首藤瓜於のレビュー一覧

  • 刑事の墓場

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    上手く立ち回っていたつもりなのに、何故か「刑事の墓場」と呼ばれる動坂署に異動になった雨森。
    何が起きて、誰の意図でこうなったのか見当もつかないが、当てのない希望を捨ててはいない。
    そんなとき、動坂署に初めての捜査本部が立った。
    ワケあり警察官ばかりが集まった動坂署の刑事たちにも意地がある。
    本部の連中に能無し扱いされたあげく動坂署の取り潰しまで噂になれば、やる気を出さないわけにはいかない。
    「脳男」の強烈なインパクトを思うと、この物語は緩く派手さの欠片もない。
    所轄と本部の対立。
    不貞腐れていたはずの雨森の心情の変化。
    そして、事件解決までの過程。
    もう少し丁寧に描いてほしかったようにも思う。

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    2017年04月06日
  • 事故係 生稲昇太の多感

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    期待が高すぎたのかもしれない。
    何しろあの「脳男」の次作なのだから。
    見事に肩透かしを食わされた感じだ。
    まだまだ新米といえる交通課巡査・生稲。
    仕事に対するスタンスの違いに悩み、先輩との葛藤を抱えている。
    いろいろな場面を経て徐々に成長していく姿を追った物語だった。
    淡々としている・・・というのでもなく、何となく全体的に平坦な印象が残ってしまった。
    やけにリアルさを感じる場面もあって面白かったのだけれど・・・。
    正義感が強い!!というのは悪いことではない。
    しかし、他への影響などを考えたとき「正しい」ことだけに執着するのは生稲の若さからだろう。
    「正しい」ことがすべて「正しい選択」だとは限ら

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    2017年03月01日
  • 指し手の顔(上) 脳男2

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    一郎には喜怒哀楽といった感情はない。
    何が正義で何が悪か・・・選別の基準はどこにいったいあるのだろう。
    法に照らし合わせて、とは違う。一郎にだけわかる特別な基準。
    多くの人を殺せば悪で、ひとりならば許されるのか。
    チャップリンの「殺人狂時代」に、「一人殺せば殺人者となり、百万の人間を殺せば英雄となる」というセリフがある。
    人としてどこかをマヒさせなければ、たとえ戦争でも人は殺せないだろう。
    自分が殺されるかもしれない恐怖や、大切な誰かを守りたいという強烈な意志がなければ、そうそう簡単に他人の命を奪うようなことは出来ない。
    一郎には恐怖心もなければ、守りたいという意志もない。
    そもそも、殺人に対

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    2017年02月28日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    黒幕や実行犯の背景がわかってきて、真梨子どうなる!?櫻子は無事なのか!?とドキドキさせられる中盤頃までは面白かった。しかし、尺が足りなかったのか、終盤はバタバタで結局実行犯の最後やら、茶屋の仲間?はどうなったのか、一郎の嘘か本当かわからない話でしか明らかにならない。もやもや感残る。
    しかし、茶屋への電話は一郎の計画に必要ではあるが、なくてもよかったような気もして、真梨子のため?等と考えたりもしたが、やっぱり違うか。

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    2017年01月19日
  • 指し手の顔(上) 脳男2

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    前作(脳男)の内容が全く思い出せず、無痛とごっちゃになってしまっている。ちょっとグロいところが似ているのかな。
    その関係で多少ついていけないところや、背景がよくわからないところがあるが、先の気になる展開なので続きもすぐ読めそう。精神病に関する知識も面白い。

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    2017年01月17日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    精神科医を中心に、精神科患者と精神科患者を取り巻く世界を題材にしたサスペンスドラマの2。常識では考えられない世界に、警察機構がもてあそばれる部分は、ストーリーの主軸ではないのでやや稚拙。しかし精神病患者をとりまく世界はこれまた想像を越えており、なんだか引き込まれつつどんでん返しを受けつつ、先を読み進め続ける....なんだかんだ言って次のシリーズも読んでみたい。

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    2016年08月06日
  • 大幽霊烏賊(上) 名探偵 面鏡真澄

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    4月-9。3.0点。
    昭和の精神病院。前半は、癖のある医師・患者たちの
    紹介的な物語。
    中盤から、病院が隠そうとするある患者を中心に、
    物語が進む。
    題名にもなった、大烏賊は前半終盤に。
    後半へすすむ。

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    2016年04月19日
  • 刑事の墓場

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    重い内容を想像してましたが、意外と軽くさらりと読めて面白かった。署を守りたい理由は、あのメンバーをみると納得。

