下田治美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
血のつながりの、いったいどんな意味があるのだろうか?母親に何度も殺されかけた娘の復讐と親子の絆を探す物語。
20年程前にこの本を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。愛を乞う乞食だったという描写が未だに忘れられずに頭にこびり付いていました。妻に勧めた事を切欠に再読。
虐待のシーンは読んでいて未だに辛くて、読んでいて胸がぎゅーっと苦しくなります。人が苦しんでいるのは創作でも苦手な私。
でもこの本で主人公は娘と亡き父に支えられてひたすらに光に向かって歩き続けます。次第に明かされていく出生と父の生い立ち。次第に霧が晴れて来るのに、何で母がここまで自分を虐待したの -
Posted by ブクログ
この本を読むのは、2回目。下田治美のエッセイが大好きだが、小説となると雰囲気がまったく違う。本当に治さんが書いたの?と疑ってしまいたくなる感じ。小説も大変面白い。さて、主人公は母親から壮絶な虐待を受けながらも立派に育ち、愛する人と結ばれ母となった。かつて自分には縁がなかった家族を得たのだ。母親からの虐待の呪縛を逃れ大人になり、家庭を持ち、夫に先立たれたがシングルで無我夢中で愛情をかけて育児をした。その子どもも高校生となって、少し余裕が生まれた時、30年前になくなった実父の行方不明となった遺骨を探す。主人公は父が台湾人、母が日本人のハーフだ。日本だけではなく、台湾にも父親の遺骨を探しに行く。劣悪
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Posted by ブクログ
この本を読むのは二度目。小学生の頃親用と子供用の学級文庫があって、私は親用にまわってきたこの本をついでに読んだのだった。当時は虐待の場面が鮮烈に記憶に残ったけれど全体の量からするとたいしてたくさん描写があるわけじゃない。怖かったなあ。
主人公は高校生の娘を持つ母親。市役所にて父親の戸籍謄本を取り寄せたいと訪ねる冒頭から始まる。
主人公は幼少期より高校生になるまで放蕩な母親に虐待を受け続けており、悲愴に満ちた青春期を送っていた。その時代を生き抜けたのは結核で死んだ台湾人の父の加護があったからだと思うのだった。そして主人公は娘の助力も得て父親のお骨探しを始める。台湾にすら飛び、どうにかまた気が弱 -
無料版購入済み
分冊版の1巻だけ
無料だった分冊版の1巻だけ、読みました。
主人公の夫が娘の胸を揶揄する所が本当に気持ち悪くて、虐待よりそっちが頭に残りました。
無邪気にハラスメントを行う人間が良い人として描かれている。古い漫画だからですかね。
続きは気になりつつ、分冊1巻だけで2回もそういう発言をしてた夫が今後も良い人として登場するのかもしれないと思うと、うーん。悩みどころです。