【感想・ネタバレ】僕と彼女とギャルゲーな戦いのレビュー

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Posted by ブクログ

あーこれはイイ! 
感動したあ。

小説家になる夢を諦め、かといって就職もうまくいかない大学生の主人公が高校時代の憧れの先輩に頼まれてギャルゲーを作ることになるという、いかにもラノベっぽい物語。
でもここにはホンモノの創作の、しかも商業創作の苦しみと熱と想いが籠もっている。
その想いの強さに泣きたくなる。
いや、イイ話だなあ。

ゲーム制作は予定通りいかないトラブルの連続で、それでもより面白くしようと頑張るしかなくて、そんな登場人物たちの姿にある種の憧れと羨ましさと郷愁を感じた。
多分自分の中にこういう世界への憧れがあるんだ。

個人的ハイライトはラスト近く、どうしようもないトラブルに仕事を投げ出した主人公に同僚が怒鳴り込んでくる場面。
「負け戦だと思っても、少しでも面白くなるように全力尽くすんだ。ムリだと分かってても最後の一分一秒まで戦うんだよ!」にはグッと来た。
「お前の居場所はもうあの会社にはねえ。でもな、センはお前が逃げた後も1人で戦っている。まだお前を待っている。お前がメインライターだって言い張ってるんだよ」
これは泣ける。
誰かに信頼され待ってもらっているということのどれほど嬉しいことか。
ましてやそれが憧れの先輩なら、それで力が出なかったら、それはもう男じゃないでしょう。

この物語には決してミラクルでハッピィな展開があるわけではないけれど、これほど心が震える物語は久しぶり。
うん、面白かったあ。

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2016年05月06日

Posted by ブクログ

ここまで一生懸命になれるものがあって羨ましい限りです。
やっぱり学生のうちは部活とかでそうなれるかもしれないけど大人になってから私もそういう仕事ができたらいいなぁと思います。
いやーゲーム作りの現場ってすごいんだなってあんまりゲームをしない私にも勉強になりました。

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2012年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題名からして、主人公がギャルゲーのような日々を送るものだと思っていたのですが、全然違って少し驚きました。
生きてるってこういうことなのかなーとか、夢だけでは生きていけないんだなとか考えられる一冊でした。
面白かったです!

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2012年02月26日

Posted by ブクログ

正直ギャルゲー作家である必要は無かったと思う。でもこんなに熱くなれる仕事に、私も就きたいと思いました。社会人になるのが楽しみになった。

センが一にあれほど入れ込む理由も、おソノさんがわざわざ一を殴りにきた理由も良い!
登場する人物全員が好きになれる本。

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2011年07月26日

Posted by ブクログ

ああ、何気なく手に取ってる創作物って、こうやって作られてるんだ。と感動する話でした。
締め切りがあり、どこかで妥協しなければならない時が来る。
プロとして、創作者として、どう折り合いをつけていくか。
大学生の主人公は、突然ゲームのメインシナリオライターとなってしまう。
私だったらすぐ逃げ出してしまうだろう。

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2019年01月27日

Posted by ブクログ

終盤の50ページ、登場人物の感情がぶつかり合うところでボロボロに泣いてしまった。書いてある通りの悔しさを味わって、それでも踏み留まってるつもりの人間の端くれとして。ズルいよこんなん。
読み始めはとにかくネガティブな主人公が苦手で、そういう性格だけならともかく後ろ向きな心情描写が執拗に続いたので「コイツ腹立つわー……」とクッション殴りながら読んでたけど、読み終わる頃にはそれも自分なりに受け入れられてた。最後の章で会社に呼ばれたときのマイナス思考には「まーたそういう事考えて(笑」って、友達みたいな感じで接することが出来てたし、実際口にしてた。だから前半☆2つ、ラストスパートで☆6つ、合わせて割って☆4つ。

しかし一つだけ言わせてくれ……今まで小説を書いていた経験があるとはいえ、初めて書いた一日のテキスト容量が70kbってお前一生食っていけるよ。バケモンだよ!

