飯島周のレビュー一覧

  • 園芸家の一年

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    自分も細やかな程度に土いじりをすることがあり、その点において共感することやそんなことまで!と大変さを知った一冊。やはり命を育てるって、大変だと思いました。

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    2024年04月21日
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション

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    イラストが可愛いカレル・チャペック。
    「長い長いお医者さんの話」「園芸家の12ヶ月」「ダーシェンカ」の著者としてしか知りませんでした。
    ジャーナリストでもあり、旅行記も6点ほど出版されていて「イギリスだより」は2作目にあたります。
    イギリスびいきということですが、独自のユーモアを交えながら行く先々で感じたイギリス(人)の長所・短所を率直に綴っています。
    辛口批評のところもしばしばですが、旅の終わりに「イギリスにいたときはいつも、故郷はなんと美しいものかと考えていた。故郷へ帰ったら、たぶん、イギリスには他のどこよりも上等でよいものがあると考えるようになるだう。」と書いています。
    日本の根付けにも興味を持ってくれていたようで、ちょっと嬉しい気持ちなりました。

    その他の旅行記
    1「イタリアだより」
    3「スペイン旅行記」
    4「オランダ絵図」
    5「北への旅」(北欧三国)
    6「チェコスロバキアめぐり」
    何もそのうち読んでみたいです。

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    2024年03月15日
  • 絶対製造工場

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    カレルチャペックは現代からタイムスリップした人なんじゃないかなぁと思ってしまうくらい、先読み能力がすごいですよねぇ。Chat GPTの登場によってにわかに現実味を帯びてきた「AIによって仕事がなくなる」感じ。。まぁそんなのはETCや自動改札の登場、PCの登場の度にあったことなのかもしれませんが。うーんでも、”絶対”の登場を前に神格化したりするのはまだ宗教が大きな力を持っていた時代っぽい。現代においてはもっと自然に”全知全能の存在”が神とは別に、受け入れられてしまうかもしれないですね。農民が絶対の影響を受けずに、生きるすべを持っているという示唆は面白い。

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    2023年04月16日
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション

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    カレル・チャペックの旅行記、エッセイのような一冊。
    少し読みにくいような表現があるものの、イギリスのあれこれについて色んな感想、表現を駆使して書き綴っているのが読んでいて楽しいです。
    交通機関についての話が個人的にお気に入り。

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    2022年11月09日
  • 園芸家の一年

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    園芸家は土にこだわっている。

    最終章の一節、わたしたち園芸家は、未来に対して生きている。
    これはこの本の真髄のように思う。

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    2022年04月16日
  • 北欧の旅 ──カレル・チャペック旅行記コレクション

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    デンマークからノルウェー最北の旅行記。旅ガイドというよりはエッセイだが、自然の描写の語彙力や、ノルウェーが世界の果てだと欧州人は言うがここが世界の出発点だ、などという言葉にはっとさせられる。そういうところは小説だなと感じる。グーグルイメージ検索を併用するととても楽しい。

    著者は字書きとのことだが、イラストがかわいい。一筆ですっと描いていく風景、家、自然など非常に味がある。どの牛も草を食んでるのは思わず笑ってしまったが、こんなに少ない線でそれを表現できるのはただモノじゃないぞ、と本文の内容以外のところで食いついてしまった。

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    2018年09月24日
  • 北欧の旅 ──カレル・チャペック旅行記コレクション

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    ネタバレ

     チェコ人の、この方はどう称していいかわかりづらいタイプの多彩な方のようだが、ジャーナリストであり劇作家であり多くの旅行記を綴っているチャペックによる北欧の旅行記である。
     当時新聞連載されたものであり、彼にとって最後の旅行記になっているようだが、鉄道と船での移動でデンマーク、スウェーデン、ノルウェーをめぐる旅行記となっている。彼の直筆によるイラストが多数含まれているのも特徴的だろう。

     とはいえ、この旅行記における翻訳は、正直言って意味を受け取るのに難しい部分が少なくない。
     直訳なのか、悪文なのかは不明だが、そこに込められた皮肉なニュアンスに首をかしげること暫しであった。
     そうした点を加味して星三つと評価している。あくまでこのちくま文庫版の翻訳本としての評価であることは述べておきたい。

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    2018年08月07日
  • 園芸家の一年

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    少しずつチャペックさんを読み漁ろうと思って、まずはこちらから。
    自身も園芸大好きだったチャペックさんが、園芸家の各月の過ごし方を軽やかにつづってくれます。園芸というものの楽しみや、中毒性(そしてまわりがみえなくなる)みたいなのをジョークを交えて楽しく感じることができました。

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    2016年09月11日
  • 園芸家の一年

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    以前、「園芸家12カ月」を読んでいるので、目新しいことはほとんどなく、懐かしさ半分確認半分で読みました。
    園芸家が春を恋う様子が懐かしく、カタログを読んでとらぬタヌキを数える様子には鏡を見る思いでした。
    新たな発見は11月の章にあり、名文で、明朗な真理が著されていました。
    総じて園芸家は土を見て草を見ず、花すらろくに見ていないという話。
    自らを笑うユーモアに、チェコの作家の地力を見た気がします。

