例えば問題点として、「金融分野は強力であるがゆえに、厳しい規制が必要」(P288)、「(日本も)トリクルダウンを信じて、大企業や親富裕層向け政策を採用した結果、確かに彼らは稼ぎやすくなったし、内部留保(貯蓄)は増えたが、庶民の懐は潤わなかったし、経済格差は拡大した」(P294)、「平等の最大化は、むしろ勤労意欲をそぎ、進取の気性が損なわれかねない」(P298)、「ILOの失業者の定義は、求職活動をして無職の人が統計対象だが、実は働いている人の定義も週1時間以上であればカウントされている」(P341)、「公正であるべき政府も、彼らも個々人としては一般人同様、利己的であるわけで、その集合体である政府が自分たちの利益よりも公益を優先すると過剰に期待してはいけない」(P361)、「税法を巧みに活用し税金を払わないグローバル企業は、展開国のインフラ、教育、R&D助成などにただ乗りしている」(P395)、「技術革新をもろ手を挙げて支持してきたのは、鼻息荒いビジネスエリート、売れっ子経営グル、富裕国の政治家、賢いエコノミストたちで、彼らは世界規模のグローバリゼーションの推進に貢献したが、その結果、国家間の格差は広がり金融危機も誘発した」(P412)、「ウソには3種類ある、単純な嘘、大嘘、そして統計だ。by英国政治家」(P418)など物事を多角的にみる必要性を説く。
最後は、筆者の言葉「案ずるより産むがやすし、経済学は多くのエコノミストがあなたを誤解させてきたよりもずっと平易なものだ」という本書執筆の動機で締めくくられる。
一読をお勧めします。
参考までに公式な作品紹介も掲載しておきます。
ケンブリッジの鬼才ハジュン・チャンによる、初心者のための経済学入門。
「世界経済を破綻させる23の嘘」で経済学の通説をめったぎりにした著者が、世界の全人々のために本腰を入れて書いた、経済学の正しい取扱説明書。
経済学を賢く使い倒すための本。
経済学者が決していわない経済学の5つの真実。
1 経済学の95%はただの常識にすぎない
2 経済学は科学などではない
3 経済学は、政治である
4 経済学者を信じてはいけない
5 経済学はあまりに重要だから、専門家の手に委ねるわけにはいかない
こんな信念に従って、資本主義の歴史と経済の現実をリズミカルに解説していきます。
グローバリゼーションってほんとにいいの?
資本主義って、どんなふうに発展したの?
格差と貧困は、どうすればいいの?
イノベーションって、どれくらい大事なの?
などなど、タイムリーな話題も満載。
おもしろくてためになる経済学入門。 -
Posted by ブクログ
114経済学の95%はただの常識に過ぎない
・資本主義:自家消費や政治的義務(社会主義)のためにではなく、利潤を追求して生産が整う経済
・様々な経済理論を正しく理解するためには、資本主義がどう発展してきたかを知る必要がある←経済理論の有効性は時と場合による
@cpa_1992
・先進資本主義経済が最も急成長していたのは、規制が多く重税が課されていた1950年代から1970年代だった→経済成長のために減税と行政改革は必要?
→事実は空想よりも強し
@cpa_1992
・19世紀の西欧諸国による資本主義の発展とその派生物は、自由貿易と自由市場の拡大のおかげではない、保護主義政策のおかげ?
・トリクルダウン理論
@cpa_1992
学派一覧
1古典学派:市場では全供給者が常に注意を怠らないので放っておけば良い。18世紀後半〜。労働価値説
2新古典主義派:個人は自分の行動を理解しているので放っておけば良い、ただし市場が機能不全を起こしている時は別だ。1870年代〜。個人は快楽機械
@cpa_1992
3マルクス経済学:資本主義は経済の進歩の強力な手段だが、私有財産制度が一層の発展を阻害するようになるため、いずれ崩壊する。1867〜。仕事を消費に回す金を稼ぐための非効用としてではなく、労働者に生来の創造性を発揮せしめるもの
@cpa_1992
4デベロップメンタリストの伝統:後進的経済は、もっっぱら市場任せでは発展できない。16世紀後半〜。生産能力の向上によって経済的後進性を克服する。
→TPPは、日本における自動車産業等による日本の旨味と、日本よりも経済後進国における諸産業の旨味とではどちら?
