首藤瓜於のレビュー一覧

  • 刑事の墓場
    不祥事を起こした刑事ばっかり集まる警察署の管内で起こった殺人事件を、一見やる気なさそうな刑事たちが解決していくお話。

    内容はオーソドックスなタイプかという印象だけど、どこかほのぼのとした感じの街の表現とか警察署の面々とか、何か不思議な感じの小説。

    ラストも、何か大きな権力の隠れ蓑になっているのか...続きを読む
  • 指し手の顔(上) 脳男2
     面白いけど、心理描写や人物描写が入り乱れていて、ごちゃごちゃしている気がする。そのため、主人公である精神科医と刑事とのキャラの見どころが減殺されている。まあ先が読めちゃう気もするけど、ストーリーは興味をひく。下巻に期待。著者の精神医学への造詣は凄いと思う。
  • 事故係 生稲昇太の多感
    江戸川乱歩作品は子供の頃から好きだった。
    少年探偵団モノに興味はなく、小学生の頃から陰獣だの人間椅子だの、
    危なげな方ばっかり読んでいたけど。

    で、その江戸川乱歩の名を冠した賞だもの、気にならないわけがない。
    というわけで江戸川乱歩賞作品はケッコウ気にしていたわけだけど‥

    ときどき、うーんって思...続きを読む
  • 刑事の墓場
    特に悪い部分は無かったが、ちょっと消化不良な感じがした。
    「刑事の墓場」の面々の特長が描ききれていなかったように思う。
  • 刑事の墓場
    初めて読む作家です。乱歩賞受賞作も読んでいません。設定からして、あまりリアリティを求めない方が楽しめる作品だと思います。
  • 刑事の墓場
     「推理モノ」ではなく「刑事モノ」として読んだ方が楽しめると思います(←間違った読み方をしたらしい)。 ちょっと風呂敷を広げすぎた感はありますが、読みやすいお話でした。刑事の名前が皆、動物または樹木の名前だったので何かあるのかと思っていたら、全く何の意味もありませんでした(笑)
  • 事故係 生稲昇太の多感
    「脳男」で江戸川乱歩賞を受賞した後の第一作。
    「脳男」のイメージとは、180度変わり、警察の中でも、滅多に取り上げられることのない事故係に所属する新米警官を主人公にした、ちょっと軽い感じ。
    まっすぐで、すぐアツくなる主人公・昇太は、日明恩の消防士シリーズの雄大を思い出させる。
    内容自体は、あくまでも...続きを読む
  • 事故係 生稲昇太の多感
    新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2011/1/19〜1/21

    愛宕署事故係に勤める新人 生稲昇太の成長を描く連作短編集。一つ一つのエピソードはまあ良いのだが、全体として何が言いたかったんだろう。中途半端な結末であった。
  • 脳男

    何だか、漠然としたお話でした。
    脳男について、解き明かしたい大きな謎が潜んでいるわけでもなかったし、連続爆弾魔の緑川を捕まえることと、どちらをメインにしたかったのか、イマイチ中途半端だったような。だったので、ラストがああいう結末でもあまり驚いたり感心することがありませんでした。
    しかし、最後まで...続きを読む