松田道雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
400年前と現代と、実質的に必要なことはなにも変わっていないということに、思いを馳せ考えさせられた良著。
繰り返しがとても多いので もっとまとめて短くできそうではあるが、これもまた当時の風流かなとも。
薬と鍼灸を使うのは、やむを得ない下策。
薬はみな気を偏らせるもの。毒にもなる。
飲食、色欲、睡眠欲の三欲を慎み養生を良くすれば病気なし。嗜欲を制限し 心気を安定させ外邪を用心するのが上策。
気血のとどこらぬよう身体を動かせ。食後には数百歩歩け。
心はいつも従容として静かでせかせかせず、和平が1番良い。
完璧を望むな。すべてのことは、10のうち10まで良くなろうとすると、心の負担になって楽しみがない。また、他人が自分にとって10のうち10までよくあって欲しいと思うと、他人の不足を怒り咎めるから心の負担になる。日用の飲食、衣服なども華美を好んではいけない。多少ともよければ間に合う。これもみな 自分の気を養う工夫である。
七情の戒め。喜怒哀楽愛悪欲。医者の世界では喜怒憂思悲恐驚。怒りと欲が最も徳を傷つけ生を損なう。怒りを抑え欲を我慢するのは易経の教えである。
12少 養生の要訣は「少」
食、飲、五味の味付け、色欲、口数、事、怒り、憂い、悲しみ、思い、寝る、のを少くするべき。元気が減らず、脾腎を損なわない。
医者を志すものは漢文も学べ。古典漢書も読め。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ島田潤一郎さんの「長い読書」を読んで、そこに出てきて気になって読んだ本。
いくつかの話をまとめた本で、その中でもタイトルになっている「子どものものさし」という話がとても良かった。
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親や先生のものさしで常に動かされ、自分のものさしを使うことのないまま育つことが、良い子なのか。
子どもだって、子どもなりに心に自分のものさしを持っている。自分の外に起こってくる事件に対して、どうしたらよいか、自分のものさしを使ったことのない人間は、ものさしを持っていることすら忘れてしまう。
子どもに自分のものさしを使う機会を与えなくてはならない。
子どもの心にしかないものを、もっと大事にしなくてはならぬ。
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後半は医学的な話や昔の病気の話が多く、興味のある話ではなかったけれど、前半はとてもとても、読めてありがたい! -
Posted by ブクログ
自分が父親とてどのようにならなければならないのか、どうように考えていけばいいのか、という参考になればと思って手にした本の一冊。
この初版は1960年、今から57年も前に出版された本でありながらも、現在でも読まれ続けている本であることから興味をひかれた。
「吾輩は猫である」と同じく「私は赤ちゃん」はタイトルが指し示すとおり、主人公が生まれたばかりの赤ちゃんである。
それは赤ちゃんにもちゃんと自覚があり、個性がある。育児書が全てではない。と伝えたかったのだと思う。
うちの娘も言葉には出来ないが、そういった意思があるんだよな、と改めて考えるようにあった。
作者の松田道雄先生は、この本を赤ちゃんを病気と考えたいきさつ、その親の心配の起こる状況をはっきりさせれば、親の心配も減るだろうとということで、親の心配の症状論として綴ったらしい。
正直、今のわたしにはよく変わる。娘が大声でなくと、どこか痛いんじゃないのか、熱があるんじゃないのか、とすぐに考えてしまう。
腸重積、麻疹(はしか)、喘息、小児マヒなどが病気が出てくる度、我が子がかかったらどうしよう、と心配事がふえた気もする。
小児マヒなんてしならなかった。いや、知っていたし、テレビなどでは見ていたはずだ。でも、自分には関係無と素通りしていたんだろう。本書のなかでは好きな小児マヒになる子を産んだわけではない、台風にあたってしまうのと同じで不運なだけ、でも不運だからといって投げ出すわけにはいかない、そうだと思う。
育児書などのマニュアルだけでなく、ちゃんと我が子を親の目で日々見守っていかなければならない、と思わえてくれる本だった。
最後に、要所々々に赤ちゃんのイラストがあるのだが、無機質に見えたそのイラストが読み進めるにつれて、とても愛らしくみえてきた。