@cpa_1992
5オーストリア学派:十分に分かっている人などいないのだから、みんな放っておけば良い。1920年代〜計算論争。
6(ネオ)シュンペーター派:資本主義は経済発展の強力な手段である。だが企業がより大型に、そして官僚的になるにつれ萎縮していく。
@cpa_1992
→技術革新に注目し、マクロ経済学などを相対的に無視
7ケインズ学派:個人にとって良いことが経済全体にとって良いこととは限らない。20世紀〜。貯蓄者と投資家が構造的に分離している。
@cpa_1992
8制度学派:個人はその社会の産物である。たとえ彼らがその社会のルールを変えることがあっても。19世紀後半〜。⇆制度は制約である一方、授権性も持つ
@cpa_1992
9行動経済学派:人間はそれほど賢くない。だからルールによって自らの選択の自由に意識的に制約を加えなければならない。1940年代〜
・諸経済学の種類を知り、個々の強みと弱みを知ると、「他に選択肢はない」という権力者に騙されない
@cpa_1992
・経済的アクター
1個人ー分裂する、型にはまる、影響を受けやすい、ヘマをする
2組織ー企業、協同組合、政府
・習うより慣れろ:問題は、まずやってみること
@cpa_1992
第一部で様々な経済学派について見て、第2部で現実の様々な経済問題について見ている -
Posted by ブクログ
恋愛や性交渉を経済学的の対象として分析した例は多くない。それゆえに示唆にと読む一冊であった。
経済分析をするためには必ずデータを基本としないといけないが、そのデータ(実験結果)をふんだんに盛り込んで検証している。
たとえば、自分がアジア人だとして、白人女性を射止めるためには、白人男性と比較してどの程度金銭的なアドバンテージがあればよいのか、または若ければよいのか。
(ちなみに答えは黒人の場合は+1200万円、アジア人の場合は+2500万円だったような・・・。。。絶望的な値だ)
すこし気になったのが、本書に出てくるデータのほとんどがアメリカまたはヨーロッパで実施されたデータをもとに議論されているという点である。
確かにテーマがテーマだけにサンプルを大規模かつ公平にとるのは難しいが、アジア人にも同様の傾向が表れるのかは興味深い。
ちなみに、データの多くは婚活サイトから情報を収集しているようである。
確かに、婚活サイトは求婚する側もされる側もデータを評価しやすく、だれが上手くいったかはもちろんのこと、いかなかったにせよ誰に対して興味を抱いていたかをアクセス履歴等で追うことができる。
日本でもそのようなサイトは多くあるはずであるので、検討するデータはそろっているように思えるので、だれか調査をして本書のように書籍化すると、最近のビックデータブームと相まって売れるのではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
クレイトン・クリステンセンらと並ぶイノベーションの大家であり、「リバース・イノベーション」や「イノベーションを実行する」で知られる著者の「原点」ともいえるイノベーション実践論。
大企業が全く新たな事業で成功するためには、既存コア事業で成功しているビジネスモデルを良い意味で「忘却」して組織的DNAの独立性は担保しつつ、既存事業との間で最低限の接点を持つことで重要なリソースを「借用」するとともに、不確実性の高い新規事業の特性から、既存事業にような目標必達型マネジメントではなく、仮説・検証・修正を短期で繰り返すことで得られる「学習」に重点を置くマネジメントが必要と説く。
カリスマ的リーダーや、素晴らしいアイディアを生み出すことばかりに注目する「机上の空論」ではなく、実在の企業の事例分析から導かれた大企業が陥りがちな課題と、その解決策として組織的に実行可能な具体的手法が提示されており、高度な理論でありながら説得力と実現性を兼ね備えた良書となっている。 -
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ネタバレ結婚は唯一無二の相手との恋愛の延長にあり、他とは比べられない、全くの非経済的な行為である。と思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
本書は、女性の高学歴化、高収入化、多産化・少子化、妊性の高低、各年代毎の性行為など考えられる相当な状況での性行為や結婚・離婚のコストと実際の統計を分析している。
勿論、恋愛・結婚は唯一無二の関係なのだが、前提条件があるわけで。その前提条件こそが、「経済的なコスト」なのだ。相性が大事、共通の価値観が大事、これらは我々が意識するかしないかのレベルで既に計算済みの経済的なコストの上に成り立っている。 -
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大企業でどうやって新規事業を起こすのか?
