巷にはデータが溢れている。「視聴率」「内閣支持率」「経済波及効果」「都道府県ランキング」等々…新聞、テレビ、雑誌に何らかのデータが掲載されていないことはまず無い。そして私たちは、これらのデータからさまざまな影響を受けている。しかし、肝心のそのデータにどれほどの客観性があるのだろうか。実は、かなり危ういデータが跋扈しているのである。本書は、さまざまなデータを検証することで、データの罠を見抜き、それらに振り回されない“正しい”情報の読み取り方―データリテラシーを提案する。【目次】序章 巷に氾濫する危ういデータ/第一章 世論調査はセロンの鏡か?/第二章 調査をチョーサする/第三章 偽装されたデータ?/第四章 「官から民へ」を検証する/終章 データの罠を見抜くためには/あとがき
Posted by ブクログ 2011年04月13日
よくあるランキングやら、アンケート調査やら、
そんな数字の危うさを指摘してます。
そしてどうやって世論をつくるのか。
大手新聞社の世論調査すら危ういのです。
仕組みは簡単。誘導尋問的に設問作ればいいだけ。
でも記事の見出しには「xx何%」って書ける。
そもそも世論って考え方が嫌いです。
本当の世...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
最近一番気になっていることの一つである「世論操作」に関して、その実践的手口(笑)を紹介してくれる本。世論調査といってもまず調査の方法(訪問?郵送?インターネット?)からしていくつもあるし、細かいところでは選択肢の設定方法までふみこんでいる。「やむを得ない」という表現がいかに危険なものかよくわかります...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年07月16日
興味深い内容。
視聴率は600世帯を対象として測定。±3〜4%の誤差がある。
これを0.1%誤差の水準にしようとすると、300万世帯を対象にしなければならない。
経済効果測定は、マイナス分は考慮されていない。
例えば、ワールドカップでスポーツバーの売上が伸びたとして、
その分は加算されるが、同じ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月26日
[ 内容 ]
巷にはデータが溢れている。
「視聴率」「内閣支持率」「経済波及効果」「都道府県ランキング」等々…。
新聞、テレビ、雑誌に何らかのデータが掲載されていないことはまず無い。
そして私たちは、これらのデータからさまざまな影響を受けている。
しかし、肝心のそのデータにどれほどの客観性があるのだ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月07日
データ・リテラシーの重要さを解いた本。
――かと思っているのだが、終わりの方は趣が変わっていく。
最初は、様々な調査を取り上げ、そのどこがダメなのかの解説をする。
ライブドアがネット上で行った阪神上場の賛否を問う世論調査や、さいたま市のケーキ購入額日本一(家計調査)など、取り上げている例が面白い。...続きを読む