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2016年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何かを作る事について、
商業とそうでないモノの境目、
自分の価値感、自分自身の価値、
そういった事が綺麗にパッケージングされた作品でした。

多分現実は、ここから萌え要素や泣ける要素を差し引いた感じ。
つまり現実。

でも現実にこういう環境にある人間がいるかもしれない、
それがひょっとしたら自分かもしれないというファンタジーを抱かせてくれる内容です。

作風、ライトなんだよなあ。。
もうちょっとドロドロな感じのを読みたいです。
この著者の根底にある、人間を肯定する力自体はすごく好きなので。

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2013年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

約60社の入社試験に落ちた.
目指していた小説家も賞に応募しても掠りもしない.
大学生活の4年間で現実の壁に打ちのめされていたイチくんの元に
高校時代の先輩がやってきて
そのまま怪しげなビルへ連れ込まれた.

どんな宗教だろうと先輩をすく出してみせる!
そう意気込んでいたが,その連れてこられた場所というのが
ギャルゲーを制作している会社だった.

というわけで,突如としてギャルゲーのシナリオライター(サブ)になったイチくんが
やっぱり現実に打ちのめされながら頑張る話.
そこそこ面白かったよ.

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2012年07月01日

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元気をもらいました。
何度も泣かされました。
一つのものを完成させるという、情熱や団結、障害や苦労にすごく共感できました。
久々に良いラノベを読みました。

大好きなゲームに携わる全てのスタッフさん、ゲームに限らず、大好きな漫画や小説、作品に携わる全てのスタッフさんに心から感謝したいです。

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2012年01月31日

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ネタバレ

主人公がギャルゲーのシナリオライターをする話。大学生の主人公は就職が決まらず、また夢を諦めかけている。そんな中、かつての先輩にギャルゲー作りの現場へと連れていかれ、シナリオを書くことになる。

引きこまれて夢中で読みました。

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2011年09月17日

Posted by ブクログ

どんなに良いものを作ろうとしても色々なアクシデントに見舞われて最終的には自分の意図したものとは別のものになってしまう・・・
社会人として、プロとして働く事の難しさをゲームライターの主人公から感じた。

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2011年07月12日

Posted by ブクログ

ゲーム業界、やっぱ憧れますねー。
話は王道だけどヘンに奇をてらうよりはよかったかな。

というかやっぱり西村悠先生には、ファンタジー・SFのほうが合うんじゃないかなぁ・・・。そっち読みたいです。

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2011年01月27日

Posted by ブクログ

似た業界に勤めているからなのか、妙に共感できる内容だった。ただ、共感できる内容だったからこそあっけない部分もあったため、★は4つ。見知らぬ業界の方はすっきりと読めると思う。最後も下手に美化しすぎていないのがいい。日常のなかにある「戦わなきゃいけない」ことに立ち向かう勇気が得られる……と思う。

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2010年12月19日

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古本屋で安かったので衝動買いした作品。

突如ギャルゲーのシナリオライターとして現場入りした大学生のお話。※ちなみにギャルゲーはやったことありません。

序盤の展開は単純で目新しさが感じなかったのですが、終盤のクライマックスの場面、締め切りに間に合わない問題に直面し、主人公はとある決断をするのですが物語を作る身として自分に置き換えて考えてしまいました。

全力を尽くしたい反面、仕事としての建前、理想と現実の壁に揺れ動く感情。

どちらが正解だったのだろうか?読破後も余韻をとても感じさせられる良作品です。

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2018年04月21日

Posted by ブクログ

就職氷河期真っ只中の冴えない大学4年生の主人公・イチくん。ひょんなことから高校時代の文芸部の先輩に誘われてギャルゲー作りをすることに。ギャルゲーなんてやったこともない私には未知の世界すぎて、先が気になって一気に読んでしまいました。なるほどゲームはこうやって作っているのかと学ぶ一方、締め切りやらハプニングやらでハラハラドキドキ。「きっと最後はハッピーエンド」と頭ではわかっていてもハプニングへの対処の仕方がどんなものなのかもわからない素人の私はは主人公と一緒にハラハラしていました。
先輩の真っ直ぐさが好きです。現代社会であそこまで自分の仕事に一生懸命で誇りを持ってる人ってあんまりいないと思います。物語だからこそかもしれませんが、そういう人がいたら自然と応援したくなっちゃう...そんな気持ちで読みました。

