西村悠のレビュー一覧
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別名・僕は友達が「いない」。
対人関係が苦手で友達ができない……そんな現実から逃避するために、想像の世界で遊ぶ。幼い頃、思春期の頃にそういった経験を持つ人は少なからずいると思う。
でもそれが徐々に強まり、いつしか現実の光景を変容させ、架空の人物すら生み出してしまう程の厄介な妄想になったとしたら。
そんな「妄想と現実の区別がつかない」症状に悩む主人公が、自分の妄想が生み出した架空の女性(正体は電柱)に、そうとは知らず恋をし、失恋。
世の中も自分自身にも絶望し引きこもる彼の前に、一人の少女が現れた。
彼女の名前はジョナさん。
その正体は、主人公が再び現実と向き合う為に生み出された、妄想の産物― -
Posted by ブクログ
ネタバレ二四〇九階の彼女シリーズの完結巻です。
構成は前巻と同じ短編的になっています。
この巻では闇の世界、パズルの世界、カエルと合流する前に訪れた競争の世界、列車の世界からエピローグという構成です。
基本的に切ない話が基本で、一編だけニヤリとするネタが有るのも前巻と同様です。
今回のコメディネタはパズルの世界。
世界のすべてがパズル好きという世界です。
鍵と門についても、ある程度予測は可能ですが、オチが酷いというか酷いというか。
闇の世界は切なすぎる終わりです。
競争の世界では、カエルがどのようにして合流したかという話なんですが、やっぱり切ないですね。
列車の世界は、世界に対する革命を行ったので、希 -
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就職氷河期真っ只中の冴えない大学4年生の主人公・イチくん。ひょんなことから高校時代の文芸部の先輩に誘われてギャルゲー作りをすることに。ギャルゲーなんてやったこともない私には未知の世界すぎて、先が気になって一気に読んでしまいました。なるほどゲームはこうやって作っているのかと学ぶ一方、締め切りやらハプニングやらでハラハラドキドキ。「きっと最後はハッピーエンド」と頭ではわかっていてもハプニングへの対処の仕方がどんなものなのかもわからない素人の私はは主人公と一緒にハラハラしていました。
先輩の真っ直ぐさが好きです。現代社会であそこまで自分の仕事に一生懸命で誇りを持ってる人ってあんまりいないと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレギャルゲーな話かと思ったら、ギャルゲー作る話だった。全体的に平凡で、面白みがない。キャラが薄くて、プロットの流れも想定内すぎる。一応最後まで読めたので3。
現役のシナリオライターがゲーム会社の様子を描いた話だというけれど、就活セミナーのロールプレイじゃないんだし、変にリアルにせずもう少しファンタジー要素を入れるべきではないかと思った。でないならでないで、もっとリアルに走って露骨にいやらしい部分を書ききるべきだと思う。
話のスケールも、小さなソフトハウスでの1本のギャルゲー開発が軸なので、どうしてもスケールが小さい。話のスケールが小さいなら小さいなりに、人物造形の面白さで補ってほしかった。主