小笠原慧のレビュー一覧

  • 手のひらの蝶

    Posted by ブクログ

    【あらすじ】
    児童精神科医の小村伊緒が勤める児童福祉センター「のぞみ園」に母殺しの容疑者である九歳の少年・真下裕人が保護された。伊緒が治療にあたるうちに、裕人は心を開きはじめるようになる。同じころ「のぞみ園」の近くでは、奇妙な連続殺人事件が起きていた。その現場には母親殺害現場のものと同じ成分の黒い染みが残っていた―。「悪」の本質に挑む驚愕のサイコサイエンス・ミステリ。

    【感想】

    0
    2010年01月06日
  • DZ

    Posted by ブクログ

    88/100
    00年 第二十回横溝正史賞受賞作。
    ブックOFFの推薦文庫本コーナーでまとめ買いした一冊。
    ひさびさのヒットだ。
    無条件で面白い、大きな本筋は人類の進化の可能性という小難しい内容だ。
    専門用語が多々出てくるにもかかわらず、分かった気にさせる。
    ベトナム難民、アメリカ、日本と世界でお話が展開される。
    全てがウソっぽくなく、リアリティを感じる。
    機会があれば別のタイトルも読んでみたい。

    0
    2013年12月10日
  • 手のひらの蝶

    Posted by ブクログ

    6月に入った京都は、暑い日々が続いていた。
    二件連続して殺人事件が起きたのだった。
    5月に女子大生が6月にOLが血を抜かれた状態で遺体として発見された。
    伏見署では、同一人物による連続殺人事件と断定し特別捜査本部を設けたのだった。
    そんな中新たに事件が発生する。
    夜に女性の悲鳴が聞こえたとの通報が入る。
    マンションの暗い一室に入ると、そこには女性の死体がベットの上にあり気配がして懐中電灯を向けると少年は悲鳴を上げ痙攣して倒れた。
    すぐに救急車を呼び病院に搬送した・・・。
    少年は、児童福祉センターに保護された。
    マンションでの死体は、少年の母親で容疑が少年にかかった。
    少年は

    0
    2009年10月07日
  • DZ

    Posted by ブクログ

    アメリカ・ペンシルベニア州で、夫婦の冷凍死体が発見された。死体は、冷凍庫の中にあって五歳の息子は行方不明のまま。定年の近いスネルは、事件を捜査したのだが寝室にあった写真の子供が半年後に別人と解った。子供の過去の痕跡は、ほとんど見つからない。子供と関わった数少ない人々は、ほとんど死んいた。事件は、迷宮入りするがスネルは、退職後も事件を捜査する・・・。

    日本では、自閉症になった少女がいた。近江愛育園は、障害児施設で先天的(例えば一つ目の子供や人魚体奇形など)後天的(親に投げ飛ばされたりして脳に障害が出たなど)の子供が入院していた。その一角にある保護室は、鉄格子や分厚い鉄の扉で衝動が激しい患者が

    0
    2009年10月07日
  • 手のひらの蝶

    Posted by ブクログ

    アラタ体とか、昆虫のホルモンについて小難しい事が書いてあり、文章も硬い。読むのに忍耐力がいる。
    でもそこに描かれる愛情や憎しみは、そんじょそこらの小説よりよっぽど肉薄してるので、読後は大満足!ラストは胸キュンだし。キュンキュンだしw
    吸血虫にはホラー的な要素も感じられて、ページ数は伊達じゃないなって思う。

    この人もっとこういう話書いてくれればいいのに。

    0
    2009年10月04日
  • DZ

    Posted by ブクログ

    専門用語の羅列に挫折しなかったのは、やはり物語として面白いから。
    時代、舞台、登場人物が交差して、やがてひとつに結ばれていく過程は小気味良い。こんな上手く運ぶかなと思うところもあるが、展開が面白いのであまり気にならない。

    0
    2009年10月07日
  • 手のひらの蝶

    Posted by ブクログ

    重い感じがして少々読みづらい感じはしますが、後半に行くほどテンポが上がり読み応えがあります。最後は特にスリルに飛んでハラハラしたり。
    重さが無ければもっと一般ウケされる気はするんだが、この重さが作者の色かもな。

    0
    2010年04月19日
  • DZ

    Posted by ブクログ

    1980年、ベトナムで一人の女性が堕胎手術を拒み逃走した。彼女は翌年、沖縄近海で保護される。
    アメリカ・ペンシルベニア州では夫婦の冷凍死体が発見され、5歳の息子は行方不明のまま事件は迷宮入りをする。
    日本では、異常な程の知能持った1歳の少女が、悪性の線維肉腫に冒され、両親は絶望を味わっていた。
    時は経ち――
    帰国を半年後に控えた石橋直洋はグエン・シーゲルと米国の大学で研究にいそしんでいた。論文の筆頭著者という甘美な誘惑に誘われ、グエンの研究を補佐する石橋。グエンの研究に妙な疑問が沸いた石橋は独自で研究の目的を詮索し始めるが、突如彼は事故で亡くなる。彼の帰国を楽しみにしていた恋人の涼子は失意のま

