中島真志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレアフター・ビットコイン
: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者
(目次)
序章 生き残る次世代通貨は何か
1.過大評価されている仮想通貨?
2.期待が高まるブロックチェーン
3.中央銀行によるデジタル通貨発行への取組み
4.ブロックチェーンがつくる新たな未来
第1章 謎だらけの仮想通貨
1.すべての始まりはビットコイン
2.ビットコインはどうやって使うのか
3.ビットコインを支える不思議なメカニズム
4.ビットコインの新規発行「マイニング」の仕組み
5.1000種類以上もあるビットコイン類似の仮想通貨:アルトコイン
7.ビットコインは果たして通貨か?
第2章 仮想通貨に未来はあるのか
1.ビットコインのダーティーなイメージにつながった3つの事件
2.一握りの人のためのビットコイン
3.ビットコインの仕組みに問題はないのか?
4.ブロックサイズ問題がもたらしたビットコイン分裂騒動
5.政府の介入によってビットコインは終わる?
6.健全なコミュニティはできているのか?
7.ビットコインはバブルか?
第3章 ブロックチェーンこそ次世代のコア技術
1.これは本物の技術だ!
2.ブロックチェーンの類型
3.代表的なブロックチェーン
4.金融分野におけるブロックチェーンの実証実験の動き
5.ブロックチェーン導入時に決めるべきこと
第4章 通貨の電子化は歴史の必然
1.貨幣の変遷は技術進歩と共に
2.15年前から始まっていた通貨の電子化
3.実証実験に動き出す世界の中央銀行
第5章 中央銀行がデジタル通貨を発行する日
1.2種類の中央銀行マネー
2.銀行券を電子化する「現金型デジタル通貨」
3.銀行経由で発行する「ハイブリッド型デジタル通貨」
4.当座預金の機能を目指す「決済コイン型デジタル通貨」
5.デジタル通貨は新たな政策ツールとなるか?
第6章 ブロックチェーンによる国際送金革命
1.高くて遅い「国際送金」の現状
2.安くて早い国際送金を目指す「リップル・プロジェクト」
3.国内におけるリップル・プロジェクトの展開
第7章 有望視される証券決済へのブロックチェーンの応用
1.中央集権型で複雑な現行の証券決済
2.相次ぐ実証実験プロジェクト
3.証券決済への適用時に考慮すべき点
目次からわかるように、2章までがビットコインに関しての解説と今後に関しての予想、それ以降がブロックチェーン技術の解説とどういったものに応用できる可能性があるかの考察です。
著者は元日銀の方だけあって、金融に関しては分散台帳技術の応用範囲や実証実験に関して非常に詳しく網羅的に書かれています。
著者の洞察通り、中央銀行が採用するとすればクローズド型のブロックチェーンを債権の決済用に使うというのがロジカルで最も現実的かと思います。
ただし、著者は中央銀行寄りの方なので、もともとのビットコインの中央銀行に依らない通貨という概念に非常に否定的ですが、今の金融政策などを見ているとリバタリアニズムとどちらが信用に値するのか?という疑問もあり、竹蔵としてはビットコインの仕組みの改善も将来のお金としては有効であって欲しいなあという気もしています。
竹蔵 -
Posted by ブクログ
資金調達ってこんな色々あるのか。と社会人は一読しておくと良さげな一冊。
お金の借り方から返し方まで色んな方法があり、先人たちが知恵を絞って作り上げた軌跡を感じる。
リスクに対する考え方、時間に対する考え方、信用に対する考え方、ビジネスをする上で根底にあるルールが何となく見えてくる。ここから担保や金利が生まれてくるのは理解できる。
社債や株式の話も出てきて、社債は経営に介入されずに資金調達が出来る、株式は返済不要の資金が調達出来ると言った違いがあるのが分かる。
この知識を仕事で使うのはいつになるか分からないけども、会社と言う生き物がどう泳いでいるのか(息継ぎしているのか)を理解しているのはどこかで役に立ちそうではある。 -
Posted by ブクログ
この書籍は、企業金融における学術書と実務書の両方を読みこなすための第一歩として最適な入門書と思われる。アカデミックを指向する人にとってもビジネスプラクティスを指
向する人にとっても最適な入門書である。別な捉え方をすればアカデミックとビジネスプラクティスの間を埋めるための鎹と言える。
この書籍を中小企業の資金調達分野に絞り込んで再編集すれば、中小企業の経営者にとって最高のテキストになると思われる。中小企業経営においても専門家に丸投げする時代は
終焉を迎えており、経営者が必要最低限の知識を習得しなければならない現状があるからである。
そのような観点から見ると、本書は学生や金融機関の職員だけではなく中小企業の経営者にも読んでもらいたい良書である。 -
Posted by ブクログ
ビットコインがブロックチェーン技術により取引されていることは周知の事実だが、ブロックチェーン技術自体が今後通貨や決済といったシーンで活用される可能性と実証実験の状況などを細かすぎるくらいに丁寧に記してくれている。
280ページほどあるが、割と同じことを繰り返し丁寧に細かすぎるくらい細かく記載されているので、初めてブロックチェーンに触れる者としては十分に技術や応用シーンを理解・想起できる。
色々と書いてあるが、結論としてはブロックチェーンを用いた中央銀行によりデジタル通貨の発行および証券取引は密接に関わることであり、今後世界的な動向が注目されるが、さまざまな制約(リプレイスメントコスト・ファイナリティの確保・ネティング機能・DVP決済など)により、考慮すべきことも多く即時のブロックチェーンによる置き換えは起こらないと見られるが、「未公開株式の取引」「議決権行使」「コーポレートアクション」などは、人手をかけた非効率な業務分野として、ブロックチェーンを用いた改善の取り組みがなされる可能性が高い。
発行年が2017年のため、その後各国実証実験やブロックチェーン技術がどう発展したかについては調べてみる必要がある。