小笠原慧のレビュー一覧
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6月に入った京都は、暑い日々が続いていた。
二件連続して殺人事件が起きたのだった。
5月に女子大生が6月にOLが血を抜かれた状態で遺体として発見された。
伏見署では、同一人物による連続殺人事件と断定し特別捜査本部を設けたのだった。
そんな中新たに事件が発生する。
夜に女性の悲鳴が聞こえたとの通報が入る。
マンションの暗い一室に入ると、そこには女性の死体がベットの上にあり気配がして懐中電灯を向けると少年は悲鳴を上げ痙攣して倒れた。
すぐに救急車を呼び病院に搬送した・・・。
少年は、児童福祉センターに保護された。
マンションでの死体は、少年の母親で容疑が少年にかかった。
少年は -
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アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。死体は、冷凍庫の中にあって五歳の息子は行方不明のまま。定年の近いスネルは、事件を捜査したのだが寝室にあった写真の子供が半年後に別人と解った。子供の過去の痕跡は、ほとんど見つからない。子供と関わった数少ない人々は、ほとんど死んいた。事件は、迷宮入りするがスネルは、退職後も事件を捜査する・・・。
日本では、自閉症になった少女がいた。近江愛育園は、障害児施設で先天的(例えば一つ目の子供や人魚体奇形など)後天的(親に投げ飛ばされたりして脳に障害が出たなど)の子供が入院していた。その一角にある保護室は、鉄格子や分厚い鉄の扉で衝動が激しい患者が -
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1980年、ベトナムで一人の女性が堕胎手術を拒み逃走した。彼女は翌年、沖縄近海で保護される。
アメリカ・ペンシルベニア州では夫婦の冷凍死体が発見され、5歳の息子は行方不明のまま事件は迷宮入りをする。
日本では、異常な程の知能持った1歳の少女が、悪性の線維肉腫に冒され、両親は絶望を味わっていた。
時は経ち――
帰国を半年後に控えた石橋直洋はグエン・シーゲルと米国の大学で研究にいそしんでいた。論文の筆頭著者という甘美な誘惑に誘われ、グエンの研究を補佐する石橋。グエンの研究に妙な疑問が沸いた石橋は独自で研究の目的を詮索し始めるが、突如彼は事故で亡くなる。彼の帰国を楽しみにしていた恋人の涼子は失意のま -
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マンションの一室で女性経営者が殺害される事件が発生する。現場に踏み込んだ刑事が見たのは、彼女の幼い息子が血だらけのアイスピックを握りしめ、茫然と佇む姿だった。児童精神科医の小村伊緒が、その息子・真下裕人を担当することになる。
意思疎通も難しい状況から裕人に接し、徐々に心を開かせていく伊緒。どうしても彼が犯人だとは思えないのに、次第に明らかになる事件の状況から疑わざるをえない状況にどんどん追い込まれていく。まぁ、実際にはありえないであろうことが原因で人が豹変していく話だったからか、あまり入り込めず、最後のどんでん返しも「ふーん」という感じ。そしてタイトルは一体何だったんだろう。出てきたのは -
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心理学とわかるとつい手に取ってしまいがち。
精神科医がペンネームを使って書いているだけあって、本当に分かりやすくて大学の授業を思い出した。
強迫とか安全基地とか回避性の愛着スタイルとか、私のコンプレックスをがんがんついてくるからちょっと泣きそうになった。
私はなんとなく勉強したから病院に通っていないけど、出てくる患者の気持ちがよくわかる。
これからもセルフで(自分流の暴露療法と大学の先生の教えとカウンセリング先輩との飲み会を駆使して)がんばろう。セルフで治すには限界かなって最近思ったりもするけど。
最後の最後で、女性の社会進出とボーダーの関係について書いてあって目から鱗!
仕事で参加したセ