紗久楽さわのレビュー一覧

  • 乙女の本棚 女生徒
    女の子はお砂糖とスパイスと,素敵な何かでできている(マザーグース)。

    しかしその成分は,子どもから大人になるにつれて,変容していくものだろう。

    しだいに素敵な何かはこぼれていって,醜い何かとなって堆積していることに気づく。

    太宰治の『女生徒』。
    以前から読みたいと思っていたのと,表紙のイラスト...続きを読む
  • 乙女の本棚6 瓶詰地獄
    オッサンだけど読んでみた乙女の本棚シリーズの一冊。ちょっと古い映画ですが「青い珊瑚礁」の兄妹版か。絵がキレイだ。
  • 百と卍(2)
    もはやBLってより、時代物のコミックを読んでるみたいでなかなか読むのが大変。
    衆道は御法度ではないけど、年長者が攻めになるルールで卍的には悩みの種だったと・・・なるほど、今は百が居て良かったね!となった。
  • 百と卍(2)
    卍さんが火消しの時分。バリタチなのに年下だからってヤられちゃう縦社会なのね…。百に出会えて良かったね。
    それにしても江戸情緒が色濃くて相変わらず見とれてしまう漫画です。
  • 百と卍(2)

    細かな描写

    過去の葛藤や細かな心理描写が、とても読み応えありました。
  • 百と卍(2)
    絵が美しい。作者の江戸への想いが伝わってくる。
    卍の造形が、浮世絵に描かれる色男そのもの。でも現代人から見ても色男。すごいです。
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男
    男性の見る夢ってモノクロなのって本当なのか?

    VRなのかと思ったらオタクの夢が詰まっていた…!

    25歳は少年なのだろうか。
  • 乙女の本棚4 檸檬
    ええええええ
    ええええええええええええ!?
    ええええええええええええ
    どうしてこうなった


    丸善ってまるやって読むんだ!?まるぜんって読んでた。本と文具屋さんなの?店名を出していい時代なんだね。
    梶井元次郎は絵を描く人なんだね?
    貧乏な感じがすごく共感できて切ないです。

    南京玉とは何だ?

    「肆...続きを読む
  • 乙女の本棚3 葉桜と魔笛
    めちゃくちゃおもしろかった!と太宰さんに伝えたい。
    最初の二行、絵本だからできることかなと思った。
    完全に女性に憑依している文体。すごい。
    文と背景の配色が瑞々しい葉桜で好き。
    これお姉ちゃんだったのか。三つ編みの子が主人公だと思ってたわ。口紅してるし女性だよなぁ。そうだよなぁ。
    何故檸檬の描写なの...続きを読む
  • 百と卍
    伊達男×陰間あがり。ふたりのイチャイチャほのぼのお江戸ライフだけかと思ったけど、人に歴史アリっていうちょと苦い思い出話なんかもあって、素晴らしく愉しめる1冊でした
  • しゃばけ漫画 仁吉の巻
    「しゃばけ」という人気小説を原作とした、漫画アンソロジー。

    色々な漫画家が書いているのに、作品世界がブレない。
    私は読んだことがないが、原作が確固たる世界を持っているのでしょう。

    マンガ家達が実力者揃い。
    皆この小説のことを愛しているのだろう。どの人も楽しんで書いているのが伝わってくる。
    (そし...続きを読む
  • 百と卍
    【これはすごい漫画だ…(゚ロ゚;)】
    言葉遣いから服装から小物から、しっかりと時代背景を調べて本格的に書いているように感じる漫画でした。評判が高い理由がよくわかりました。強いて言えば、わかりづいらいコマが多かったのでスルスルは読みづらく読むのにエネルギーを要しました。
  • 百と卍
    本当に春画みたいな再現度! 春画に詳しい友人曰く時代考証もしっかりしているのこと。ついに髷が受け入れられる時代になったんだなぁと感慨深い。艶っぽくて素敵。
  • 乙女の本棚 女生徒
    女生徒は多分、銀河鉄道の夜と同じくらい、何度も違う装丁の本で読んだ。
    この本は丸善で見つけるまで知らなくて、見つけた瞬間に即買い。太宰で一番すきだ、間違いなく。こういう綺麗な、独特なイラストに飾られた女生徒も、悪くない。
    放っておいたら忘れ去られてしまいそうな物語が、こういう形で甦るのはすごく嬉しい...続きを読む
  • しゃばけ漫画 仁吉の巻
    畠中恵の『しゃばけ』コミカライズ。
    高橋留美子を筆頭に7人の作家によるアンソロジー。

    こちらは、色男の仁吉の巻ということで恋バナ成分もいくつかあり。
    あと猫又の「小丸(こまる)」カワユス。

    こちらも原作を読んでいると楽しみが増す構成なので、まずは原作の一読を。
  • かぶき伊左 壱
    明治の歌舞伎黄金時代を築いた五代目菊五郎をモデルに、
    幕末明治の若い役者たちのお話を生き生きと描く意欲作です。
    江戸風俗への愛がつまった華やかな絵柄と、
    キャラクターの立ちっぷりがとても魅力的。快男児な主人公は誰からも愛されそうです。
    弁天小僧誕生のエピソードなど歌舞伎に詳しい方も楽しめそうです。
    ...続きを読む
  • まんまこと 1
    畠中恵原作。紗久楽さわの料理の腕が冴える。ページ数はややコンパクトだが、間延びすることなく、むしろ良い。
  • 乙女の本棚2 猫町
    口語自由詩の完成者(国語便覧より)
    萩原朔太郎文学忌、死因は急性肺炎。

    散文詩風小説
    幻想的で夢幻的、加えて人外の世界観
    距離と時間の移動から 異空間への移動
    猫町へのいざない
    薬物からの幻影なのか
    作家としての創作なのか
    あるいは、作者にとっての現実なのか

    村上春樹さんの1Q84で紛れ込んだ「...続きを読む
  • 百と卍【単話】(35) 番外編 「卍之妄想戯場」

    百ちゃん

    相変わらずカワイイ百ですが、ほっこりします。おるいちゃんも、なかなか自由です。2人がラブラブなのが、癒やされます。
  • 乙女の本棚4 檸檬
    話が簡潔にまとめられていて読みやすかった。
    イラストレーターによる絵が本文のように、繊細で美しく描かれていたため、情景をイメージしやすかった。
    近代文学を最後まで読み切ることは、今まで大変だったが、これは短時間で読めるため、シリーズになっている他の本も読んでみたいと思った。

    気持ちに余裕がない時、...続きを読む