    0
    2010年04月19日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    メンタルクリニックの新米療法士の森野美夢が等身大で患者に向き合い成長していく物語。実話かと思うほどリアルな患者さんの症状を読んでると一気読みしていました。

    0
    2025年05月26日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    深層心理や夢占いなど興味深い。
    心ってほんと難しい。思っても見なかったことが引っかかってたりするもんですよね。

    0
    2024年03月06日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    なんとなく手にとった本で、読み始めたら結構スラスラと入ってきました。ただ、読み終えたあと、いつまでも印象に残る本ではなかったので☆3です。

    0
    2022年05月05日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    新米心理士も患者に真剣に向き合っているものの心理士自身の家庭も問題があって、心に何か傷がある。でもだからこそここにいるんじゃないかという上司の言葉には目から鱗だった。こんな理解ある上司と仕事したい。

    0
    2021年02月23日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    「奥田メンタルクリニック」に新卒で採用された新米療法士の森野美夢が主人公
    新米というが余りそのような描写がなく淡々と進んだ印象
    また美夢が夢に見るトラウマの物語上の奥行もイマイチ
    ケースは興味深くまあまあ読めた
    CASE1.ビューティフル・ドリーマー
    CASE2.母子カプセル
    CASE3.潔癖症
    CASE4.安全基地

    0
    2021年02月06日
  • 手のひらの蝶

    Posted by ブクログ

     マンションの一室で女性経営者が殺害される事件が発生する。現場に踏み込んだ刑事が見たのは、彼女の幼い息子が血だらけのアイスピックを握りしめ、茫然と佇む姿だった。児童精神科医の小村伊緒が、その息子・真下裕人を担当することになる。

     意思疎通も難しい状況から裕人に接し、徐々に心を開かせていく伊緒。どうしても彼が犯人だとは思えないのに、次第に明らかになる事件の状況から疑わざるをえない状況にどんどん追い込まれていく。まぁ、実際にはありえないであろうことが原因で人が豹変していく話だったからか、あまり入り込めず、最後のどんでん返しも「ふーん」という感じ。そしてタイトルは一体何だったんだろう。出てきたのは

    0
    2020年05月06日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    もっと読みたい!
    美夢の成長も追いたいし、この生きづらい世の中を生き抜くヒントを与えてくれる気がする。
    この著者の作品をもっと読んでみたいと思ったら、実は『DZ』『風の音が聞こえませんか』は既に読んでいた。

    0
    2019年10月08日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    母娘関係や不潔恐怖他自分にも当て嵌まりそうなことや、それ以外の症例も、身近に感じられて興味深かった。本を書き奥田マジックで知られる院長の診察はスムーズ過ぎて患者を思い通りに操作するみたいに導いているようにも感じられたけれど、心理士として駆け出しの美夢が等身大なことでバランスが取れて受け入れ易かった。

    0
    2018年10月09日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    心理学とわかるとつい手に取ってしまいがち。
    精神科医がペンネームを使って書いているだけあって、本当に分かりやすくて大学の授業を思い出した。

    強迫とか安全基地とか回避性の愛着スタイルとか、私のコンプレックスをがんがんついてくるからちょっと泣きそうになった。
    私はなんとなく勉強したから病院に通っていないけど、出てくる患者の気持ちがよくわかる。
    これからもセルフで(自分流の暴露療法と大学の先生の教えとカウンセリング先輩との飲み会を駆使して)がんばろう。セルフで治すには限界かなって最近思ったりもするけど。

    最後の最後で、女性の社会進出とボーダーの関係について書いてあって目から鱗!
    仕事で参加したセ

    0
    2018年01月22日
  • DZ

    Posted by ブクログ

    ベトナム
    日本
    アメリカ
    それぞれで起こる事件が全てつながる
    スケールの大きさに登場人物がなんだかついていっていないような、、、。
    ハリウッドで映画化でもしたら面白そうだけど、、、。
    なんか妙な既視感が。
    なんだろう、、。
    遺伝子工学に関する専門用語が頻発するが、つまずく事無く読み薦められる。個人的にはエンターテイメントとして読み応えがあるとは思うが、なんだか煮え切らない、、、。

    0
    2016年12月12日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    小笠原慧さんってお医者さんだったのね

    臨床心理士と精神科医の違いすら全くわかっていない私にとっては、なかなか興味深い話でした。
    カウンセリングとかこんなカンジなんだね。
    でも、この話のようにうまく改善できるのだろうか?

    0
    2016年06月18日
  • あなたの人生、逆転させます―新米療法士・美夢のメンタルクリニック日誌―

    Posted by ブクログ

    突飛な患者がやってくるコメディではなく、新米療法士が経験を積んでいく短編集。夢診断が各話のポイント。まだ続きそうなのでまた読みたい。

    0
    2016年02月29日