紗久楽さわのレビュー一覧

  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    大乱歩氏の有名な短編に、しきみ氏のイラストがコラボされた作品。相手は昔のまま変わらないのに、自分だけが年老いて行く悲しみが切なく感じる。儚い恋愛小説としても読めると思った。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    ヨルシカの「第一夜」を聴いていたら、ふと読みたくなって手に取った。
    夏目漱石×しきみで、とってもイマドキな感じに仕上がっている。
    こんなイラストと組み合わせても、全く色褪せないのは、やっぱり文豪夏目漱石だからなんだろうな。
    夢の中の話というだけに、つかみどころがない感じがするけど、読み手によって様々...続きを読む
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    乙女の本棚6冊目はいよいよ夢野久作でございますよ!

    何がいよいよなんでしょうね

    良くないなー
    良くないよほんと

    夢野久作なんてね
    分かんなくて普通ですからね
    どうとでも取れるんですから
    どうとでも取れるように書いてるんですから
    どうとでも取っていいんですよ

    それをこうなんかもうナイスアシスト...続きを読む
  • 乙女の本棚4 檸檬
    乙女の本棚シリーズ♪
    有名だけど読んだ事なかった「檸檬」。
    げみさんとのコラボ作品でした。

    まず、げみさんのイラストの色使いや雰囲気がとても素敵だった!
    どこか懐かしい様な、あたたかい様な。
    お話自体はちょっと解釈が難しく感じるとこもあったけど、イラストがすごくマッチしてたのもあって、私なりに理解...続きを読む
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    芥川龍之介の短編『蜜柑』とイラストレーターげみ氏の絵がコラボした、新しいタイプの絵本のような作品。教科書に載っている文豪の文章はやや古臭い感じもするが、絵(イラスト)がとてもキレイなので、眺めるだけでも楽しめると思った。『乙女の本棚』シリーズということなので、"乙女"じゃないけど追いかけてみたいと思...続きを読む
  • 乙女の本棚8 夢十夜
     乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!

    こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつか...続きを読む
  • 乙女の本棚10 赤とんぼ
    かあいいおじょうさんと赤とんぼの交流を描いた童話。
    ねこ助先生の絵は、この作品ではどことなく日本画っぽい色味と構図で美しい。赤とんぼの擬人化はかわいい。
    書生・山田は少し不憫というか、不器用、人間関係や子ども相手が下手なのかな、と気になるところ。
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    蜃気楼を見に行った帰りの汽車で、わたしは押絵を持った男と出会った。男はその押絵について語りはじめ……。

    物語が独特の怪しさを含んでいて、変てこれんな気持ちになった。
    読みやすいんだけど、特殊な癖が滲み出ているように思う。
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    浜辺に流れ着いた3通の手紙。
    そこには、遭難した兄妹の無人島での生活が綴られていた。

    1通毎に時が戻る。
    死を決意→じわじわ狂っていく→健やか
    暗かった。
    タイトルの瓶詰地獄にふさわしい。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    ふつうに小娘に怒るなり注意するなりしてもいいのにな。迷惑この上ない。しないのは小娘と、雑多なこととかかわりあいたくないからだろうか。
    そんな主人公の心の変化が、ラストのイラストの色のやわらかさで表れていてとてもよかった
  • 乙女の本棚2 猫町
    温泉に滞留していた私はあるとき迷子になり見知らぬ町に辿り着く。そこには不思議な光景が広がっていた。

    薬物中毒者のうわ言のような印象をうけた。
    幻覚と現実の境目、どちらが表かわからない。
    狐に化かされたような気分になった。
  • 乙女の本棚9 外科室
    外科室での手術で麻酔を拒否する貴船伯爵夫人。
    彼女の視線の先には、外科医・高峰がいた。

    夫人と高峰の心の機微が私の読解力ではうまく汲み取れなかった。
    泉鏡花は難解だった。
  • 乙女の本棚8 夢十夜
    10の夢によって構成される夏目漱石による幻想的な奇譚。

    第三夜の盲目の不気味な我が子を背負って歩く話が好き。
    子から明かされる自身の過去によって感じる罪悪感と子の重さが比例しているように感じた。
  • 乙女の本棚 女生徒
    東京に暮らす一人の少女。
    彼女のある1日の心の動きを描く。

    繊細なようで図太い。
    猫のように気まぐれで子リスのように臆病、万華鏡のように気分が移ろう少女。
    これぞ思春期って感じがした。
  • 百と卍【単話】(34)

    家族の気持ちが

    万次の事を大事に、そして家族が暖かいので良かった。ももは、彼にとっては、かけがえのない存在。カワイイももが大好き!
  • 百と卍【単話】(33)

    やっぱりももがカワイイ!

    ふたりが幸せになってほしい。ももは、心が暖かいし良い男の子。そろそろ終結なのかな?さみしいような気持ちです。
  • 乙女の本棚7 蜜柑
    乙女の本棚。

    横須賀線に乗った「私」。
    発車間際に乗り込んできた田舎娘と相乗りに。

    退廃的な心持ちでいた私は小娘の蜜柑を見送りに来た兄弟にまくという行為にひととき心を慰められる。
    読みやすかった。
  • 乙女の本棚4 檸檬
    初めて読みました。「檸檬」気になっていた作品だったのですが、難しいという先入観で読んでませんでした。
    イラストがあると、想像しやすく少しですが理解しやすかったです。
  • 百と卍(5)特装版【特典付】

    ももちゃん、カワイイ!

    ももちゃんは、しあわせになってほしい。金ちゃんは、ももの事好きなのでは?
  • 乙女の本棚4 檸檬
    味のしないはずのびいどろの味を思い浮かべてしまう。
    鮮烈な果物として具現化したという、形のないはずの音楽を想像してしまう。
    ついさっきまで、爽やかで美しくてこころよいと散々褒めちぎっていた物体を、爆弾としたらという妄想に転化する。

    独特の発想に引き込まれます。