河合敦のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
戦国最強の謙信を破った謎の軍師。
己の信仰のために大軍を相手にした孤高の名将。
一族郎党を見殺しにした自己チュー男…。
抜きん出た個性を放ちながら闇に消えた知将・愚将。
モグラ作戦、干殺し作戦、渇殺し作戦…。
よくぞ思いついたと驚きを禁じえない奇手奇策。
戦の勝敗を決定づけたのは華々しい刃の交わりではなく、陰で飛び散った智謀の火花だった。
関ヶ原への遅参を逆手にとった見事な言い訳とは?
豊臣家再興をもくろむ無謀な計画とは?
戦国合戦のイメージが覆る15のマル秘エピソード。
[ 目次 ]
第1章 冴えわたる智謀(小早川隆景―厳島の奇襲を演出した知将;白井入道―謙信を破った謎の軍師;前田利長―関ヶ原合戦生き残り術)
第2章 意外な敗戦秘話(三方原の戦い―家康大敗はダメ家臣団のせい?;小田原攻め―秀吉の楽勝ではなかった!?;関ヶ原の戦い―雨に負けた三成)
第3章 戦国合戦の奇手奇策(松山城モグラ作戦;三木城干殺し作戦;鳥取城渇殺し作戦)
第4章 情けなき愚将たち(石田三成―満天下にさらした戦下手;荒木村重―一族郎党を見捨てた自己チュー男)
第5章 生き残りをかけた策謀(志賀親次―孤塁を守り抜いた知られざる名将;毛利輝元―大坂の陣の謀反計画;福島正則―豊臣家再興・最後の賭け;九鬼嘉隆・守隆―父子の茶番劇)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
三菱という巨大財閥を起こした岩崎弥太郎の経営哲学に興味があったのと、辞退したからには会社の生い立ちについてぜひ知っておきたいと思ったために読み始めた。
地下浪人という身分で生まれ、経済的にも苦しい生活を強いられ、学業も振るわなかった弥太郎は、詩作(漢詩)の才能を認められるようになってから向学心が燃え始め、「我は治世の能吏になる」などの大志を抱くようになった。
そして塾で勉学に勤しみ、様々な偉人と接触を図りながら人脈を広げ、当時貿易業をしていた土佐商会にて働き、そこの主任者に抜擢される。
後に土佐商会が閉鎖されると大阪商会へ移ることになる。
その後、大阪商会が土佐藩会計から分離させられて出来た九十九商会が三川(みつかわ)商会と名称を変え、これが三菱商会の基となった。
弥太郎がこの会社を、酒と女を使った巧みな交渉術を駆使し、士族にも商人の格好をさせて顧客サービスの徹底を図り、社長独裁を貫いて組織をまとめあげながら、巨大な外国汽船会社をも駆逐し、国内随一の海運業者へと成長させていく過程が説明されている。
以後も、第2代弥之助(弥太郎の弟、温厚沈着)、3代久弥(弥太郎の長男、寡黙)、4代小弥太(弥之助の長男、120kgの巨漢)がいかにして度重なる苦難を乗り越えて、三菱を発展させ、事業拡大(銀行、保険、製鉄、造船、製紙、電機、石油、不動産、鉱業、ビールなど)していくかについての話が続いている。
個人的には日本郵船はもともと、海運業を主軸にしていた「三菱商会」と政府の下にあった「共同運輸」とが合併して生まれた会社だと知って驚いた。
当時、政府の力を借りずしては立ち上げた会社を大きくすることは非常に困難だったということが背景にあるという。
いかにして政府関係者とも上手くやっていくか。そこも三菱四代の腕の見せ所でもあったのだろう。
一つだけ残念な点をあげると、史実の間で挟まれる、著者の経営や人生論に関するコメント。
歴史作家、高校教師である著者が経営哲学について記しても、いまいち説得力に欠け、薄い内容になってしまっている感が否めない。
内容に関しては、興味深い逸話を交えながら日本史未修者にもよくわかるように解説されている。
もう一度読み返したいと思った。