飯島周のレビュー一覧

  • 園芸家の一年
    素晴らしい本だった。
    庭いじりはやったことない私にも園芸の楽しさや苦労(その苦労も愛がある)が伝わってくる。ささやかな事をこんなにもユーモラスに表現できるなんてすごい。庭が欲しくなってきた。

    翻訳も兄のイラストも込で1つの作品になっていて、改めて文書や小説家の凄さを知った1冊だった。
  • 園芸家の一年
    何かの本を読んだときに、その著者が、自分の『愛読書』として紹介していたので、読んでみたのですが、ユーモアが随所にちりばめられていて、かなり面白かったです。

    園芸好きの方なら、自分にも思い当たるフシがあることに気付き、大笑い間違いなしでしょう。
    園芸に興味がなくても、天候や植物に1年中振り回される園...続きを読む
  • いろいろな人たち チャペック・エッセイ集
    猫丸さんのお薦め本です。ありがとうございます。

    カレル・チャペックは1890年生まれのチェコの作家。
    プラハのカレル大学で学んだ後、ベルリンとパリに留学。
    帰国後の1916年(26歳)から創作開始。
    1921年に新聞社入社。
    生涯ジャーナリストとして活動。
    この作品はエッセイ集で
    Ⅰ男と女と日常生...続きを読む
  • いろいろな人たち チャペック・エッセイ集
    同じ誕生日の作家ということでたまたま手に取った本。100年近く昔のエッセイなのに、すごく面白い!チャペックの時代から現代まで世の中は全く変わっていないかのようだ。文体の読み易さやユーモアのセンスが個人的にどストライクで、他の作品も読んでみたくなった。
  • 園芸家の一年
    原語からの訳である(ドイツ語からではない)ことと、原作の挿絵だというので、少し高いけどこちらにした。悔いなし。
    確かに土づくりは大切だよなぁ。もう少し土づくりからやり直してみよう。植木鉢があるじゃないか!と喜ぶくだり、分かりみが深い。
  • いろいろな人たち チャペック・エッセイ集
    日常のささいなできごとを見守るチャペックは、からかいまじりのユーモアを発揮する。鼻かぜや、女について、男について、家にまつわるあれこれ、買い物について・・・。上機嫌の底にあるのは、それほど偉くも立派でもない、人間に対する愛情だろう。その愛情が政治に向かうと、人間らしい生き方を求めての、熱い呼びかけと...続きを読む
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    チェペックが行く、豊かな旅の記録・イギリス編。

    これはチャペックの温かみあふれるまなざしと、ウィットに富んだユーモアが素晴らしい旅行記。
    豊かな人間愛・郷土愛から、チャペックの人柄が透けて見える。

    内容的には、歴史とかその土地の風土とかよりむしろ、著者が見たこと、感じたことに重きが置かれているか...続きを読む
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    カレル・チャペックのイギリス見聞録。挿絵も本人によるもの(なんと、絵も描けるのだ!)。ハイドパークの演説家に感心し、お巡りさんの大きさに驚き、変化のない街路に退屈する。心に響いたものを、その場所や事柄の知名度に関わりなく綴る文章は、ごく私的でだからこそ普遍的な、チャペックならではのものである。そして...続きを読む
  • いろいろな人たち チャペック・エッセイ集
    作家であり、ジャーナリストでもあるチャペック。その真骨頂−エッセイ。
    是非是非、ご一読を。
    ※ネタバレの恐れのため、以下自粛※
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    ほぼ100年前の旅行記。
    筆者のカレル・チャペックはチェコ・プラハ出身の、ジャーナリスト・エッセイスト・小説家・劇作家。1924年の5月から7月にかけてイギリス国内を旅する。この間に書いた紀行文がプラハの新聞に連載され好評を博した。それを書籍化したものが本書。
    「あいさつ」と題された、筆者による前書...続きを読む
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    チェコのジャーナリスト、小説家であるカレル・チャペックがイギリスに滞在した際のイギリスに関するエッセイ。

