紗久楽さわのレビュー一覧
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乙女の本棚シリーズから、夏目漱石さんとしきみさんのコラボ作品「夢十夜」です。なんとも、ステキな表紙とこのタイトルに期待は大きく読み始めました!
こんな夢を見た…それが第一夜から第十夜までで、夢だからってこともあるけれどあまりにも現実離れしすぎてて、幻想的といえば幻想的なんだけれど、だからつか...続きを読むPosted by ブクログ -
かあいいおじょうさんと赤とんぼの交流を描いた童話。
ねこ助先生の絵は、この作品ではどことなく日本画っぽい色味と構図で美しい。赤とんぼの擬人化はかわいい。
書生・山田は少し不憫というか、不器用、人間関係や子ども相手が下手なのかな、と気になるところ。Posted by ブクログ -
蜃気楼を見に行った帰りの汽車で、わたしは押絵を持った男と出会った。男はその押絵について語りはじめ……。
物語が独特の怪しさを含んでいて、変てこれんな気持ちになった。
読みやすいんだけど、特殊な癖が滲み出ているように思う。Posted by ブクログ -
浜辺に流れ着いた3通の手紙。
そこには、遭難した兄妹の無人島での生活が綴られていた。
1通毎に時が戻る。
死を決意→じわじわ狂っていく→健やか
暗かった。
タイトルの瓶詰地獄にふさわしい。Posted by ブクログ -
ふつうに小娘に怒るなり注意するなりしてもいいのにな。迷惑この上ない。しないのは小娘と、雑多なこととかかわりあいたくないからだろうか。
そんな主人公の心の変化が、ラストのイラストの色のやわらかさで表れていてとてもよかった
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温泉に滞留していた私はあるとき迷子になり見知らぬ町に辿り着く。そこには不思議な光景が広がっていた。
薬物中毒者のうわ言のような印象をうけた。
幻覚と現実の境目、どちらが表かわからない。
狐に化かされたような気分になった。Posted by ブクログ -
外科室での手術で麻酔を拒否する貴船伯爵夫人。
彼女の視線の先には、外科医・高峰がいた。
夫人と高峰の心の機微が私の読解力ではうまく汲み取れなかった。
泉鏡花は難解だった。Posted by ブクログ -
10の夢によって構成される夏目漱石による幻想的な奇譚。
第三夜の盲目の不気味な我が子を背負って歩く話が好き。
子から明かされる自身の過去によって感じる罪悪感と子の重さが比例しているように感じた。Posted by ブクログ -
東京に暮らす一人の少女。
彼女のある1日の心の動きを描く。
繊細なようで図太い。
猫のように気まぐれで子リスのように臆病、万華鏡のように気分が移ろう少女。
これぞ思春期って感じがした。Posted by ブクログ -
乙女の本棚。
横須賀線に乗った「私」。
発車間際に乗り込んできた田舎娘と相乗りに。
退廃的な心持ちでいた私は小娘の蜜柑を見送りに来た兄弟にまくという行為にひととき心を慰められる。
読みやすかった。Posted by ブクログ -
初めて読みました。「檸檬」気になっていた作品だったのですが、難しいという先入観で読んでませんでした。
イラストがあると、想像しやすく少しですが理解しやすかったです。Posted by ブクログ -
味のしないはずのびいどろの味を思い浮かべてしまう。
鮮烈な果物として具現化したという、形のないはずの音楽を想像してしまう。
ついさっきまで、爽やかで美しくてこころよいと散々褒めちぎっていた物体を、爆弾としたらという妄想に転化する。
独特の発想に引き込まれます。Posted by ブクログ -
何度か読み返すと更に深く入り込めそう、あとでもう何度か読みたい。
非日常な世界は、少し不気味で物怖じしてしまうけれど、なぜだろう、どこか憧れてしまうなあ
今後、朔太郎もっと読みたいですねPosted by ブクログ -
絵柄が個性的で独特な雰囲気のある作品だと思います。
絵は好き嫌いが分かれそうですが、私は好きですね。
ただ、受けキャラの下半身がお尻が丸く大きくて
ムッチリしていて、女の子の体みたいなのだけがひっかかりました。