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    2015年03月20日
  • 絶対製造工場

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    『山椒魚戦争』は特定の人物に視点を絞ったから長篇小説として成立してるけど、この作品は多様な視点が浮遊してる感じがする(歴史の記述とも重なる?)最後やや説教臭いのもあまり好みではなかった。
    ただそれをおいても、この作者一流のユーモラスな調子は他に替え難いもの。新聞や論文、また「年代記作者」としての作者など多様なスタイルを取り込んだ構造。また兄ヨゼフによる挿絵もとても洗練されている。

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    2013年02月12日
  • 絶対製造工場

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    「ロボット」という語を作った(らしい。この点は後から知りましたが)、カレル・チャペックの長編。

    莫大なエネルギーをわずかな資源で生み出すことのできる機械「カルブラートル」が発明されたところから物語は始まります。その機械が生み出すエネルギーの副作用として、資源の中に囚われている神(この作品の中では「絶対」と呼ばれているもの)も引き出されてしまう世界を想定したSF作品です。

    序盤は「絶対」が生み出されたおかげで、みんなが信心深くなったり隣人愛を実現したり預言を与えられるようになったりと、比較的好ましい変化が描かれてますが、後半ではお互いが進行する真理がぶつかり合う結果、対立や戦争が引き起こされ、世界が破滅に向かっていきます。
    端的に言ってしまえば、この作品は「自身の信仰への盲目的な追従と、それに合致しない個人や世界を許せないが故の排斥と闘争」という、よくあるテーマの一つに依拠していると言えてしまうでしょう。

    中盤から、やけに話がとっ散らかるし文章の雰囲気も変わるしで、どうしたのかなーと思っていたんですが、全30章のうち12章までは最初にできていて、そこから先は新聞連載が進む中で追われるように書き連ねられていった、という内情が分かって、妙に納得できました。特に最後の5章分ぐらいでの、「何とかして話を収束させてやろう」という意図からの、力技とも言える世界の閉じ方は、個人的にはあまり好きにはなれませんでした。序盤、あんなに丁寧に描かれていたカルブラートルやその発明者、そしてそれを世界に広めた人物のその後には、ほとんど触れられずに終わっているところからも、作者が途中で「きれいに大団円を迎える」ことを諦めたように感じられます。

    20世紀初頭のSF小説の代表作の一つであることには変わりがないし、偏狭的な信仰は対立と暴力を生む、ということへの教訓として読むには好いのかも。ただ、その教訓を学ぶならば、「事実は小説より奇なり」ということで、今のイスラエルとパレスチナや、アメリカとイスラムとの戦いを紐解いた方が、ナンボか有益かもしれません。

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    2012年11月01日
  • 絶対製造工場

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    カルブラートル(原子炉)から発生する副産物ー絶対(神、真理)ーのために翻弄される人間の性を喜劇風に描いた作品。

    原子力とそこから発生する副産物と聞いて平常な心持ちではいられないが、この作品においてこの科学と文明の問題は伏線にすぎない。
    大きなテーマは誰もがそれぞれの真理を持ち、そして他人が自らの真理を信じたりはしてくれないという事実に対して私たちは寛容にならなければならない、ということだ。

    確かにこのテーマをまとめるには、構想が十分でなく、展開もめまぐるしいという感じは否めなかったが、チャペックの心は十分に伝わってきた。
    この作品が上梓されてから1世紀弱もの月日が経とうとしているが、私たちはいまだにこの手の不寛容さから逃れられてはいないのだから。

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    2012年04月07日
  • オランダ絵図 ──カレル・チャペック旅行記コレクション

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    80年程前に書かれたエッセイらしいですが、今のオランダにも通ずるところがあって楽しく読めました。

    カレルさんの本を初めて読みましたが視点がおもしろい!他の本も読んでみようっと。

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    2011年09月05日
  • 北欧の旅 ──カレル・チャペック旅行記コレクション

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    デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・そしてまたスウェーデンへと移動する旅行記。
    スウェーデンがものすごく良い国のように書いてある。
    自然の描写が細かい。

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    2009年10月07日
  • 北欧の旅 ──カレル・チャペック旅行記コレクション

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    カレル・チャペック氏の北欧旅行の記録。個人的に好きなノルウェー(オスロ→ベルゲン→ノールカップ)への旅が中心なので即購入してしまいました。
    20世紀前半の北欧の描写なのだけど、都市部以外はたぶん今も変わらない自然です。
    大量に挿入されている線画が素晴らしい。コミカルでいてすごく細かい。

    ただ文章は翻訳のせいか、時代のせいか、本人の癖なのか、詩と散文の間のような感じで少々読みにくい。

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    2009年10月04日