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    2016年03月07日
  • 刑事のはらわた

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    前半は読んでて退屈やったけど、後半に差し掛かるとスピードアップ!
    でも最後の犯人との決着がどうも…モヤモヤ感が残る。

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    2015年03月11日
  • 指し手の顔(上) 脳男2

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    残虐なシーンが多い。
    今のところ鈴木一郎さんの出番も少なくて、、まだあまりおもしろくない。
    下巻に期待。

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    2014年11月21日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    精神疾患者による犯罪に加え、連続爆破や残虐な殺人が。美貌の殺人者とは、鈴木一郎のもくろみとは何なのか。日本の精神医学界の問題に言及するテーマ性もなかなかだわ。

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    2014年07月20日
  • 指し手の顔(上) 脳男2

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    「脳男」が良かったので続編に手を出してみた。前作から1年後、精神疾患者による異常犯罪が多発し…。評判悪かったけど面白かたヨ。ただねぇ、キーマン鈴木一郎の出番少なすぎ。だから評価低いのかな。

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    2014年06月29日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    ネタバレ

    心の問題に向きあおうとすれば一歩間違えば、呑まれる。
    作中では先生が、闇に呑まれそうで呑まれない感じを出していた。
    前巻では一郎の存在、私忘れてたわ(苦笑)。一郎さんお久しぶり。
    ファッショナブルな狂気を感じさせる作品。作者がどういう人か知らないけど、作者のアイデンティティーが作中の文章にはでる著者もいるのにそういうのを感じさせなかった本。むしろ作者が一番ミステリアス?
    3、楽しみにしてる。

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    2014年04月24日
  • 指し手の顔(上) 脳男2

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    ネタバレ

    映画の、先生家の暗い雰囲気は原作の雰囲気をそのまま表していたのかなと思った。映画の雰囲気とのブレが少なかった。
    黒と白が似合う作風

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    2014年04月24日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    やっと読み終わったって感じ。
    読むのしんどかったけどラストは好き。こういう終わり方は面白いと思う。あの映像をリアルで観たい(笑)
    猿給黎が好き!

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    2014年02月24日
  • 指し手の顔(上) 脳男2

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    あまりにも、残忍の行為が立て続けに描写されているので
    ちょっとげっそりしている
    でも、続きは気になる

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    2014年01月13日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    ☆3.6
    山場に向かうにつれページをめくる手が止まらなくなる。
    唐突な性描写は不快だったけど、全体としては面白かった。
    でも欲を言えば、鈴木一郎と真梨子の直接的なからみが欲しかった。

    ↓↓ここからネタバレ↓↓
    どうして真梨子は潘を死なせたのが鈴木一郎だって思ったんだ?
    しかも自分を殺そうとした潘を自殺に至らしめる鈴木一郎がなんで敵なんだ?
    読み返したけど分からない。

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    2013年12月29日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    脳男の続編。

    精神科の患者が、次々と犯罪を起こす。
    それは偶然なのか、故意なのか。
    その背景を調べるため、茶屋刑事と精神科医鷲谷が動き出す。
    脳男・鈴木一郎はどう絡んでいるのか。


    鈴木さんが裏方過ぎて、ちょっと寂しかった。
    そして前作以上にえぐい部分が多くてつらかった。

    真梨子先生は立ち直れるかなあ。

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    2013年11月24日
  • 指し手の顔(下) 脳男2

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    ネタバレ

    話としてはおもしろい感じはしたが、全体的にはもう一声、と言う感じ。
    潘氏は鈴木一郎をどうしたかったのか、がよくわからない。
    みんな死んでしまうのもありだが、死なせない終わり方はなかったのだろうか。

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    2013年11月21日
  • 事故係 生稲昇太の多感

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    なんていうか…いまいち。
    前作『脳男』がおもしろかっただけに、よけい…。
    なんだろ、ふつーすぎる?

    ストーリーもふつーだし(特にスリルもなく、テーマ性もなく)、キャラクターの設定もふつーだし(特に魅力もなく)。

    なんかいまいち、何が書きたかったのか(何が主題となっているのか)がよくわからない作品です。
    前作がバリバリのミステリー作品だったから、著者の息抜き…みたいなものなのかしら?
    あっさりしてて、山場のない作品。

    ただ、でも、それにしても、警察官である主人公の「日常」を描いているわりに、心理描写も甘く、単純な思考形態をとっているため、あまり共感できない…っていうのが不満。
    人間の心理っ

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    2013年10月16日