松本創のレビュー一覧

  • 軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

    Posted by ブクログ

    JR福知山線脱線事故のルポルタージュ。

    読んでいると、どうしても人に焦点を当ててしまいたくなった。
    「会社の体質」が見えにくいものだからこそ、形を取る個人に責任を求めていってしまう。

    淺野さんは「なぜ起きて、どうすれば起きなくなるか」を、この見えにくいところから見えるところに持ってきた方なんだと思う。

    日勤教育についても、焦点は「その人が更生するか」にあり、「なぜその過失が起きたか」ではなくなっていた。
    そして本質が見えないままの「更生」は、ただの懲罰でしかなく、権威を持つ人ほど、自分がそこに晒されないため手離したがらなくなる。

    これだけ凄まじい事故が日本で起きることに、当時の私はただ

    0
    2020年04月28日
  • 軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

    Posted by ブクログ

    ある日突然自分の肉親を失わなければならないような事故に遭遇した際、どのようにその事実と向き合い、その事実をどう自分の中で咀嚼して行けばいいのかということは、実際にそのような事実を目の前にした者に突きつけられる大きな難題であろう。
    ましてや、その事故を起こした加害側がひときわ大きな組織体である場合は、どのようにそんな組織と向き合っていけばいいのか、肉親を失った悲しみも手伝って感情的になりがちな状況で、正常な判断などなかなかできるものではないということは想像に難くない。
    それでも、「何が鎮魂になるのか」ということをひたすら自身に問い続けることによって、巨大な組織とどう向き合ってきたのかという事実、

    0
    2020年03月13日
  • 軌道 福知山線脱線事故 JR西日本を変えた闘い

    Posted by ブクログ

    安全を守るために、ヒューマンエラーを企業が認め、それを社内に浸透させる難しさ。
    遺族だが感情を一旦横におき、事実解明・今後への対応に全力をあげる被害者と、我関せず主義の加害企業の中から、共同調査を始めた社長。
    非常に読み応えあり。

    0
    2020年02月18日
  • ふたつの震災 [1・17]の神戸から[3・11]の東北へ

    Posted by ブクログ

     重量が軽い本だが、中身は重い。

     阪神・淡路大震災を取材した二人の元神戸新聞記者が、東日本大震災の被災者、特に親族を亡くされた方の取材をしている。

     ご両親と生まれたばかりの子供をなくしたご夫婦の話から始まって、本当に悲しい話ばかりで言葉もない。

     東京で普通に暮らしているぼくらが申し訳なく思えてくる。

     被災者の方々、親族を亡くされた方々、まだ、遺体も見つからない方々の思いを胸に、復興の仕事と災害法制の仕事をしたい。

     自分にできる仕事をちゃんとやる。

    0
    2012年08月21日