が具体的に書かれている本。
新規事業というと、スタートアップやベンチャーがどうやってそれを立ち上げたか、みたいな形で語られる本が多いと思いますが、本書では、大企業がどうやって新規事業を起こすのかが、事細かに書かれています。
チェックリストがあったり、理論方計画法(TFP)で計画を立てるやり方がかかれていたりして、超具体的で逆についていけないところもあります(笑)
しかし、本書で伝えていることはシンプルで、対応すべきは3つの課題です
・忘却の課題
・借用の課題
・学習の課題
とはいうものの、とてもじゃないけど簡単には対応できない!
・忘却の課題
既存事業の事業定義を忘れ、既成概念を忘れることが重要。
・借用の課題
既存事業の資産を活用する。ベンチャーにはない強み
・学習の課題
新規事業の事業成果の予測制度をあげていくこと
本書では、それぞれの課題にどう取り組んできたのか、成功例、失敗例含めて、ケーススタディが紹介されています。
コーディングマイクロアレイテクノロジーズ
ニューヨークタイムズデジタル
ハズプロインタラクティブ
IT大手企業
アナログデバイセズ
課題についての取り組みは、社内政治のどろっとした話も含まれていて面白いですが、やはり困難でとても難しいことがわかります。
また最終章には戦略的実験事業を成功させる10のルールについて語っています。
・すべての偉大なイノベーションの物語において、優れたアイデアは序章に過ぎない
・組織全体の記憶の源は根強い
・大企業の戦略的実験事業は、その資産と能力を活かすことで、ベンチャー企業に勝てる
・戦略的実験事業には、重要変動要因がある
・ニューコの組織は、人事、組織構造、システム、組織文化などの点で、ゼロから新規に作り上げなければならない
・緊張をとなすのも、幹部の仕事である
・ニューコの経営計画立案は、独立して行わなければならない
・利害、影響力、社内政治、経営資源の取り合いや社内競争は学習を妨げる
・ニューコの責任は数字必達ではなく、学習である
・企業は戦略的実験事業を通じて画期的な成長力を蓄えることができる
ということで、ぶっちゃけて言えば、
大企業で新規事業を立ち上げるには、
これまでの成功パターンや常識・経験を忘れ、新規事業用に組織を分け、既存事業との接点を増やしすぎず、0にもせず、その資産を活用し、かつ、新規事業と既存企業の両方を目配りする上級幹部を配置し、既存企業とは違う物差しで新規事業を評価し、フィードバックし、計画変更も含め柔軟に試行錯誤を繰り返す。
ってな感じかなと読み解きました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ書評でみて。経済学を「やる」ことや、「恋愛」「結婚」から説く。様々な研究者の論文などから引用して、マジメに、説明している。大学生、結婚、不倫、老人、それぞれの事情について、経済的にはどのように評価されるのか、統計の比較で、わかりやすく解説。高校の先生に、今の高校生の性の現状について聞いたことがあるが、高校生、大学生がこれから、どのような人を選ぶべきか、なぜ、今、勉強が必要なのかも経済論理から説明していて、きっと役に立つと思う。いや、今、恋愛している人、結婚しようとしている人、不倫をしている人、いろいろと楽しもうとしている人、みんなが読んで参考になる。この本を読みながらピケティを意識した(読んではいないのだが)。有名な「 r>g 」(「資本収益率」>「成長率」)、「背が高い」とか「学歴」とか「イケメン」とかという後から得られない資本で、どれだけ持てるようになるかも説かれている。難点を言えば、統計の数字についてすべて文章で示していて、これをグラフにしてくれれば、もっとわかりやすいと思う。まあ、日本の大学ではこの講義は無理だろうな、女性の数が男性より多い大学では「ヤル」率が高いとか言っているし。