    カレル・チャペックについては、全然知らなかったのだけれど、「ロボット」という新語を世に広めた人らしい。へぇ。
    カレル・チャペックの旅行記としては、他に、イタリア、オランダ、スペインなどがあるけ...続きを読む
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    100年前のチェコ人作家カレルチャペックのイギリス旅行記。
    軽妙な語り口でイギリスを自分の国と比較しながら語る。
    時に称揚し時に皮肉ってみたり、どこか牧歌的な雰囲気が漂っていてのんびりと読むことが出来る。
  • 園芸家の一年
    園芸を始めてまだ1年だが、すでにこのような思考になってきている。雨が恋しい、土の改良のことばかり考える、植物の名前にうるさくなる。。100年くらい昔の園芸家も今のそれと変わりないんだな。ユーモアに溢れる本書だが、解説を見るに、とても大変な時代に書かれたものであり、挿絵を描いている著者の兄も悲惨な最後...続きを読む
  • 園芸家の一年
    年年歳歳花も同じからずっていう本。

    園芸を趣味とする人の日々と業の深さをおもしろおかしく綴った軽いエッセイなんだけど、いとうせいこうさんの解説を読み、書かれた時代や社会背景を知ると、受け取り手としてのこちら側の本の味わい方が良い意味で大きく変わる。



    『真正の、最善のものは、わたしたちの前方、...続きを読む
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    チェコ語で書かれた原典など読むことはできないが、本書の訳文の多彩な文体を見ていると、翻訳大変そうだなあ、と想像できる。

    飄々とした味わい、ちょっぴりの皮肉。
    ペンクラブの招きでのロンドン行きだったそうで、当時のイギリス文人の錚々たる顔ぶれの戯画もある。
    何でも、チャペックをそれまで高く評価していた...続きを読む
  • 園芸家の一年
    24時間365日、頭にあるのは庭のことばかり、気になって気になって来客中も旅行中もうわのそら、自慢の草木の名前を尋ねられれば聞かれてないことまで早口で語り倒し、間違えられようものなら大激怒…。弟カレルのユーモラスな筆致と兄ヨゼフの可愛らしい挿絵で活写されるアマチュア園芸家たちの生態があまりにも「オタ...続きを読む
  • 園芸家の一年
    本書をのんびりとと、時折吹き出しながら読み終えた。巻末のいとうせいこう氏の解説を読むとこのエッセイの書かれた時代背景が書かれていて、そのことを思いながらまた振り返ると文章に、それまでと異なったライトの当たり方がされてしまった。面白かった。サボテン人間。サボテンダー。
  • 北欧の旅 ──カレル・チャペック旅行記コレクション
    80年くらいの前の北欧旅行記。船旅がメインのこの本、今は何となくオシャレで素敵なイメージしかない北欧の国々は、厳しい自然の中で様々な歴史を経てきたのだ、という当たり前のことに気づかせてくれる。とりわけ海からむき出しの岩、時には荒れる広い広い海、とりまくたくさんの木々や森。自然について執拗なほどしつこ...続きを読む
  • オランダ絵図 ──カレル・チャペック旅行記コレクション
    著者が1931年にオランダを訪れたときの観察記。80年以上前に書かれたとは思えないほど現在のオランダ風景と重なる。運河、自転車、風車、犬。オランダの光は本当に透明でものの輪郭が細部まで見える。その色彩はクリーンで涼やか。こういう風土からレンブラントやフェルメール、ヴァン・ゴッホが出てくるんだなあとい...続きを読む
  • イギリスだより ――カレル・チャペック旅行記コレクション
    チェコの作家カレル・チャペックの
    イギリス旅行記。

    現在でも多くの外国人が集まるような
    観光スポットを訪れているが、
    「外国人ジャーナリスト」である
    彼独自の目のつけどころがあったり、
    ユーモア溢れる文体で(私は偉大なる
    作家に向かって失礼かと思うが、
    「チャーミングな文体」だなぁと
    感じる。)綴...続きを読む