田村秀のレビュー一覧
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昨今のデータ分析ブームを先取りしたかの様な2006年発行書籍ではあるが、データに対する考え方や分析手法の参考としては充分通用する内容となっている。
人は統計データに踊らされる。物心ついた時にはIQやら偏差値やら何かにつけて順位で評価されてきた様な時代に生まれたから、公表される数字ばかりを気にして生きてきた。最近はこれまた順位ブームとも言える様な、街の住みやすさランキングやレストランの格付け、ネット掲示板には楽器メーカーにまでランク付けされるような時代だ。人はそれを見て、自分の街はダメだとかランク上位で食事した、高い金で買ったギターが何で低いランクなんだ、と一喜一憂している。確かにそうした数字が -
Posted by ブクログ
ネタバレ本書を読んで、世の中のデータの多くは、恣意的な操作が加えられていると言っても過言ではないように感じた。
データの取り方、グラフの表示の仕方で、受け手に与える印象がだいぶ変わることが分かった。
アンケートなどもどのような人に答えてもらうかで、その割合に大きな差が出る。当たり前の話だが、阪神タイガースの上場についてのアンケートを見ると、それがものの見事に反映されていて、とても興味深かった。
デイリースポーツ、日刊スポーツ、ライブドアがそれぞれ取ったアンケート結果がある。
阪神ファンを多くの読者に持つデイリースポーツは、賛成が7%なのに対して、上場に賛意を示していた堀江氏が社長を務めていたライブドア -
Posted by ブクログ
データ・リテラシーの重要さを解いた本。
――かと思っているのだが、終わりの方は趣が変わっていく。
最初は、様々な調査を取り上げ、そのどこがダメなのかの解説をする。
ライブドアがネット上で行った阪神上場の賛否を問う世論調査や、さいたま市のケーキ購入額日本一(家計調査)など、取り上げている例が面白い。
まあ、さいたま市のケーキの街への企ては、笑って捨て置いていいような話なわけだが。
TOEFLの平均点を取り上げての日本人の英語力が低いという「世論」を検証しているあたりから、ちょっと雰囲気が変わる。
で、結局何が言えるの? あなたは何が言いたいの?という感じになってくる。
何か、解釈にあらを探す -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
地方の人口の減少や不況の影響で、大都市に比べ地方経済の冷え込みは一段と厳しいものになっている。
様々な地域振興策が国や地方自治体の主導で行われてきたが、それも成功したとは言い難い。
そんな中、「食」をテーマにした地域おこしが注目されている。
宇都宮市の餃子や富士宮市のやきそばは全国区の人気を博し、多くの観光客を集めている。
値段も安くそれでいて美味なローカルフード、いわばB級ご当地グルメを地域振興にいかに活用していくか…。
B級グルメをこよなく愛する自治体格差研究の第一人者が、各地の注目株を紹介しつつ具体的な策を提言する。
[ 目次 ]
各地で盛り上がるB級グルメフェスティバル -
Posted by ブクログ
社会科関連の本だとも思うのですが
個人的には統計学の概念のほうが大切な内容だったと思います。
どれくらいの情報が提供されていればどれくらいデータの信頼性を期待していいか、というお話。
ひとつの事件について複数の記事を読む、とか、
実際の時間と手間を考えると絶対にやらないようなアドバイスがなされていますが、
そこまでしなくても、巷に溢れているデータの数々について、鵜呑みにしないように!という主題を覚えておくのはよいと思いました。
データ分析を仕事にしている人が統計の基礎をしらないことが多い、という話には驚きました。
自分の専門分野については、少なくとも人並みの知識を持っていないと恥ずかしい -
Posted by ブクログ
内容紹介
富士宮やきそばの経済波及効果217億円! 宇都宮市・浜松市=餃子、静岡市=おでん、福井市=ソースカツ丼etc… 地方経済を元気にするB級ご当地グルメのスターたち! 地方の人口の減少や不況の影響で、大都市に比べ地方経済の冷え込みは一段と厳しいものになっている。様々な地域振興策が国や地方自治体の主導で行われてきたが、それも成功したとは言い難い。そんな中、「食」をテーマにした地域おこしが注目されている。宇都宮市の餃子や富士宮市のやきそばは全国区の人気を博し、多くの観光客を集めている。値段も安くそれでいて美味なローカルフード、いわばB級ご当地グルメを地域振興にいかに活用していくか……。B級グ