h25.10.20

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2013年11月04日

Posted by ブクログ

ひょんなことから、小さなゲーム開発会社のシナリオライターを引き受ける事になった主人公。
作るのはなんと、ギャルゲー。

デスマーチ、土壇場でひっくり返る要求や締め切りなど、開発ラインによくある(らしい)話を盛り込んでいる。
工学系の人間やゲーム好きな人間には非常に面白い話なのだが、果たしてそれ以外の人は楽しめるんだろうか・・・?

軽いノリで一喜一憂でき、息抜きに良い。
が、よく考えてみると意外にシビアな現実の社会を描写しており、就職前の学生が読んでみてもいいのかもしれない。

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2013年02月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ギャルゲーな話かと思ったら、ギャルゲー作る話だった。全体的に平凡で、面白みがない。キャラが薄くて、プロットの流れも想定内すぎる。一応最後まで読めたので3。

現役のシナリオライターがゲーム会社の様子を描いた話だというけれど、就活セミナーのロールプレイじゃないんだし、変にリアルにせずもう少しファンタジー要素を入れるべきではないかと思った。でないならでないで、もっとリアルに走って露骨にいやらしい部分を書ききるべきだと思う。

話のスケールも、小さなソフトハウスでの1本のギャルゲー開発が軸なので、どうしてもスケールが小さい。話のスケールが小さいなら小さいなりに、人物造形の面白さで補ってほしかった。主人公のキャラが薄すぎるのも問題。欠点と長所をもっと描いて欲しかった。

ゲームを作る理由について、登場人物は皆異口同音に「『面白い』と言われるのが楽しいから」という理由だけで進んでいるが、もう少し確固たるモチベーションがあって良かったのでは? と思った。
ただ、主人公は先輩(女)に憧れていて、実は先輩も主人公に憧れていたことが解るシーンは良かったと思う。

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2012年09月16日

Posted by ブクログ

業種は違えど、何かを制作する人は共感できると思った。ラブコメ要素0で、ハッピーエンドとは言えないけれど、物ヅクリって終わった後にある達成感があるから続けれると思うね。おソノさんがアツイ。

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2012年01月05日

Posted by ブクログ

何事にも自信を持てない男が、しっかりした憧れの女性に励まされながら人生で初めて本気で努力をし、生きがいを見つけるというような良くあるパターン。
登場人物のキャラくター設定、ギャルゲー制作など、いかにもメディアワークス文庫という感じです。
読んでいて驚きは全くないものの、たまにはこのような予定調和もありですかね。

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2011年08月19日

Posted by ブクログ

ゲームはこんなにも多くの方で作られている事が分かった。私たちのようなユーザーのコメントに一喜一憂しながらも面白かったの一言にまた頑張ろうと思える姿勢が良い。クソゲーだと思っても制作側では決められたら予算内での精一杯の形だからきついコメントはこれから控えねばならないのかな?とも思ったりもします。いやしかし、おソノ姐さんかっこよすぎます。

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2011年03月10日

Posted by ブクログ

流石、現役のゲームのシナリオライターらしく
各登場人物のキャラクターも上手いと思うし、
厭味無くベタで青臭いストーリーや台詞でも
引かせる事なく読ませてくれるし、失礼ながら
期待してなかった分結構惹き込まれます。

ただ...自分はこの世界に入っていくには歳を取り過ぎたか。
大学生主人公の「イチ」とその先輩(美女)の熱い想いは
分かる。その青臭さも伝わるしいい青春小説だとも思います。
でも、流石に現状の様々な自分の仕事に於ける閉塞感や
圧迫感のハンパじゃない状態には、遠い昔の出来事の
ように映ってしまう。作品の所為ではない...と思う。
あとは、今作で描かれるゲーム業界自体に
基本的に興味が全くなかったという事もあるのかな?

違ったテーマでもう少し練り込んだ作品を読んでみたい
と思った事は確か。今後の作品にはしっかり期待してます。

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2010年11月25日

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